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by 幸田 晋

2次補正予算案決定 歳出3年ぶり100兆円超

2次補正予算案決定 

歳出3年ぶり100兆円超


東京新聞 2016年8月25日朝刊より一部

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201608/CK2016082502000138.html

 政府は二十四日の臨時閣議で、今月二日にまとめた経済対策の第一弾を実行するための二〇一六年度第二次補正予算案を決定した。一般会計の追加歳出は四兆一千百四十三億円で、当初予算と合わせた歳出総額は百兆八十七億円になる。百兆円を超えるのは三年ぶり。財源不足を補うために二兆七千五百億円の建設国債を新たに発行する。補正予算の財源として国債を追加発行するのは四年ぶりになる。補正予算案は九月召集の臨時国会に提出する。

 補正予算案はインフラ整備や一億総活躍社会の実現に向けた施策を盛り込んだ。訪日外国人の受け入れや農林水産物の輸出を強化するための公共事業に一兆四千五十六億円を計上。家計支援として、住民税が非課税の低所得者二千二百万人を対象に一万五千円の給付金を支給する。総額は三千六百七十三億円で支給は来年春ごろになる見込み。

 国の信用を基に低金利で貸し付ける財政投融資を三兆六千二十二億円増やす。リニア中央新幹線の全線開業前倒しに向け、鉄道建設・運輸施設整備支援機構を通じてJR東海に一兆五千億円を融資する。整備新幹線の整備加速や駅のホームドアの設置、開かずの踏切対策も進める。

 政府の経済対策の事業規模は二十八兆一千億円で国の支出分は六兆二千億円。今回の投入額は特別会計の除染費用の支出なども合わせて四兆五千二百二十一億円になる。残りは一七年度当初予算案に盛り込む。

◆借金膨れ上がる懸念

 政府が二十四日に閣議決定した補正予算案で、二〇一六年度の一般会計の歳出総額は百兆円を超えることとなった。円安効果が薄れて税収が落ち込んだため、補正予算案の財源として借金である国債の追加発行を余儀なくされた。マイナス金利の導入など日銀が進める金融政策の限界が見え隠れする中、経済対策のための財政支出が増え続け、借金ばかりが膨れ上がる懸念が広がってきた。

 政府が今月二日にまとめた経済対策は、七月の参院選の勝利を追い風に「(経済政策である)アベノミクスを最大限ふかす」(安倍晋三首相)ために規模が膨らんだ。

 その第一弾となる補正予算案は、大型クルーズ船が着岸できる港湾改良など公共事業が中心。政府は「二十一世紀型のインフラ整備」とし、将来につながる投資だと強調する。だが、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次氏は「与党内で要求額がどんどん膨れ上がっていた今回の経済対策は規模ありき。必要な事業かどうかは疑問が残る」と指摘する。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2016-08-26 06:15 | 土建 赤字 無責任