スキーにはまっています。


by 幸田 晋

廃炉の欺瞞−東電福島第一原発の今を語る

廃炉の欺瞞
−東電福島第一原発の今を語る


第18回「東電は責任を取れ」連続講座の報告
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)


たんぽぽ舎です。【TMM:No2648】
2015年11月27日(木)午後 10:20
地震と原発事故情報より一部

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┗■2. 廃炉の欺瞞−東電福島第一原発の今を語る
 |   第18回「東電は責任を取れ」連続講座の報告
 | 「東電はいったい何をしているのだ!−廃炉の現実と復興加速化−」
 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

○11月24日、第18回「東電は責任を取れ」連続講座(講師:木野龍逸さん)が開催されたので、その内容などを簡単に報告致します。

○経緯
 東電福島第一原発事故を引き起こした元凶である「東京電力本店」への抗議行動は、たんぽぽ舎などの主催で2013年10月から毎月1回「東電本店合同抗議」を開催し、本年11月で26回を数えた。それに合わせて、東電福島原発事故に対する東京電力の責任を明確化、そして責任追及の理論構築をするための「東電は責任をとれ」連続講座を、17回開催してきた。(講師:木村結さん(東電株主代表訴訟)、井戸川克隆さん(前双葉町長)、他)

○今回の講師の木野龍逸さんは、東電福島第一原発事故発生後、日隅一雄弁護士(故人)と共に東京電力の記者会見に通いつめ、東電の考えていることを精緻に分析し、追及してきた新進気鋭の東電ウォッチャー、フリージャーナリストです。著作:『検証福島原発事故・記者会見−東電・政府は何を隠したのか』(岩波書店2012年)を故日隅氏と共著。『(同)記者会見2−「収束」の虚妄』(岩波2013年)、『(同)記者会見3−欺瞞の連鎖 』(岩波2014年)。

○「東電はいったい何をしているのだ!〜廃炉の現実と復興加速化〜」のタイトルで、1)今後30〜40年で福島第一原発を廃炉にする。2)2017年3月までに帰還困難区域を除いて、避難指示を解除する。という政府・東電の2大目標の進捗状況、問題点、今後の課題等を分かりやすく説明された。

○廃炉工程の根拠は、米国スリーマイル島原発事故(1基のみの事故)。
 燃料デブリは134トン。ところが福島第一原発のデブリ(3基)は少なく見ても2000トン超(15倍以上)。これでどうして廃炉にできるのか?
 チェルノブイリですら燃料デブリの取り出しは100年後を目標。(小出裕章氏は、無理だと当初から述べている)

・廃炉に向けての中長期ロードマップは2回改訂されて、当初の予定を5年以上先送りせざるを得ない状況である。
1)策定された中長期ロードマップは、ドリームマップ(夢の地図)であり、取らぬ狸の皮算用。
2)解決すべき課題を先送りしてきた原子力開発歴史の反省がない。(使用済み核燃料問題は、いつかは、誰かが解決してくれるはずだ等の幻想)
3)放射能による健康被害影響を市民に押し付ける。(帰還判断の材料を与えずに、帰還促進を図る)

・政府の事故被害矮小化政策により、被害の全体像が把握しにくくなっている。物理的な被害だけでなく、精神的、社会的な被害も存在するので、様々な被害を明らかにすることで、福島原発事故の全容が初めて明らかになる。(今はなされていない)

・「東電福島原発事故の取材を続ける木野さんの原動力とは?」の質問に答えて。
 原発事故被害者の「元の生活を取り戻したい」という素朴な願いについて、政府・東電は、無責任で不誠実な対応に終始している。仮設住宅での不安定な生活を余儀なくされている被害者も多い。このような状況で、東電や政府の姿勢を放置するわけにはいかない。ひたすら、その思いだけが、私を東電に通い続ける理由になっている。
by kuroki_kazuya | 2015-11-28 05:55 | 核 原子力 | Comments(0)