スキーにはまっています。


by 幸田 晋

原発と暮らすということ(6) <上>九電玄海事務所

原発と暮らすということ(6) 

<上>九電玄海事務所

地元理解への「前線基地」


佐賀新聞 2016年06月20日 10時22分より一部

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/324631

 「少人数でもご案内いたします」-。玄海原発(東松浦郡玄海町)から30キロ圏にある1町3市のケーブルテレビで流れる九州電力のCM。玄海原発3、4号機の再稼働へ向け、原子力規制委員会の審査が進められているなか、住民の不安解消へ実際に構内を見てもらおうと見学会参加を呼び掛けている。

 九電が昨年7月、玄海原発近くに新設した原子力コミュニケーション本部の玄海事務所。担当する社員は「言葉だけでは伝わりにくいし、実感は湧かない。福島の事故は何が問題で起きたのか、現地で説明すると頭の中に吸い込んでもらえる」とCMをはじめとする理解活動の狙いを語る。

 2013年から期間限定で配置した「玄海駐在」を引き継ぎ、本部副部長だった所長以下22人態勢を敷く。玄海町や唐津市はもちろん、伊万里市や長崎県松浦市にも気を配る。700人を超える管内の区長、農協や漁協、商工会、婦人会の会合に出向き、「朝夕、土日も関係ない。正月に呼ばれたことだってある」と担当者。まさに地元理解を深める「前線基地」だ。

 原発見学会は県内外の団体参加もあり、福岡県の男性(28)は「安全性を強調していた印象。どこまで本当かは自分では分かりかねるけど、説明自体は分かりやすかった」と感想を語った。

 理解活動は現地に限らない。佐賀支社では女性社員35人によるチームが出前講座を開き、「フェース・トゥ・フェース」で女性や高齢者と顔を突き合わせる。5年前の「やらせメール」問題で失った信頼回復に全力を傾けている。

 背景には新規制基準適合審査後の「地元同意」をスムーズに取り付けたい思惑がある。

 その審査は、九電が思っている以上にはかどらない。「当初は6カ月くらい」と見ていた3、4号機の審査は申請から既に3年。昨年8月に全国の先陣を切った川内原発(鹿児島県)の再稼働後は「玄海シフト」で審査対応人員を集中させている。今年5月末で審査会合は54回、規制委のヒアリングは283回に上る。

 昨年末には、再稼働後に川内の免震重要棟建設を撤回する方針転換を表明し、規制委の反発を買った。玄海も同様の方針を明らかにし、耐震施設に変更しても対応できる説明を重ねて求められている。
加えて4月、熊本県内で震度7を2度観測した熊本地震により、
九州の原発に対する住民の不安は再び増幅している。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2016-06-21 06:25 | 核 原子力 | Comments(0)