杉原千畝が書き残していたユダヤ人ビザ発給の本当の理由
2015年 12月 04日
是非、「ブログ『天木 直人のブログ』」へ
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杉原千畝が書き残していた
ユダヤ人ビザ発給の本当の理由
ブログ「天木 直人のブログ」 2015年12月3日より転載
日本政府の訓令に反してビザを発給してユダヤ人の命を救った外交官杉原千畝。
その功績をたたえる言葉やドラマが話題になるたびに、私は複雑な思いを抱く。
その人道的行為は称賛に値する一方で、シオニズムによる情報操作のなせるわざだということを知っているからだ。
訓令違反の故にながらく外務省から冷遇されていた杉原の名誉を挽回したのは、鈴木宗男が外務省の政務次官であった時だ。
その後ろには佐藤優がいた。
しかし、これから書くことは、そんな杉原千畝の評価の事ではない。
新しい事実の発見についてである。
きのう12月2日の毎日新聞が、杉原千畝の孫である杉原まどかさんのインタビュー記事を掲載していた。
杉原千畝の関連資料がユネスコの世界記憶遺産の国内候補に決まった事について行われたインタビューだ。
その中に、杉原まどかさんの次のような発言を見つけた。
「・・・外務省公電など計20点の登録申請物件の中に、杉原家にある祖父の自筆手記2点が含まれています。祖父は78年に書いた手記の中で、『全世界に隠然たる勢力を擁するユダヤ民族から永遠の恨みをかってまで、(中略)ビザを拒否してもかまわないのか、それがはたして国益にかなうことだというのか』と、ビザの発給にいたった心情を打ち明けています・・・」
これはものすごい発見である。
人道的見地からの発給だっただけではない。
ユダヤ人の報復をおそれて発給した事を、自らの手記で認めていたということだ。
ちなみに杉原さんが副理事長をつとめるNPO法人「杉原千畝命のビザ」が取り組んでいる活動は、「命の大切さ」と「平和の尊さ」を世界に発信する事であるという。
そこにはパレスチナ人の命の大切さや、中東和平の尊さについての発信も含まれているのだろうか(了)
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翁長知事一人で安倍・菅政権の辺野古移設強行の暴政に勝てる
ブログ「天木 直人のブログ」 2015年12月3日より転載
ついに裁判が始まった。
翁長知事みずからが語った意見陳述を読んで沖縄の勝利を確信した。
その夜のテレ朝報道ステーションで、古舘の質問に次々と答える翁長知事の姿を見て、その確信はさらに強まった。
なぜか。
それは翁長知事の語る言葉に正義があるからだ。
なによりも、翁長知事自身が誰よりも辺野古問題の本質を知り、自らの言葉で語っている。
沖縄の戦後史を語る時、日本の安全保障論を語る時、翁長知事の言葉には、誰も否定できない正論がある。
ひるがえって安倍政権側が語ることは何か。
日米同盟重視という言葉の繰り返ししかない。
そしてそれは空しい嘘だ。
辺野古問題は、いまや安倍政権と沖縄の全面的対決に発展した。
そしてこの問題は、安倍首相の後見役気取りの菅官房長官が一手に取り仕切っている。
つまり菅官房長官と翁長知事の一騎打ちといっていい。
この一騎打ちの勝負の結末は明らかだ。
翁長知事には正義がある。
その一方で菅官房長官は、この沖縄問題に限らず、不正義の固まりだ。
その言葉は不誠実であり、菅官房長官という政治家そのものが不正義の固まりだ。
そして、翁長知事の発言は、すべからく自らの言葉だ。
問題の本質を自らが一番理解している証拠である。
これは強い。
ひるがえって菅官房長官は官僚たちの入れ知恵を並べ立て、それを繰り返すだけだ。
迫力がまるで違う。
役者が違い過ぎる。
沖縄は翁長知事一人で勝てる。
辺野古移設反対の沖縄住民も国民も、翁長知事を信じて、ひたすら翁長知事を応援するだけでいいのだ。
今度の裁判ではっきりすることは何か。
それは、翁長知事一人で安倍・菅政権の辺野古移設強行の暴政に勝てるということだ。
裁判に訴えざるを得なかった安倍・菅政権は、その時点で、北斗の拳のケンシローにたとえて言えば、「負けている」のである(了)