新潟知事選挙の結果が動かす今後の政局
2016年 10月 18日
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
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新潟知事選挙の結果が動かす今後の政局
「天木 直人の公式ブログ」 2016年10月17日より転載
きのう10月16日に行われた新潟知事選挙は、共産、社民、自由(生活)が推薦する候補者が、自公が推薦する候補を破るという衝撃的な結果となった。
これが今後の政局に影響を与えないはずがない。
当然ながら私が実現しようと考えている新党憲法9条構想にも影響を与えざるを得ない。
しかし野党共闘が息を吹き返し安倍自公政権を追い込むことができるか。
私はそうは思わない。
それどころか政局はさらなる混迷に突入すると思う。
私がそう思う理由はいくつかある。
ひとつは、今度の新潟知事選は、安倍自公政権の敗北と同時に、野党第一党の民進党とその後ろにある連合の敗北でもあるからだ。
これからの動きは民進党を入れた全野党の共闘にはならず、むしろ民進党は分裂含みで動き、その一方で共産、社民、自由(生活)の共闘が一致団結して進む保証はまったくない。
二つには、今度の新潟知事選の勝利は反原発のワンイシューの選挙だったからだ。
反原発だったら誰でもいいのか、どんな政党でもいいのか。そうではないだろう。
反原発党というものが出来ればそれなりに奏功するかもしれないが、やはりそれだけでは政治は動かせない。
三つ目には、既存の野党やその政治家がいまさらどう動いても、国民の頃を揺さぶることはできないと思うからだ。
既存の政治家の中に、野党共闘の先頭に立って成功に導ける、みなが納得する人物は見当たらず、手柄争い、主導権争いとなる。
四つ目に、これが一番重要なところだが、小池新党の動きから目が離せない。
きょう発売の週刊プレーボーイ最新号(10月31日号)に小池新党の動きに関する極めて興味深い記事がある。
一言で言えば豊洲解散選挙を仕掛けるという記事だ。
自民党都議に支配されている東京都議会を支配するには新党しかなく、それを仕掛けるという。
候補者には左翼の宇都宮弁護士を含めた、あらゆる人物を擁立することを考えているという。
小泉元首相と話し合っているという。
もし小池百合子が今度の新潟知事選の結果を見て、脱原発で小泉元首相の協力を得れば、小池新党は安倍政権に代わる国民政党になれる。
つまり自民党政権に代わるあらたな保守政権ができるということだ。
これは何を意味するか。
安倍政権がもう少し民意に耳を傾ければ、長期政権おのずと転がり込んでくる。それがわからない安倍首相は愚かだということだ。
かねてから小泉元首相が言ってきたことだ。
それを小池・小泉連合がやるというわけだ。
もっと極端に言えば、共産、社民、自由(生活)の主張することを小池百合子が取り込む、しかし決して左翼政権にはならない、ということだ。
日本国民は左翼政権は受け入れない。
保守政権が左翼のいう事に耳を傾ければそれでいいのだ。
それを小池百合子はやろうとしているのだ。
私はそれでいいと思う。
しかし小池百合子には、おそらく、出来ない事がある。
それは、憲法9条を日米同盟に優先させて、世界に掲げる事である。
そして対米従属の日米同盟から自主、自立しなければ、日本の未来は開けない。
それを正面から唱えて実行に移す。
そういう保守新党が必要である(了)
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就任一か月で評価が定まった蓮舫民進党代表
「天木 直人の公式ブログ」 2016年10月16日より転載
きょうの報道で知った。
蓮舫民進党代表はきのう15日、日本国籍を選択宣言したことを明らかにしたらしい。
それは正しい判断だ。
しかし記者団の取材に答えて明らかにしたという。
これはまずい。
国会で聞かれても個人情報だから答えられないと繰り返していた蓮舫代表が、記者団の質問にあっさり答えてしまった。
国会軽視、国民軽視という批判が起きるだろう。
そして私はきょう10月16日の下野新聞のインタビュー記事で知った。
地方紙が掲載したから、おそらく共同通信とのインタビューだったのだろう。
こう答えている。
「私が失敗したら党も終わり」だと。
民進党が終わりであることは、もはや国民の大方はそう思っている。
しかし、自分が終われば民進党も終わりだ、などということを言ってはいけない。
自分が終わっても民進党にはかわりはいくらでもいる、と言わなければだめだ。
たとえその代りがダメばかりでも、自分が終わったら民進党も終わるというのはあまりにも傲慢であり自信過剰である。
蓮舫代表の評価は就任一か月で定まった。
蓮舫代表が語れば語るほど民進党はだめになる(了)