<除染作業汚染土>濃度測定が不能か 仮置き場不備の恐れ
2016年 10月 22日
濃度測定が不能か
仮置き場不備の恐れ
毎日新聞 10月21日(金)22時12分配信より一部
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161021-00000132-mai-soci
◇会計検査院が指摘
東京電力福島第1原発事故の除染作業で出た汚染土などを一時保管している福島県内の仮置き場について会計検査院が調査したところ、31カ所で土からしみ出た汚染水を集める設備が地盤沈下のために機能せず、放射性物質の濃度の測定ができない恐れがあることが分かった。検査院は仮置き場を整備した環境省に必要な対策を講じるよう求めた。
仮置き場には汚染土が入った袋が積み上げられ、遮水シートで覆われている。土台は中央部を頂点に緩い勾配ができるよう造成され、しみ出た水が外側のタンクに入って放射性物質の濃度を測定できる仕組みになっている。農地など軟弱な地盤に整備されていることが多いが、地盤沈下を考慮した設計にはなっていないという。
検査院が
福島県内106カ所の仮置き場のうち、
2015年度までの4年間に
袋が5~6段(高さ約5メートル)にまで積み上げられた5市町村の
34カ所を選んで影響を試算したところ、
うち31カ所は
中央部が沈下して勾配が逆になるため汚染水がタンクに流れず、
遮水シートの中にたまる可能性があることが分かった。
こうした仮置き場は
川俣町に15カ所、浪江町に5カ所、田村市と飯舘村がそれぞれ4カ所、楢葉町に3カ所あった。
・・・(後略)