中台の歴史的首脳会談を素直に歓迎できない日本の器の小ささ
2015年 11月 09日
みなさま、時間のアル時に
是非、「ブログ『天木 直人のブログ』」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
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中台の歴史的首脳会談を
素直に歓迎できない日本の器の小ささ
ブログ「天木 直人のブログ」 2015年11月8日より転載
中国と台湾の歴史を少しでも知っているものなら、今度の66年ぶりのトップ会談がどれほど大きな出来事であるかわかるはずだ。
元外交官としての血が騒ぐ。
それまで台湾を支持していた米国が、1971年に、ニクソン・キッシンジャー外交によって突然中国を唯一の国と認め、対米従属の日本が台湾を見捨てざるを得なかった苦い経験を思い出さない日本国民はいない。
歴史の激変を感じる。
そのような歴史を持つ中国と台湾が、トップ会談をしたのだ。
確かに、一つの中国に向かって進む保証はない。
台湾内政に日本が口を挟むことではない。
習近平とお馬英九の、それぞれの思惑が絡んでいる事も事実だろう。
しかし、もし中台が長年の懸案を克服して友好関係を深めていくとすれば、アジア情勢は平和に向かって変わる。
日本は素直にそう期待し、歓迎すべきだろう。
ところが、どの論調を見ても、必ず否定的な言葉が付け加えられている。
朝日や毎日や東京新聞でさえそうだ。
読売、産経に至っては、地域の安定に疑問符をつけ、歴史認識についての対日共闘を警戒している。
まるでこの急接近が気にくわないかのごとくだ。
なんという器の小さい事か。
対米従属の日本には、もはや、高邁な外交など、100%不可能である(了)
*****
TPPで二度目のちゃぶ台返しを
やりかねない米国
ブログ「天木 直人のブログ」 2015年11月8日より転載
「大筋合意」が喧伝されたTPP交渉だったが、はやくも米国議員から再交渉の言葉が出て来たのには驚かされる。
米国のハッチ上院財政委員長(共和党)が11月6日、ワシントン市内で講演し、「米通商代表部は再交渉することになるかもしれない」と述べたというのだ。
ハッチ議員は米国議会ではTPPを推進する筆頭格であるという。
そのハッチ議員が合意されたTPPは不満だと言っているのだ。
そしてその理由は米国に不利になるからだという。
すなわちバイオ医薬品の独占販売権を損ねるデータ保存期間について新興国に譲歩したから不満だというのだ。
ハッチ議員でさえこうだから、はじめからTPPに反対する議員に至っては、今度合意されたTPPは、いたるところで米国の利権を損ねる、ということになるだろう。
ふざけるな、ということだ。
日本はTPPの為にどうしたら国内産業の受ける打撃を最小限に防ごうと必死になっているというのに。
これは、裏を返せば、米国は、他の国の利益を奪い取るものでなければTPPは認められない、まだ奪い方が足らない、と言っているに等しい。
これ以上のちゃぶ台返しはない。
かつて甘利大臣がフロマン代表と合意して、やっと合意にこぎつけた、この程度の譲歩ですんだ、と喜んで日本国民に発表したことがあった。
ところがフロマンはその直後に、「米国議会から受け入れられなかった」と言って、合意は白紙だと甘利大臣に一方的に伝えて来て、甘利大臣に恥を書かせたことがあった。
そのちゃぶ台返しが再び起ころうとしているのだ。
しかも今度は12か国を巻き込んで合意させたTPP協定そのものがちゃぶ台返しされるのだ。
究極の茶番だ。
TPP交渉は初めから終わりまで米国の、米国による、米国の為の交渉だったということである。
米国の手で潰すのなら大歓迎だ(了)
*****
BPOの安倍政権批判は
安倍暴政の終わりの始まりである
ブログ「天木 直人のブログ」 2015年11月7日より転載
放送倫理・番組向上機構なるものがNHKのクローズアップ現代をやらせだったと断じた事には驚いた。
しかし、それよりもはるかに驚いたのは、そのBPOが、高市早苗総務大臣がNHKに文書による厳重注意をしたことについて、「政府が個別番組の内容に介入することは許されない」と厳しく批判したことだ(11月7日朝日新聞)
いうまでもなく安倍政権になってから、権力側のメディアに対する介入があまりにも露骨に行われるようになった。
そして、それを批判するものを安倍政権は許さなかった。
許さないどころか報復すらした。
その強引さにおそれをなして、いまや誰も面と向かって安倍首相を批判しなくなった。
そんな中で、BPOは安倍政権がテレビ番組に介入したといい、それを厳しく批判したのだ。
安倍首相と取り巻き連中は、このBPOの批判に衝撃を受け、怒り狂っているに違いない。
自民党内には、BPOを解体し、政権の言いなりになるような組織に作り変える事を言い出す者も出てきたという(11月7日朝日)。
おもしろくなってきた。
やれるものならやってみたらいい。
そんなことをすれば安倍政権はますます批判され、墓穴を掘ることになる。
そして、もし安倍政権が今度のBPOの安倍批判に対して何の仕返しも出来ないなら、これをきっかけに安倍批判が続出するだろう。
どっちに転んでも安倍政権には打つ手はない。
今度のBPOの安倍政権批判は、安倍暴政の終わりの始まりであるような気がする(了)
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中台の歴史的首脳会談を
素直に歓迎できない日本の器の小ささ
ブログ「天木 直人のブログ」 2015年11月8日より転載
中国と台湾の歴史を少しでも知っているものなら、今度の66年ぶりのトップ会談がどれほど大きな出来事であるかわかるはずだ。
元外交官としての血が騒ぐ。
それまで台湾を支持していた米国が、1971年に、ニクソン・キッシンジャー外交によって突然中国を唯一の国と認め、対米従属の日本が台湾を見捨てざるを得なかった苦い経験を思い出さない日本国民はいない。
歴史の激変を感じる。
そのような歴史を持つ中国と台湾が、トップ会談をしたのだ。
確かに、一つの中国に向かって進む保証はない。
台湾内政に日本が口を挟むことではない。
習近平とお馬英九の、それぞれの思惑が絡んでいる事も事実だろう。
しかし、もし中台が長年の懸案を克服して友好関係を深めていくとすれば、アジア情勢は平和に向かって変わる。
日本は素直にそう期待し、歓迎すべきだろう。
ところが、どの論調を見ても、必ず否定的な言葉が付け加えられている。
朝日や毎日や東京新聞でさえそうだ。
読売、産経に至っては、地域の安定に疑問符をつけ、歴史認識についての対日共闘を警戒している。
まるでこの急接近が気にくわないかのごとくだ。
なんという器の小さい事か。
対米従属の日本には、もはや、高邁な外交など、100%不可能である(了)
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TPPで二度目のちゃぶ台返しを
やりかねない米国
ブログ「天木 直人のブログ」 2015年11月8日より転載
「大筋合意」が喧伝されたTPP交渉だったが、はやくも米国議員から再交渉の言葉が出て来たのには驚かされる。
米国のハッチ上院財政委員長(共和党)が11月6日、ワシントン市内で講演し、「米通商代表部は再交渉することになるかもしれない」と述べたというのだ。
ハッチ議員は米国議会ではTPPを推進する筆頭格であるという。
そのハッチ議員が合意されたTPPは不満だと言っているのだ。
そしてその理由は米国に不利になるからだという。
すなわちバイオ医薬品の独占販売権を損ねるデータ保存期間について新興国に譲歩したから不満だというのだ。
ハッチ議員でさえこうだから、はじめからTPPに反対する議員に至っては、今度合意されたTPPは、いたるところで米国の利権を損ねる、ということになるだろう。
ふざけるな、ということだ。
日本はTPPの為にどうしたら国内産業の受ける打撃を最小限に防ごうと必死になっているというのに。
これは、裏を返せば、米国は、他の国の利益を奪い取るものでなければTPPは認められない、まだ奪い方が足らない、と言っているに等しい。
これ以上のちゃぶ台返しはない。
かつて甘利大臣がフロマン代表と合意して、やっと合意にこぎつけた、この程度の譲歩ですんだ、と喜んで日本国民に発表したことがあった。
ところがフロマンはその直後に、「米国議会から受け入れられなかった」と言って、合意は白紙だと甘利大臣に一方的に伝えて来て、甘利大臣に恥を書かせたことがあった。
そのちゃぶ台返しが再び起ころうとしているのだ。
しかも今度は12か国を巻き込んで合意させたTPP協定そのものがちゃぶ台返しされるのだ。
究極の茶番だ。
TPP交渉は初めから終わりまで米国の、米国による、米国の為の交渉だったということである。
米国の手で潰すのなら大歓迎だ(了)
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BPOの安倍政権批判は
安倍暴政の終わりの始まりである
ブログ「天木 直人のブログ」 2015年11月7日より転載
放送倫理・番組向上機構なるものがNHKのクローズアップ現代をやらせだったと断じた事には驚いた。
しかし、それよりもはるかに驚いたのは、そのBPOが、高市早苗総務大臣がNHKに文書による厳重注意をしたことについて、「政府が個別番組の内容に介入することは許されない」と厳しく批判したことだ(11月7日朝日新聞)
いうまでもなく安倍政権になってから、権力側のメディアに対する介入があまりにも露骨に行われるようになった。
そして、それを批判するものを安倍政権は許さなかった。
許さないどころか報復すらした。
その強引さにおそれをなして、いまや誰も面と向かって安倍首相を批判しなくなった。
そんな中で、BPOは安倍政権がテレビ番組に介入したといい、それを厳しく批判したのだ。
安倍首相と取り巻き連中は、このBPOの批判に衝撃を受け、怒り狂っているに違いない。
自民党内には、BPOを解体し、政権の言いなりになるような組織に作り変える事を言い出す者も出てきたという(11月7日朝日)。
おもしろくなってきた。
やれるものならやってみたらいい。
そんなことをすれば安倍政権はますます批判され、墓穴を掘ることになる。
そして、もし安倍政権が今度のBPOの安倍批判に対して何の仕返しも出来ないなら、これをきっかけに安倍批判が続出するだろう。
どっちに転んでも安倍政権には打つ手はない。
今度のBPOの安倍政権批判は、安倍暴政の終わりの始まりであるような気がする(了)
by kuroki_kazuya
| 2015-11-09 06:35
| 日本の今後