スキーにはまっています。


by 幸田 晋

東芝赤字1兆円 原発国策の見直しを

東芝赤字1兆円 

原発国策の見直しを


東京新聞 【社説】 2017年3月31日より一部

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017033102000152.html

 政府が国策として取り組んできた原子力発電が東芝を深刻な経営危機に追い込んだ。
原発の巨大なリスクと
その制御の困難さを示しており、
あらためて政府に脱原発の決断を求めたい


 経営危機の東芝は二十九日、二〇〇六年に社運をかけて進出した米国での原発事業から完全撤退を決めた。

 一七年三月期の決算で東芝の赤字を一兆円にまで膨張させた原発子会社ウェスチングハウス(WH)を、米国での破産法申請で連結決算から外し、これ以上の損失拡大を防ぐ。

 三十日の臨時株主総会では、巨額損失の穴を埋めるために稼ぎ頭の半導体メモリー事業の分社化と売却を正式に決めた。売却益で債務超過の解消を目指す。

 売却価格や技術流出の問題、さまざまな訴訟リスク、米国政府との調整、雇用の維持など再建への課題は山積しているが、原発事業の将来性に見切りをつけたあるべき経営判断と受け止めたい。

 WH買収は、七九年のスリーマイル島原発、八六年のチェルノブイリ原発の事故の記憶が遠ざかり、二酸化炭素を排出しない原発が地球温暖化対策として再評価された時期にあたる。

 だが、買収から五年後に起きた福島の大事故で原発を取り巻く状況は一変した。
規制と安全対策の強化により建設費が高騰。
世論調査で半数が再稼働にさえ反対している国内はもちろん、
海外でもコスト増や反対運動で新設計画の撤回、停滞が続いており、
東芝を追い込んだ。


 政府には原発政策の抜本的な見直しを重ねて求めたい。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-04-01 06:25 | 資本