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by 幸田 晋

【老朽原発の合格】 ルールが形骸化しないか

【老朽原発の合格】 
ルールが形骸化しないか


高知新聞 社説 2016.04.23 07:57より一部

 原子力規制委員会は、関西電力の高浜原発1、2号機が新規制基準を満たすとする「審査書」を正式に決定した。運転開始から40年を超える原発では初めての合格となる。

 福島第1原発事故の教訓から、原発には運転期間を「原則」40年に制限するルールが設けられたが、事故から5年余りで早くも「特例」への道が開かれた格好だ。

 これが「先例」となってルールが形骸化し、運転を延長する老朽原発が相次ぐ恐れはないのか。なし崩し的に「原発依存」への回帰が加速する事態を懸念せざるを得ない。

 原子炉等規制法は原発に「40年ルール」を課す一方、規制委が認めれば特例として最長20年の延長ができると定める。

 高浜1、2号機が運転を再開するには、期限の7月までに老朽化対策に特化した延長審査などにも合格しなければならない。

 その上で、施設中のケーブルを燃えにくくしたり、重大事故に備えて原子炉格納容器の上部をコンクリートで覆ったりする安全対策を終える必要がある。再稼働には3年半以上かかる見通しという。

 ただし高浜1、2号機の新基準合格には、一原発の再稼働手続き以上の意味がある。今後、他原発が運転を延長する際の「モデルケース」となりかねないからだ。

 2014年に策定したエネルギー基本計画で、安倍政権は原発依存度を可能な限り下げるとしたものの、30年の電源構成比率では原発の割合を「20~22%」と決めた。

 実現には相当数の原発で「寿命」を延ばす必要がでてくる計算だ。あくまで特例である延長規定を、当初から「抜け道」にする方針だったとみて間違いあるまい。

 規制委の審査にも、政府方針の影響はなかったのかという疑問を禁じ得ない。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2016-04-24 06:48 | 核 原子力 | Comments(0)