山口知事、玄海原発の第三者委設置意向
2016年 09月 04日
避難、耐震など検証
佐賀新聞 2016年09月03日 10時20分より一部
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/351935
九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働に関連し、山口祥義知事は2日の定例記者会見で、これまで佐賀県になかった専門家らでつくる第三者委員会の設置を検討する意向を示した。現在、組織の位置付けや枠組み、構成メンバーの在り方などを事務レベルで協議しており、国から再稼働の申し入れがあるまでには一定の方向性を出す。避難計画や基準地震動など多くの論点があると指摘し、第三者委員会の議論も踏まえて整理していくとみられる。
山口知事はこれまで、再稼働の判断で県内20首長や県民の幅広い意見を聞く考えは示していたが、第三者的な組織の設置に言及したのは初めて。全国の原発立地県では、委員会やアドバイザーなど何らかの外部の意見を聞く枠組みがあり、佐賀県と同様に未設置の鹿児島県は、7月に就任した三反園訓(みたぞの・さとし)知事が新設する意向を示している。
委員会設置に関して山口知事は「(委員会がないことで)県民の不安が多いとしたら本意ではない」と述べた。その上で、国から再稼働の申し入れがあった後の検証について「委員会をつくって、それ以外の皆さんの話もしっかりと聞いていくやり方も検討しなければならない」と説明した。
・・・(後略)