スキーにはまっています。


by 幸田 晋

【頑張るけん】九州電力・瓜生道明社長(68)

【頑張るけん】
九州電力・瓜生道明社長(68)

産経新聞 1/8(月) 7:55配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180108-00000021-san-l40

 ■自分の仕事の「プロ」になれ いまこそ新規事業を加速

 これまでの九州電力ではなく、自らの力で変わっていく会社にする。その種まきに取り組んでいます。

 例えば、グループ内の若い世代が、新規事業にチャレンジする「i・PROJECT(アイ・プロジェクト)」を始めました。この取り組みが、軌道に乗りつつあります。

 外部からもアイデアを募集しています。相当数集まりました。応募各社のプレゼンテーションをまもなく行います。実証実験をクリアできれば、実際にビジネスを展開したい。

 新規事業に取り組む背景には、電力自由化など経営環境の変化があります。

 電気事業以外の収益を上げなければいけない。再生可能エネルギーや海外事業にも取り組んでいますが、早期の収益確保という点で足が遅い。

 九州電力は、地域に根ざした事業をやってきました。新たに取り組む事業も、九州という視点があります。この地で育った会社だからです。

 九州には人口減少が著しい地域がある。こうした地域がしっかり生きていかなければ、九州全体が沈んでしまう。しっかり対応しなければなりません。

 エネルギー自由化では、昨年参入したガス事業が目標の4万件獲得を達成しました。

 暑い中、寒い中、社員が宣伝ボードを持って駅前に立ち、チラシを配った。「顔の見える営業」を掲げて、どんどん外に出て行った。その努力は本当にありがたい。

 ただ、この(ガス)事業は、100メートル競走ではない。マラソンを走るつもりでやらないといけない。

 先日、営業所の若手社員が「戸別訪問をしたんですが、1件も契約が取れませんでした」と嘆いていました。「断られるのが当たり前だ。今度行くときは、どんな理由で断られるかを楽しみにして、行きなさい」と言いました。

 答えがすぐに手に入るわけではありません。継続は力なり。マラソンのつもりで楽しんでやってくれと伝えています。

 ◆構成比率を重視

 玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)は、再稼働の見通しが遅れました。残念でしたが、工程にはこだわらず、安全をしっかり確保しながら進めます。

 (3年後に運転開始から40年を迎える)玄海原発2号機については、今の規制基準に耐えられるかを、チェックしないと、(稼働か廃炉か)何ともいいようがありません。

 これまで九州電力は、エネルギーミックス(電源構成比率)を重視しながら、発電所を造ってきました。地球温暖化問題などを考慮し、原子力と石炭を組み合わせた場合の二酸化炭素排出量などを見極めながら、やってきたのです。

 再エネも、グループに地熱発電事業に強みを持つ「西日本技術開発」があり、調査からメンテナンスまで一貫してできる。山川バイナリー発電所(鹿児島県指宿市)が、まもなく運転を開始します。

 ただ、再エネの賦課金が、電気代に乗っていることを認識している人が少ない。

 エネルギー自給率を考えたとき、
日本は原子力技術を保有すべきだと思う。
原子力を持つリスクと
持たないリスクを、
しっかりと考えないといけないのです


・・・(途中略)

【プロフィル】うりう・みちあき

 昭和24年3月、福岡県出身。大阪大大学院工学研究科産業機械工学専攻修了後、50年4月に九州電力入社。火力部設備計画グループ長、環境部長、代表取締役副社長火力発電本部長を歴任し、24年4月から現職。
by kuroki_kazuya | 2018-01-09 06:15 | 九電労組