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by 幸田 晋

三井物産・三菱商事、「初の赤字転落」の深刻度

三井物産・三菱商事、
「初の赤字転落」の深刻度


東洋経済オンライン 4月10日(日)6時0分配信より一部

 三井物産、三菱商事の歴史に残る、巨額減損となってしまった。

 3月23日、三井物産が2016年3月期決算について、資源案件を中心に計2600億円の減損計上を発表。翌24日には三菱商事も計4300億円の減損を明らかにした。これで三井物産は700億円の最終赤字、三菱商事は1500億円の最終赤字に転落する見込み。共に連結での最終赤字は創業以来初だ。

 三井物産の松原圭吾CFOは「中国の景気減速を震源とした混乱は非常に激しいインパクト」と切り出した。資源の最大需要家である新興国の変調で、原油相場は足元1バレル=40ドル程度で低迷。鉄鉱石や銅などの金属価格も、2011年をピークに右肩下がりが続く。

 今回個別案件で最も痛手となったのは、両社が出資するチリの銅事業アングロ・アメリカン・スール(AAS)だ。中長期の銅価格見通しを引き下げたことで、三菱商事が2800億円、三井物産が900億円の減損を迫られた。

・・・(中略)

■ 5大商社の中で伊藤忠が頭一つ抜け出る形に

 トップ2社が沈んだことで、5大商社の純利益は、非資源事業を軸に収益力を維持する、伊藤忠商事が頭一つ抜け出る形となる。

 三菱商事と三井物産は、主要な資源案件が償却負担などを除いたキャッシュベースでは黒字であることから、今後も保有し続ける意向を示した。その一方で、「食料やBtoC向けを強化する」(小林社長)、「カウンターバランスになる非資源事業の収益力を高める」(安永社長)と、非資源分野の収益基盤の底上げを急ぐつもりだ。

 金融緩和と中国爆食を背景に、資源バブルに踊った総合商社の成長戦略は、明らかに曲がり角に来た。事業構造の転換を早期に果たせるか、正念場を迎えている。
by kuroki_kazuya | 2016-04-11 06:25 | 資本 | Comments(0)