小池新党と細野新党に共通する弱点は安保政策の不明さである
2017年 08月 10日
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
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小池新党と細野新党に共通する弱点は安保政策の不明さである
「天木 直人の公式ブログ」 2017年8月9日より転載
ほぼ時を同じくして若狭勝議員と細野豪志議員が新党結成宣言をした。
そして、その両者が合流するという。
はたしてそうなるのか。
私はどうなるかわからないと思っている。
そして、たとえ合流しても、その先うまくいくかどうか不透明であると思っている。
そのカギを握るのは、彼らの安保政策だ。
きのうの記者会見で細野氏は安全保障政策で根本的に異なる共産党とは組めないと明言し、それが民進党離党の最大の理由であることを明かした。
しかし、細野氏は自らの安全保障政策を語らなかった。
同じ事は若狭氏にも言える。
若狭氏がつくった日本ファーストは事実上の小池新党だ。
その小池新党は、若狭氏の言葉を借りれば、自民党でも民進党でもない国民の受け皿を目指す政党だ。
しかし、その安全保障政策は細野新党と同様に不明だ。
護憲を言えば野党共闘と変わらず、日米同盟重視を言えば自民党と変わらない。
このジレンマを克服する唯一の道は、憲法9条を掲げて自主・自立した安全保障政策を打ち出すことだ。
おりからオスプレイの事故が起き、小野寺防衛相がオスプレイ飛行自粛を要請しても一蹴された。
江崎沖縄担当大臣が日米地位協定の改定を口にしたのは、自民党の方針に反する勇み足発言であるからすぐに封印されてしまったが、この感情こそ、保守も含めた日本国民の本音に違いない。
いまこそ、米軍による日本占領のシンボルである日米同盟から自主、自立し、憲法9条を掲げる外交で国民を守る。
そう唱える、自民党でもない民進党でもない、第三の国民政党が出て来てもおかしくない。
そしてそのような国民政党が出てくれば、国民の支持もまたそのような新党に向かう可能性が高い。
果たして若狭・細野両議員はその事に気づくのだろうか(了)
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週刊文春で語った小池百合子の言葉に注目する
「天木 直人の公式ブログ」 2017年8月9日より転載
今日発売の週刊文春最新号(8月17日・24日号)に小池百合子と池上彰の対談がある。
その中の小池百合子の言葉の中に、彼女の外交政策をうかがわせる言葉を見つけた。
戦後の日本には戦略はなかったと語り合う二人の対談の中で、小池百合子はこう語っている。
「やはり戦後、日米同盟の枠内に留まって、日本は世界から閉じこもっていたからじゃないでしょうか・・・」
そして、池上彰が、「確かに戦後はまさにアメリカだけ見て、日米同盟が大事ですよと唱えていれば、あとは考える必要がなかった時代」です、と言ったのに対し、こう続けている。
「対外的に余計なことをしないのがお利口だという日本だったわけです。これからもそれでいいのか、やっていけるのかという課題に正対すべきです・・・」
問題は小池百合子がどのような外交を考えているかだ。
憲法9条を変えて、軍事力を強化して臨むのか、それとも憲法9条を最善の安保政策と考えるのか。
いずれ彼女はそれを明らかにせざるを得ない時が来る。
小池新党の真価が問われる時はその時である(了)
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