スキーにはまっています。


by 幸田 晋

原発の汚染水 拭えぬ凍土壁への疑問

原発の汚染水 

拭えぬ凍土壁への疑問


北海道新聞 社説 02/18 08:55より一部

 東京電力福島第1原発の汚染水対策となる凍土遮水壁(凍土壁)の運用開始が遅れている。

 配管などの設備工事は終わったが、原子力規制委員会の審査が長引き、目標だった本年度中の開始は不可能になった。

 凍土壁をめぐっては専門家から問題点も指摘され、遮水効果の程度も実際にやってみなければ分からないのが実情だ。

 東電は当初の作業手順を変更して規制委の理解を得たが、運用開始後はまず、効果の徹底的な調査が欠かせない。

 同時に、疑問が拭えていない凍土壁を絶対視せず、他の方法も並行して検討していく必要がある。

 規制委が問題視したのは、凍土壁によってかえって建屋内の汚染水が漏れ出すリスクがある点だ。

 同原発では、被災した1~4号機の原子炉建屋に山側から1日約300トンの地下水が流れ込み、汚染水が増え続けている。

 凍土壁は地下水流入を防ぐのが目的で、建屋の周囲約1・5キロを土を凍らせた壁で囲い込む。

・・・(中略)

 これまでも東電は、海への汚染水流出を公表せず対策を先送りしたり、地下貯水槽から漏出させるなどの失敗を重ねてきた。

 東電の汚染水対策が信頼を得ているとは言い難い。凍土壁についても、運用状況などの情報を全面的に公開するべきだ。

 増え続ける汚染水の制御は廃炉の大前提であり、地元漁業者なども厳しい目を向けている。

 東電と国はそれをわきまえ、責任を持って対策を進めていかなければならない。
by kuroki_kazuya | 2016-02-19 06:35 | 東電 出鱈目 資本