スキーにはまっています。


by 幸田 晋

原発避難者住宅 復興は支援継続にあり

原発避難者住宅 

復興は支援継続にあり


東京新聞 【社説】 2017年1月28日より一部

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017012802000152.html

 福島原発事故の自主避難者向けに福島県が無償で行っている住宅支援の廃止が迫る。国策が招いた災害の被害者を強制退去などで住まいから追い出してはならない。被災者の復興は支援あってこそ。

 住まいという生活の基盤を奪われてしまったらどうなるか。行き場を失う人が出る。自主避難者たちは不安を募らせている。

自主避難者は
国が決めた避難指示区域の外から
被ばくを避けるために県内外に避難した人たちだ。
避難指示区域から避難した人たちとは違い、
不動産賠償や精神的慰謝料の支払いなどはなく、
経済的にも追い詰められがちだ


 その点でも福島県の判断で「みなし仮設住宅」として無償提供される住宅は役立った。災害救助法に基づく制度で最終的には国庫負担金などで全額賄われる。対象者は昨年十月時点での約一万二千世帯(約三万二千人)。賠償の蚊帳の外に置かれた自主避難者にとっては唯一の補償のようなものだ。

 この支援が三月末で打ち切られようとしている。県は除染が進んだことや、食品の安全が確認されたことなどを廃止の理由に挙げているが、避難者が納得できるだろうか。県によると昨年十月時点で七割が四月以降の住居を決めていなかった。

・・・(途中略)

 避難者は国の原発政策が招いた事故の被害者であることを忘れてはならない。一方的に支援の打ち切りを通告するのではなく、もっと被災者の思いを聞き、時間をかけて話し合うべきではないか。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-01-29 06:43 | 核 原子力