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by 幸田 晋

過重労働強要、勤務表も“改ざん”、家宅捜索まで 陸自でパワハラ疑惑

過重労働強要、勤務表も“改ざん”、
家宅捜索まで 

陸自でパワハラ疑惑


〈週刊朝日〉

dot. 6月2日(木)7時0分配信より一部

 陸上自衛隊で、部下の勤務表改ざん、家宅捜索など“パワハラ”が常態化し、6月に国家賠償請求訴訟が起こされるという。

 衛生学校研究部に所属した元2尉の研究員のA氏(40代男性)は「上司から執拗なパワハラを受け、退職に追い込まれた」として6月にも、国賠訴訟を東京地裁に起こすという。

 A氏によると昨年2月、2佐の元研究部長(当時)から、300ページ以上ある衛生学校の教科書『衛生科諸元』の改訂原稿を、わずか2カ月足らずで書き上げるよう強制的に命じられたという。A氏の証言だ。

「教科書はおよそ10年ぶりの改訂でした。衛生学や医学的データが古くなっているので、相当、書き直さなければなりません。『総務部に異動させてやるから年度内に間に合わせろ』と言って命令してきたのです。教科書の原稿執筆は、最短でも半年くらいかかるものです。与えられた期間は2月2日から3月20日まで。2カ月足らずで完成させるように言われたのです」

 A氏は連日のように残業を強いられたが、3月9日朝8時に出勤すると、いきなり研究部長から「衛生学校長から規律違反の調査を命じられた。これからおまえの自宅を捜索する」と告げられ、自宅アパートを捜索された。

 家宅捜索では私有のノートパソコンやUSBなどが押収され、さらに衛生学校へ戻る道すがら、A氏にこう迫ってきたという。

「これで退職する気になったか。でも、俺たちは辞めろとは言っていないからな。どうするんだ」

・・・(中略)

元空自で現在、「自衛官人権ホットライン」事務局長の小西誠氏が言う。

「A氏の家宅捜索は『下宿点検』の名目で実施されたのでしょうが、違法です。自衛隊内の警察組織である警務隊でも許されません」(本誌・亀井洋志)

※週刊朝日 2016年6月10日号より抜粋
by kuroki_kazuya | 2016-06-03 06:25 | 軍事