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by 幸田 晋

「原発争点なら自民敗北」 新潟、鹿児島知事選で「うねり」

「原発争点なら自民敗北」 

新潟、鹿児島知事選で「うねり」


東京新聞 2016年10月22日 朝刊より一部

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016102202000132.html

◆次期衆院選で小泉元首相にインタビュー

 小泉純一郎元首相は共同通信社の単独インタビューに退任後初めて応じた。次期衆院選で野党が統一候補を擁立して「原発ゼロ」を争点化すれば、自民党が敗北するとの見通しを表明。原発再稼働に慎重な候補が当選した新潟、鹿児島の県知事選に触れ「目に見えない、うねりが出てきた。衆院選に影響がある」と述べた。安倍晋三首相が目指す九条改憲は民意不在を理由に「できない」と指摘した。インタビューは十九日、東京都内で行った。

 小泉氏は二〇〇九年の政界引退後、約三年前から原発ゼロの即時実施を講演などで訴えている。一四年の東京都知事選で、立候補した細川護熙元首相と組んで原発政策転換を掲げたが、敗北した。

 インタビューでは、安倍政権が脱原発に転ずることはないとした上で「民意を無視する政党が、政権を持続できるわけがない」と非難した。民進党にも「最大の争点が原発だと分かっていない。野党がだらしないから与党は楽だ」と苦言を呈した。

 野党が原発政策でまとまった場合「自民党から『実は反対』という議員が出て、ごたごたする」と予測。「ポスト安倍」とされる岸田文雄外相や石破茂前地方創生担当相も影響され得るとした。

福島第一原発事故を受けた
廃炉や賠償で東電への国費投入が
膨らむ懸念を説明し
「原発推進論者の
『安全、コストが安い、クリーン』とのスローガンは
全部うそだ」とした。

高速増殖炉もんじゅを含め、
核燃料サイクル政策全体を取りやめるべきだとした。

使用済み核燃料の再処理を
日本に認める日米原子力協定を
一八年に更新する必要はないと主張。
「米国は日本が方針を決めたら、いやと言えない」と語った。


 改憲問題では「基本は九条改正だが、国民に変える雰囲気がまだない」と分析。九条以外の改憲は意味がないとした。

 ロシアとの北方領土交渉は、北方四島の日本への帰属をロシアが認めないため、打開は難しいとの考えを示した。

◆「原発ゼロ」首相に迫る 先月の接触時

 小泉元首相はインタビューで、九月に安倍首相に対し「何で原発ゼロにしないのか。原発ゼロの方が安上がりだ。こんな簡単なのに、なぜ分からないのか」と詰め寄ったと明らかにした。首相の反応については「苦笑して頭を下げて何も言わなかった」と説明した。

 両者の接触は九月十五日に開かれた故加藤紘一元官房長官の葬儀終了後、迎えの車を待っていた際。小泉氏は黙ったままの安倍首相に「経済産業省や原発推進論者が言っているのは、全てうそだ。だまされるなよ」とも伝えた。安倍首相は返答せずに公用車に乗り込み、その場を後にした。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2016-10-23 06:25 | 核 原子力