スキーにはまっています。


by 幸田 晋

木幡さんは「友人の屍の上に自分は生きている」と

木幡さんは「友人の屍の上に自分は生きている」と
 町会議員12人中1人で(+理解者1人)放射能の町への帰還反対

     冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3159】
2017年8月28日(月)午後 08:52
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.木幡さんは「友人の屍の上に自分は生きている」と
 |  町会議員12人中1人で(+理解者1人)放射能の町への帰還反対
 |  大熊町議会議員木幡ますみさん講演と激励会第2回 8月27日
 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

○2004年木幡さんはモニターの一人に選ばれて東電福島第一原発を見学しました。
当時社長だった勝俣恒久元会長と課長だった福島第一原発元所長吉田昌郎さん
が来ていたそうです。当時から原発反対だった木幡さんがこの時なぜ選ばれた
か不明です。木幡さんは、双葉断層は活断層だからいつ地震が起こるとも限ら
ず、フクイチは地震・津波対策が脆弱で、電電喪失に対する対策もできていな
いと言ったそうです。それに対し、吉田課長は「おっしゃるように将来に不安
あるが、費用が掛かることだから」というような返事をしたそうです。勝俣社
長は「そのようなことをやっていたら金がいくらあっても足りない」と言った
そうです。 
 木幡さんはその勝俣氏と、先日6月30日刑事裁判第一回公判の東京地裁で再
会しました。あの20倍以上の難しい傍聴席抽選率の中、木幡さんは当選し傍
聴券を入手したそうです。木幡さんは2004年のモニター見学に参加した一大
熊町市民を覚えているはずもないと思いましたが、被告席の勝俣被告をじっ
と睨んでいたそうです。勝俣被告は大熊市民に地震津波対策をせよと言われ
たことは言わず、小声で「自分は原発については素人で、部下の言ったこと
をよく理解していなかった、だから責任ない」と開き直っていたそうです。
 この無責任は空いた口がふさがらない、これが私の感想です。勝又は多額
 の退職金をもらって、更にどこかの会社の役員になっているようです。

○一方、木幡さんの同年代の知り合いの人々は大勢の人が病気とストレスで
なくなったそうです。2011年3月11日の朝、木幡さんはメール宅急便の仕事
をしていましたが、顔見知りがよく集まる喫茶店で、「今日はなぜか疲れる
日だ」などと話していた時に地震が来たそうです。
 その時喫茶店にいた人々の中で90歳代が一人いましたが、他は同じ年代の
人でした。その中の何人かは癌や高血圧でなくなったそうです。多くの友人
もなくなりました。
 友人の屍の上に自分は生きていると感じているそうです。

○木幡さんの大熊の家は180年もたっていた古い家ですが、地震にも耐え残っ
ています。農家で、豚を100頭飼っていたそうです。もちろん空間線量はいま
だ高く(現在は毎時20マイクロシーベルトくらいですが、事故直後は200マ
イクロ以上あったそうです)。
 周りは猪が主人公のように振る舞っています。2011年以降に生まれた猪は
人間を知らないようです。
 木幡さんの実家は郡山市の富久山町だそうです(私の子どものときには、
専売公社や日東紡の工場がありました)郡山のホットスポットで今でも空間
線量が毎時0.7~1マイクロあります。(東京は0.05なので約15-20倍)周囲
の知り合いの人は皆避難してしまったそうです。
 郡山から避難した人が戻っていないのに、大熊町に帰るなどありえないと
木幡さんは言いました。

○大熊町議会は議員が12人で帰還反対しているのは木幡さん一人で、残りの
議員は、町長とともに国の豊富な予算を使って、役場を新築しようとしたり
して(31億円のかかる-わずか1000人の町民なのに)、湯水のごとく出費して
帰還準備をしています。田んぼ、畑、山という働く場所がまだまだ放射能
汚染が高い以上、いくら帰りたくとも帰れないのが現状です。

○現地採用の東電社員は賠償金をもらえないそうです。彼らは働かないと生
活できないので、必死で働いています。復興住宅や仮設住宅に住んでいます
が、復興住宅は来年3月、仮設住宅は再来年3月で閉鎖になります。彼らにも
厳しい未来が待っています。



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┗■2.原子力発電は「ゼロ・エミッション」ではない! 
 |  「死の灰」を生む「海温め装置」・温排水大河だ
 |  -「エネルギー基本計画」策定で間違った判断をするな-
| 経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!その41
 └──── 木村雅英(経産省前テントひろば)

 8月9日に総合資源エネルギー調査会基本政策分科会で、新たに「エネル
ギー基本計画」の検討を開始し、事務局作成資料の3ページ目に「30年ミッ
クスの進捗~着実に進展。他方で道半ばから」と題する表があり、そこで
「ゼロエミ電源比率」の行で原子力発電をゼロ・エミッションと扱って原発
稼働増により2030年にはゼロエミ比率が上がるとしている。
 しかし原発はゼロ・エミッションでは絶対に無い。

例えば、ウィキペディアには次の記述がある。
<ゼロ・エミッション(zero emission)とは国連大学が1994年に提唱した排
出ゼロ構想である。
 原子力発電は二酸化炭素の直接排出はないが、ウラン採掘から放射性廃棄
物投棄まで、様々な局面で化石エネルギーを使用しており、総合的に見ると
かなりの二酸化炭素を排出している。また、原子力発電の際に大量に発生す
る放射性廃棄物が、どのようなエミッションに当たるかは議論されるべきも
のであるし、数十万年以上放射性廃棄物を安全に投棄する技術が、未だ確立
されていないという課題も残っている。

 さらに「隠される原子力 核の真実」(小出裕章、創史社、2010年12月)
から重要な記述を紹介する。

◇ 地球温暖化の原因は多様であり、二酸化炭素だけが原因ではありません。
そして本当に大切なことは、生命環境を守るためにはエネルギー浪費を減ら
すことこそ必要なのに、それがむしろ見えなくされてしまっています。
◇ 原子力発電もまた大量の二酸化炭素を放出する
以下は、図23「100万kwの原発を一年間運転するのに必要な作業」から
 ★ ウラン鉱山 残土240万トン、ウラン鉱石13万トン
 ★ 製錬 残滓13万トン、低レベル廃物、天然ウラン190トン
 ★ 濃縮・加工 劣化ウラン160トン、低レベル廃物、濃縮ウラン30トン
 ★ 原子炉低レベル廃物ドラム缶1000本、使用済み核燃料30トン
 ★ 再処理 高レベル廃物固化体30本、中レベル廃物、低レベル廃物、プル
トニウム300kg
◇ たしかに「発電時」核分裂現象は二酸化炭素を生みませんが、その代わ
りに生むものは核分裂生成物つまり死の灰。
◇ 膨大な温排水で生態系に悪影響、原子力発電所は「海温め装置」
 ★ 300万kwのエネルギーを出して、200万kwは海を温めている、残りのわ
 ずか三分の一を電気にしているだけ。
 ★ 100万kWhの原子力発電所の場合、一秒間に70トンの海水の温度を7度
 上げる
 ★ 原子力発電所を造るということはその敷地に忽然として温かい大河を
 出現させること。

 最後の大河出現について、例えば「原子・原子核・原子力」(山本義隆、
岩波書店)によれば、川内原発2基の排水量は合計毎秒133トンで、川内川
(九州第2の一級河川)の平均流量毎秒108トンを上まわっている。

 今期中にまとめるという「エネルギー基本計画」検討をしっかり監視して、
経産省・エネ庁の横暴を止めよう。


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by kuroki_kazuya | 2017-08-29 06:15 | 東電 出鱈目 資本 | Comments(0)