スキーにはまっています。


by 幸田 晋

ネットで事実に反する誹謗中傷を受けたらどうしますか? やってみると簡単。

ネットで事実に反する
誹謗中傷を受けたらどうしますか?

やってみると簡単。

池田信夫氏への名誉棄損訴訟


伊藤和子 弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長 8/16(水) 14:56より一部

https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20170816-00074490/

■ 広がるフェイクニュース、ネット上のデマや中傷

  インターネットが普及し、特にSNS利用が浸透するなか、ネット上の誹謗中傷、名誉棄損は深刻になりつつあります

  記憶に新しいところでは、ヒラリー・クリントン氏が大統領候補の当時、「クリントン氏らが首都ワシントンのピザ屋に拠点を置き、児童への性的虐待や児童売買に関与している」との偽ニュースが流れ、大統領選挙にも一定の影響を与えたというのです。

  全く根も葉もないニュースなのに大量に拡散され、人々が信じることになり、大統領選挙にまで影響する、とても怖いことです。

  日本でもネット社会で、同様な被害が増えています。デマでも根拠がなくてもどんどんしつこく攻撃すればよい、という風潮が広がっているようです。

  私も弁護士という職業柄、特に女性の方から心無い誹謗中傷や名誉棄損を受けた! ということで、ご相談を受けたり案件を担当したり、ということをしてきましたが、なんと自分も被害にあうことになったのです。

■ 池田信夫氏に対する裁判

  私事で恐縮ですが、多くの皆さんの悩みとも関係することなので、紹介いたします。

  私は池田信夫氏という評論家の方に名誉棄損の訴えを起こして、この6月に東京高裁で勝訴判決をもらいました。

弁護士ドットコムニュースが伝えてくれています。


経済評論家の池田信夫氏にインターネット上で虚偽の情報を流されて、名誉を傷つけられたとして、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの事務局長をつとめる伊藤和子弁護士が損害賠償などを求めた裁判の控訴審判決で、東京高裁は、計約57万円の損害賠償の支払いを命じた一審東京地裁判決を変更し、計約114万円の支払いを命じた。判決は6月22日付。

きっかけとなったのは、児童買春などの調査で来日した国連の特別報告者、マオド・ド・ブーア・ブキッキオ氏が2015年10月、日本記者クラブでの記者会見で発言した内容だ。ブキッキオ氏の発言は「日本の女子学生の3割(30%)は現在、援交をやっている」と訳されたが、「13%」の誤訳だったとして、のちに訂正された。

伊藤氏が(1)ブキッキオ氏がNGO関係者から聞き取りをおこなっていたこと、(2)その会合に参加したことをツイッターで報告したところ、池田氏は「(伊藤氏が)『日本の女子学生の30%が援助交際』などのネタを売り込んでいる」などとツイッターやブログで批判した。


出典:弁護士ドットコムニュース

   第一審の東京地裁判決は昨年11月に出ていたのですが、賠償額があまりにも少ない。そこで弁護士さんの勧めもあり、東京高裁に控訴をしたわけです。その結果、東京高裁では、賠償額が倍増しました。

  それでも私の請求額から比べると少なく、謝罪広告も認められなかったので不満ではありますが、最高裁までやるということはせずに判決は確定しました。

そして、その後、
池田信夫氏は
賠償額を耳をそろえて全額支払われました


結論からいいますが、
根拠のないデマを言われた名誉棄損裁判ですから、
相手は訴訟にまともに反論できず、
やってみると簡単だった、
ということになります


・・・(途中略)

最近、社会的発言をする人、人権や自由に関する現在の日本の空気に危機感を抱き、政府のありように物申す人、権利を行使しようとする人に対し、インターネット上で事実に反する悪質な誹謗中傷や侮辱がなされるケースが増え、物が言いにくい萎縮した環境ができつつあります。特に女性がそうした誹謗中傷や侮辱のターゲットになりやすい状況があります。

  もちろん、インターネットその他での自由な言論は大切ですが、事実に反する個人への誹謗中傷はかえって言論を萎縮させるもので、言論空間にとってもマイナスです。

  私としては、この問題を法的に解決していくことが、同様の問題に悩む方々を励まし、社会にも一石を投じることになるのではないかと考えました。特に若い世代の人たちのためにも、現在の言論環境を少しでも改善するために行動したい、という思いもあります。


出典:ブログ

  このように簡単に勝訴できたことをご報告することを通じて、多くの方に泣き寝入りしたり委縮したりしないで、行動してもらいたいと願ってやみません。

  これから、「裁判女子」という言葉をはやらせたり、「裁判女子会」などをやってみたいと思います。

  そして、物言う女性は叩かれる、権利を主張するマイノリティは叩け、というような由々しき風潮をなくしていきましょう。

【参考】

 池田氏への名誉棄損訴訟 一審東京地裁判決 → http://mimosaforestlawoffice.com/documents/20161125_hanketsubun.pdf

 池田氏への名誉棄損訴訟 二審東京高裁判決(確定) → http://mimosaforestlawoffice.com/documents/20170711_kousoshin.pdf


伊藤和子
弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長

1994年に弁護士登録。女性、子どもの権利、えん罪事件など、人権問題に関わって活動。米国留学後の2006年、国境を越えて世界の人権問題に取り組む日本発の国際人権NGO・ヒューマンライツ・ナウを立ち上げ、事務局長として国内外で現在進行形の人権侵害の解決を求めて活動中。同時に、弁護士として、女性をはじめ、権利の実現を求める市民の法的問題の解決のために日々活動している。
ミモザの森法律事務所(東京)代表。

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by kuroki_kazuya | 2017-08-17 06:15 | 裁判 | Comments(0)