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by 幸田 晋

「もんじゅ」不備 一向に改善せず 勧告後も点検漏れや警告無視

「もんじゅ」不備 一向に改善せず 

勧告後も点検漏れや警告無視


東京新聞 2016年8月6日 朝刊より一部

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016080602000151.html

 高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、保守管理のミスが一向になくならない。原子力規制委員会は昨年十一月、もはや日本原子力研究開発機構(原子力機構)には任せられないと、新たな運営者を探すよう文部科学省に勧告。しかし、その後も点検漏れや警告が出てもまともに対応しない事例が続出した。

 「手順書に書かれていることをやるのが基本中の基本なのに、やっていない。個人というより現場全体の問題。深刻だ」

 三日の規制委定例会合で新たな不適切事例が報告され、田中知(さとる)委員はこう批判。ほかの委員も次々と、憤りとあきれの言葉を口にした。

 この日の報告によると、“退場”勧告から一週間後の昨年十一月十九日午前零時すぎ、使用済み核燃料が貯蔵されたプールで、水質悪化を知らせる警報が鳴ったのに、機構職員は適切に改善しようとしなかったという。

 プールの水が汚れたままだと、核燃料が腐食する可能性がある。そのため、本来はプールの浄化装置に樹脂フィルターを詰め、早急に水質を改善する必要があった。

 しかし、機構職員は、使い終わったフィルターを処理する施設が点検待ちで使えなかったことを理由に、フィルターを詰めず、プールの水をくみ出すなどして対応しようとした。その間、水質は悪いままだった。事態がもんじゅの所長に報告されたのは一カ月後だった。

 このほか最近では、今年三月末から二カ月間、原子炉冷却に使うナトリウムの温度を管理する設備で、必要な点検を放置していたことも明らかになった。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2016-08-07 06:45 | 核 原子力