原発テロ対策施設の先送り 規制委員長、一転釈明
2015年 11月 20日
規制委員長、一転釈明
警戒強化を指示
東京新聞 2015年11月19日 朝刊より一部
原子力規制委員会の田中俊一委員長は十八日の定例記者会見で、パリ同時多発テロを受け「(原発などの)警戒態勢を強化する」と明らかにした。規制委事務局によると、原発や核燃料サイクル施設を持つ事業者に、作業員らの出入りの管理や警備員による巡視強化を指示した。
原発のテロ対策をめぐっては、原子炉への航空機衝突などに備え義務付けている「特定重大事故等対処施設(特重施設)」の設置期限を規制委が延長したことが問題視されている。
田中氏は「今回のようなテロが起き、心配になるのは分かる」としながらも「特重施設は対策を重層的にするものだ」と述べ、現状でも一定程度対策ができていると釈明した。
・・・(後略)