スキーにはまっています。


by 幸田 晋

2月1日、市長と被爆者5団体との会談。平行線。

2月1日、
市長と被爆者5団体との会談。
平行線。


ブログ「ここでトヨさん出番です!」 2016-02-02 14:24より転載

TBS系「NEWS23」の岸井成格氏、
テレビ朝日系「報道ステーション」の古館伊知郎氏、
NHKの報道番組「クローズアップ現代」の国谷裕子さん。
何れも人気度が高い番組の辛口キャスターが次々に降板させられる。

正当な呟きを、権力者の逆鱗にでも触れたかの様におののき、
「いささかも批判は許さない」と露骨に政権が睨みを利かせ、自民党が介入する。

道筋は逆コースである。
憲法が保障する基本的人権に制限を掛け、萎縮させ、抑圧し、弾圧し、拘束し、消す。

報道の自由が失われ、発言は権力者の九官鳥としてスピーカーに成り下がらなければ、降ろされる。

消される。既に「特定秘密保護法」も制定した。
嘘で固めた片方向の「大本営発表」で国民を宣撫し誘導する。

行く先はかって経験した「暗黒の世界」である。

集会、結社、信仰の自由が剥奪され、神の子となり「一億一心火の玉」にされた。

「薄い霧かな?と思っていたが、気付いた時にはビショ濡れに成っていた」。

田上市長が8月9日の式典における「平和への誓い」の発言者を
被爆者5団体以外にこだわる真意は、この流れに沿っており、
昨年平和宣言起草委員の論客を更迭した先例がある。
彼自身が権 力にへつらい萎縮している証拠で「アベタウエヒットラー」の本領発揮である。

被爆者団体は、過去凡そ50年間にわたり、長崎市と協議して5団体以外からも発言者を選んで来た。

発言内容は世界に発信されるため、単に個人意見のみならず、平和希求の団体意思が込められている。

日本や世界の情勢が危険な時に、警告し、反対し、声を上げ、行動する事は、
先の戦争犠牲者である被爆者の義務であり責任である。

被爆者の高齢化を理由に、
政府批判発言にブレーキを掛け、時の権力に迎合したいのが、田上市長の本音である。

高齢化は被爆者の全てであり、5団体のみの特殊事情ではないし、
5団体は他の多種な任務も受け持っている。

「式典の主催者だ」と威圧し言葉を弄んでも、市長の本心は完全に見抜かれている。

一方的変更は認められない。
これ迄通り協議して解決したい。

(長崎県被爆者手帳友の会会長・井原東洋一)
by kuroki_kazuya | 2016-02-03 06:05 | 日本の今後