スキーにはまっています。


by 幸田 晋

日米安保が日本を滅亡させる  核施設を並べて戦争をするつもりか 上(上下2回)

日米安保が日本を滅亡させる
  核施設を並べて戦争をするつもりか 上
(上下2回)
    山崎久隆(たんぽぽ舎)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3153】
2017年8月21日(月)午後 08:05
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.日米安保が日本を滅亡させる
 |  朝鮮半島緊張激化と日米同盟
 |  核施設を並べて戦争をするつもりか 上(上下2回)
 └────  山崎久隆(たんぽぽ舎)

 ※ これは5月6日発信【TMM:No3068】の続きです。

○ミサイル防衛の危険さ

 「8月朝鮮半島危機」は話し合いによる解決しか道はない。軍事力を行使する
いかなる試みも、解決にはならない。それは核戦争につながる道だ。
 ミサイル防衛も武力行使の一類型に過ぎない。これを「平和的手段」と思って
いる人がいるならば、それは単なる思い違いか無知だ。
 既に冷戦期にABM条約(1972年に当時の米ソがミサイル防衛を制限しあう条
約として締結)に関する議論で結論は出ていた。しかし条約は2002年に米国が脱
退したため機能停止した。
 ミサイル配備国はミサイル防衛に対抗して基数を増加させるのが最も効果的な
対応策になる。日本列島にわずか10分足らずで届くミサイルを、北朝鮮は1000発
以上保有し発射機も250台配備しているという。全てをたたき落とそうとすれば数
倍、4000発程度は配備せざるを得ない。移動式発射台から任意の目標を狙ってく
るから、最低限それくらいはないと対処はできない。
 もし日本が迎撃ミサイルを4000発配備したら北朝鮮はミサイルを2000発に増や
すだろう。これではきりがない。なお、現在の日本のミサイル防衛はSM-3とP
AC−3を合わせて400発程度、米軍が基地防衛で最大限展開させるとしても
1000発にも届かない。
 なお、ミサイルが核弾頭を積んでいるか通常弾頭か、またはダミーかを着弾前
に判断できない。全て撃ち落とさなければミサイル防衛にはならない。
 このようにミサイル防衛は容易にミサイル軍拡のエスカレーションを招く。ミ
サイルをミサイルで落とすなど愚策だ。かかる費用は今の何十倍にもなる。迎撃
ミサイルを1基20億とすれば4000発で8兆円だ。
 地上配備のイージスシステム「イージス・アショア」が突如浮上しているが、
本質的には何ら変わりはない。イージス艦の不足を補う程度の意味しかない。
 このようにミサイル防衛が非現実的なのは自明だ。
 「敵基地攻撃」に至っては、もはや荒唐無稽と言うほかない。

○ミサイル防衛の問題点

 日本に着弾するルートを飛ぶミサイルを領空で迎撃することは「個別的自衛権」
の範囲とされている。しかし日本を飛び去るミサイルを防衛するのは自衛の範囲
を大きく超える。
 そこで登場したのは「集団的自衛権を行使できるとする憲法解釈の変更」であ
る。国会での安保法制ではミサイル防衛も一定の議論になったものの、曖昧なま
まにされた。
 集団的自衛権を、ミサイル防衛に限って安部政権の立場から読み解くと、日本
に向かうわけではないミサイルが着弾する先に、日本の「存立危機事態」を招く
状況が存在する場合、これを迎撃するのは「集団的自衛権の行使が容認される場
合」に当たる。
 ただし、この段階でも米国の個別的自衛権が行使されていなければならない。
おそらく今頃は、何が存立危機事態と言える状況かを巡り、現在進行形で日米の
担当官によるツメの協議が進められていると考えられる。
 小野寺五典防衛大臣が「日本の安全保障にとって米側の抑止力、打撃力が欠如
するということは、日本の存立の危機にあたる可能性がないとも言えない」と述
べた。噴飯物だ。
 「存立危機事態」を定義するならば、本来は日本への直接攻撃しかない。グア
ムや米国の基地のいくつかが仮に攻撃されても日本の「存立危機」にはならない。
むしろ米軍など外国軍と共同行動を取ることで攻撃を引き寄せることになれば、
そのほうが遙かに危機である。言うまでもなく日本を存立の危機に追い詰める危
険性が最も高いのは在日米軍を置いて他にはないのである。
 グアム島の米軍は日本防衛のために存在しているわけではない。グアムの部隊
は「朝鮮半島有事」にも対応するが、これが日本の防衛のために行われるわけが
ないのは常識。同様のことは在日米軍基地にも言える。
 例えば日本を守るために三沢基地に米空軍第35戦闘航空団(横田の第5空軍所
属)のF16が36機いるわけではない。冷戦時代には「対ソ連への核の槍」とし
て、現代ではイラクやアフガニスタンにも派遣され、対中国、北朝鮮を含む核戦
力への対抗戦力として存在する。この部隊の任務は「敵基地攻撃」、中でも核攻
撃が任務である。
 現状で、日本の存立にとり危機的な状況になるのは、ミサイルを打ち落として
米軍の露払いをした場合である。つまり敵対行動に対し攻撃する口実を与えるこ
とに他ならない。
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、在日米軍基地にミサイルの照準を合わ
せているという。数多くの基地の中でも特に重要な戦略拠点を上げるならば、次
の通り。ただしこれはあくまでも予測だ。
 「核の槍」部隊のいる三沢と周辺のレーダー群及び、Xバンドレーダーを配備
している青森県の自衛隊車力分駐屯地、在日米軍司令部のある横田基地、原子力
空母の母校で第七艦隊と在日米海軍司令部のある横須賀基地、米陸軍第一軍団司
令部のある座間基地、米軍の弾薬庫が広がる呉軍港区域、空母レーガンの艦載機
がいる岩国基地、米海軍の強襲揚陸艦がいる佐世保基地、海兵隊基地の普天間飛
行場、戦略空軍の嘉手納空軍基地などだ。
 三沢は米国家安全保障省のエシュロンの一環でもあるレーダーを有している。
Xバンドレーダーはミサイル防衛に使われる。三沢の25km北には六ヶ所再処理
工場がある。横須賀基地のすぐ近く(約6Km)にはGNF(グローバルニューク
リアフュエル)という核燃料加工工場がある。
(下に続く)


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┗■3.【書評】スノーデン、監視社会の恐怖を語る 
 |  独占インタビュー全記録
| 小笠原みどり著 
 └──── 工藤わかめ(たんぽぽ舎ボランティア)

 「Collect it all 全てを集める」2013年、元情報局員エドワード・スノーデ
ンが暴露した事実は全世界に衝撃を与えた。アメリカ、NSAはインターネット
を通じて全世界の人々を監視する体制を既に構築していたのだ。もちろん日本人
も含めて。2009年〜2010年まで、スノーデンは横田基地に勤務していた。
 秘密保護法もアメリカがデザインしたもの。日本政府がこうした活動に全く関
係していないと言えるだろうか。この事実に誰一人例外になることはない。
 今、直接関係ないと思っていても情報は権力者が使いたいとき使うものだから。
つい最近、成立した共謀罪がこの情報に基づいていつ牙をむいてもおかしくない。
 インタビューした小笠原氏は元新聞記者。現在カナダ在住。監視社会の研究で
博士課程に在籍している。
   毎日新聞出版 B6判、191頁(本体1,400円+税)

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by kuroki_kazuya | 2017-08-22 06:15 | 対米 従属 | Comments(0)