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by 幸田 晋

対岸の原発 迫る再稼働㊥

対岸の原発 

迫る再稼働㊥


大分合同新聞 8月3日より一部

http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/08/03/001337232

 「日本一細長い」といわれる愛媛県佐田岬半島の付け根にある四国電力伊方原発。目の前の伊予灘海域には、紀伊半島から続く国内最大級の活断層「中央構造線断層帯」が走っている。さらに西へと進めば大分県だ。

 「大地震による事故が心配」。参院選に合わせて7月上旬に大分合同新聞社が実施した電話世論調査で大分県内の有権者のうち59・5%が
伊方3号機の再稼働に否定的で、
肯定的な意見の2倍を超えた。

反対理由で多数を占めたのが、地震の問題だった。
 ■ 

 「最新の科学的知見を踏まえて対策を講じている。中央構造線が(紀伊半島から大分まで)480キロにわたり連動する地震や南海トラフ地震などを想定して基準地震動を策定し、安全が損なわれないことを確認している」。7月26日、松山地裁。愛媛県の住民が伊方3号機の再稼働禁止を求めた仮処分申請の第1回審尋で、四国電側は答弁書でこう主張した。

 基準地震動は耐震設計の目安となる揺れ。四国電の計算で伊方原発は最大650ガルに設定。原子力規制委員会はこの数値で「合格」と判断したが、複数の学者が「東京電力柏崎刈羽原発(最大2300ガル)、中部電力浜岡原発(同2千ガル)などと比べても低く、過小だ」と疑問符を付けている。

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 東京大学地震研究所の纐纈(こうけつ)一起教授(地震学)は「それだけ大きな断層が近くにあるのに、650ガルはちょっと小さいんじゃないかという気がする。伊方原発から近い区間だけが動いたときと、480キロが連動したときで揺れが大差ないとしているのは科学的に変だなと思う。一般論として規模が大きいほど揺れは大きくなるべきだ」と話す。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2016-08-04 06:35 | 核 原子力