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by 幸田 晋

原発避難計画 「絵に描いた餅」ならば

原発避難計画 

「絵に描いた餅」ならば


東京新聞 【社説】 2016年9月5日より一部

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090502000141.html

 「絵に描いた餅」。原発事故の広域防災訓練の参加者が、漏らした言葉。でも皆さん、そもそも疑問に思いませんか。こんな訓練が必要な原発と、私たちは、ともに暮らしていけるでしょうか。

 原発から半径三十キロ圏内の広域避難計画の策定は、3・11の教訓を踏まえ、原子力規制委員会から自治体に義務付けられた。

 避難の実効性には、かねて疑問があった。全国に先駆けて再稼働した九州電力川内原発では、三十キロ圏内の住民全員が避難を終えるまで、最長で四十三時間かかると警鐘を鳴らしていた。

 先月再稼働したばかりの四国電力伊方原発では、陸路で避難する場合、事故を起こした原発の直前を通る以外に、文字通り道がない人たちが大勢いる。

 先月末、関西電力高浜原発の事故を想定し、福井、京都、滋賀三府県の広域防災訓練が展開された。福井から兵庫まで最大百三十キロの避難行。浮かび上がった懸念材料は数え上げたらきりがない。

 本番さながらとは言いながら、原発に近い高齢者施設でも、手順を確認しただけだ。訓練への参加も困難な認知症のお年寄りたちを、事故の混乱の中でどうやって、無事に、遠方まで避難させることができるのか。

 訓練の結果から、修正可能なことはもちろんある。

しかしたとえば、
主要な避難路が津波で水没したり、
地震で崩落したらどうなるか。

3・11や熊本地震で実際起きた複合災害対策は、
そう簡単にはなし得ない。

事実、
船による“避難”は「悪天候」で中止になった。


 そもそも原発は、人口密集地から隔てられ、交通の便が良くないところに建てられてきた。避難を考慮に入れた立地には、なっていないということだ。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2016-09-06 06:35 | 核 原子力 | Comments(0)