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by 幸田 晋

「お前は世界最大の公害企業の手先」東電副社長 怒声うけて決めた“覚悟”

「お前は世界最大の公害企業の手先」
東電副社長 怒声うけて決めた“覚悟”


〈AERA〉

dot. 5月12日(木)16時0分配信より一部

 東日本大震災による未曽有の原発事故が起きてから5年が過ぎた。いまだにほとんどの周辺住民が元の家に帰れない。その怒りと悲しみを胸に刻んで、黙々と働く東京電力の社員たち。賠償、除染、清掃活動……。彼らはどんな思いで、汗を流し続けているのか。

 ふるさとを襲ったあの事故から5年。福島県南相馬市小高(おだか)地区で暮らす主婦3人が、小さな集会を開いた。「小高の復興に向けて何をしていけばいいのか」を考えるフリートーキング。そこに、東京電力福島復興本社の代表、石崎芳行(62)の姿もあった。

「東電憎しはあったけれど、私たちも結果として原発を容認してきた責任もある。これからは復興に向けて一緒に向き合っていきたい」
「福島第一原発の敷地内は汚染水タンクで埋め尽くされている。この現実を多くの人に伝え、これからどうするかをみんなで共有していかないといけない」

 3人からはさまざまな意見が出た。石崎は、すべてをじっと聞きながら、こう静かに答えた。

「事故を起こした我々が、どういうことをしていけばいいのか、一生懸命考えています」

 石崎が1977年、東電に入社したのは、「電気を作って送り届けることで世の中をよくしたい」という思いからだった。2007年からの3年間は、福島第二原子力発電所の所長として、地元の人や見学者にこう言い切っていた。

「原発は絶対に安全です。事故は起きません」

 自身も信じ込んでいたからだったが、全てウソだった。

・・・(中略)

──東電が犯した最大の罪は何だと思いますか?

 記者は、東電の副社長でもある石崎に、もっとも聞いてみたかった質問をぶつけた。

「人々の日常を奪い、家族や地域のコミュニケーションを奪ってしまったことだと思います」

 間をおかず、こんな言葉が返ってきた。(文中敬称略)(アエラ編集部)

※AERA  2016年5月16日号より抜粋
by kuroki_kazuya | 2016-05-13 06:45 | 東電 出鱈目 資本