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by 幸田 晋

<電力自由化>英・独は事業者集約進む 競争停滞、値上げも

<電力自由化>
英・独は事業者集約進む 

競争停滞、値上げも


毎日新聞 3月29日(火)23時54分配信 より一部

 欧米では1990年代から電力の小売り自由化が進み、利用者が電力会社を選べるようになった。ただ、競争停滞で値下げ圧力が緩和したり、電力不足を招いたりするケースもある。

 英国では89年以降、国営電力3社が分割、民営化されたのを契機に、企業向け電力小売りの自由化を開始。99年に家庭向けを含めて全面自由化した。契約件数に占める新規事業者の比率は2002年に3割を超え、料金もいったんは低下した。しかし、価格競争に耐えられない事業者も出て合併や買収が進み、今や旧国営ガス事業者など大手6社が9割を占める。

 6社が競って「一定の競争環境は担保されている」(専門家)ため、電力会社の切り替えも頻繁に行われる。ただ、風力発電の増加に対応する送電網の整備費や、00年代以降の原油価格上昇もあり、14年の料金は自由化前(98年)の1.9倍になった。また、顧客取り込みのために料金メニューが乱立、400種類を超えて利用者が混乱する事態も生じた。政府は1社の料金メニューを最大4種類に制限するなど、規制を強化している。

・・・(中略)

国内では200超の新電力が参入するが、体力の弱い新電力の撤退が続くなどすれば、競争が停滞して料金が上がる可能性がある。政府は少なくとも20年までは、大手電力の料金規制を残す方針だ。自由化を経済活性化につなげるには、競争環境の維持や、安価な燃料の安定調達といった対応も求められる。
by kuroki_kazuya | 2016-03-30 06:45 | 九電労組