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by 幸田 晋

<沈滞 核のごみ最終処分>(上)不信 本質的な議論置き去り 国主導で場所探し先行

<沈滞 核のごみ最終処分>(上)

不信 本質的な議論置き去り 

国主導で場所探し先行


河北新報 12/24(日) 9:00配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171218-00000026-khks-soci

 原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分が行き詰まっている。国は処分場の候補地となり得る地域を示した「科学的特性マップ」を公表し、意見交換会を全国で開いているが、運営を巡る不正が発覚。根本課題の説明も不十分なままだ。五里霧中で沈滞する最終処分政策を検証する。(東京支社・小沢邦嘉)

<謝礼持ち掛け>

 仙台市で今月6日にあった核のごみ最終処分の意見交換会は主催者の謝罪から始まった。「広く心配をおかけしている。本当に申し訳ございません」

 経済産業省と処分事業を担う原子力発電環境整備機構(NUMO)は10月に参加者公募を始め、都道府県別に意見交換会を開催してきた。
状況が一変したのは11月6日の
埼玉会場。
学生が「参加すると謝金がもらえると聞いた」
と発言したからだ


 NUMOが広報業務を再委託した企業が、
埼玉のほか東京や愛知などで
日当や謝礼を持ち掛けて学生を動員したことが発覚。
弁護士らのチームを設け、
過去の説明会も含め
不正がなかったかどうか調査する事態となった


 国は問題が表面化した後も宮城など14県で意見交換会を継続した。不正をわびながら科学マップを示し「日本でも最終処分を安全にできる」と強調している。

 経産省の
最終処分政策の作業部会委員を務める
寿楽浩太東京電機大准教授(科学技術社会学)は
「国の『頑張って説明するから何とか納得してほしい』という姿勢は疑問だ。
(動員問題で)社会の信頼は一層低下しており、
前進は見通せない」と問題視する


<「賛成」は1割>

 核のごみ問題は、
解決を先送りしながら
原発を稼働させてきた
国の原子力政策の
「アキレス腱(けん)」だ。
国民の不安や不信は根強い


 日本原子力文化財団が
全国1200人に実施している世論調査によると、
核のごみ最終処分の検討について
「不安」「どちらかといえば不安」と回答した割合は、
東京電力福島第1原発事故前の2010年でも48.8%と5割近かった。
事故が起きた11年以降は6割を超え続ける


 国が計画する
核のごみを地中深く埋める最終処分方法に
「賛成」と回答した割合(16年調査)も12.7%にとどまった


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-12-25 06:45 | 記録 重要