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by 幸田 晋

原油一時40ドル割れ 熾烈な生産競争で供給過剰

原油一時40ドル割れ 
熾烈な生産競争で供給過剰 

OPECと米シェールガス勢 

1バレル=30ドル近づく見方も


産経新聞 8月22日(土)21時31分配信より一部

 原油安に歯止めがかからないのは、中国の景気後退などとともに、石油輸出国機構(OPEC)と米シェールオイル勢が熾(し)烈(れつ)な生産競争を繰り広げ、世界的な供給過剰が続いていることが大きい。市場からは秋に1バレル=30ドル近くまで下がるとの見方が出ているが、産油国の財政悪化も表面化しており、価格低迷が長期化するかは見通しにくい状況になっている。

 今月11日、あるニュースが市場に衝撃を与えた。OPECの盟主サウジアラビアが8年ぶりの国債発行を発表したのだ。額は200億リヤル(約6500億円)。輸出の大半を原油や石油関連が占めるサウジの2015年予算は4年ぶりの財政赤字となっている。生産競争と原油価格の低迷が世界最大級の原油輸出国の体力をむしばみ始めている。

 原油価格の国際指標となる米国産標準油種(WTI)は昨年7月まで1バレル=100ドルを超えて推移していたが、1年で半値以下となった。急落の引き金は、OPECが昨年11月の総会で日量3千万バレルの生産目標維持を決めたことだ。

 これに対し、シェールオイルは採掘コストが高く、原油安で採算割れを起こした一部業者が破綻に追い込まれた。ただ、「半年で掘削コストの3割削減に成功した」(石油元売り幹部)ことから、高水準な生産が続いている。

 現在、世界の原油は供給が需要を日量200万バレル上回っており、今後も続くとみられる。景気後退による中国の需要減のほか、核問題での制裁解除にともなうイラン産原油の増産観測も、供給過剰に一段と拍車をかけるとの見方が強い。石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之主席エコノミストは「10月前半に35ドルを割り込む可能性もある」と予測する。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2015-08-23 06:35 | 経済危機