スキーにはまっています。


by 幸田 晋

東電は日本原電(東海第二原発)の債務保証をするな!

東電は日本原電(東海第二原発)の債務保証をするな!
  (税金投入でやっと成立の東電が借金の保証人になるのはおかしい)
      放射能汚染水止めろ!トリチウム汚染水を海へ捨てるな!

         渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3264】
2018年1月15日(月)午後 08:54
地震と原発事故情報
より一部


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┗■1.東電は日本原電(東海第二原発)の債務保証をするな!
 |  (税金投入でやっと成立の東電が借金の保証人になるのはおかしい)
|  柏崎刈羽原発の再稼働認めない!規制委員会おかしいぞ!
 |  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
 |  原発事故避難者の住居を奪うな!
|  放射能汚染水止めろ!トリチウム汚染水を海へ捨てるな!
 | 1/10第52回東電本店合同抗議の報告
 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

◎本抗議の様子は、たんぽぽ舎新HPでご覧下さい。
新HP http://www.tanpoposya.com/ サブメニュー「東電本店合同抗議」

〇新春、1月10日(水)17時30分から18時15分まで、「再稼働阻止全国ネットワー
ク」主催の「大飯原発、再稼働やめろ!」関西電力東京支社抗議行動(富国生命ビ
ル前:地下鉄内幸町駅A7出口すぐ)が行われた。参加者は、約55人。

〇引き続き、東京電力本店前で「東電は福島第一原発事故の責任をとれ!柏崎刈
羽原発再稼働するな!原発事故避難者の住居を奪うな!日本原電(東海第二原発)
の債務保証をするな!」のコールが鳴り響いた。多数のノボリ旗と横断幕が、多
くの人の協力で、東電に向けて掲げられた。
 呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」であり、128の賛同団
体と共に、第52回東電本店合同抗議行動が行われた。参加者は、約80人。

〇最初に、東電福島第一原発事故により東京に避難中の鴨下祐也さん(福島原発被
害東京訴訟原告団長)から、「区域外避難者(自主避難者)が中心となって起こした
裁判の内、3月15日に京都訴訟、3月16日に東京訴訟、3月22日にいわき訴訟の
判決が出ます。私たち事故被害者は、事故の加害者である東電と国の責任を明確
にする勝訴を目指しています。また、1月27日(土)14時より、文京区民センター
で全国原発訴訟連絡会の総決起集会が予定されています。皆さまのご参加、ご支
援をお願いしたい。」との抗議アピールがあった。
 次に、福島県双葉町から避難している亀屋さんから、「福島では、小児甲状腺
ガンが190名を超え、その他の健康被害も広がっている。福島の人々は、東電に住
居と財産を奪われた上、健康まで奪われようとしている。東電は、原発再稼働よ
りも、事故被害者の“人権”を、よく考えてほしい。」との激しいアピールがあ
った。
そして、日本音楽協議会による「音楽での抗議」が行われ、歌声が夜空に響いた。
また、「反原発自治体議員・市民連盟」による東電本店申し入れ行動が行われた。
続いて、「脱被ばく実現ネット」などの6個人・団体から、アピール、関連イベ
ントの報告・告知があった。
・埼玉県議会の「原発推進」意見書問題とそれへの抗議行動参加の報告。
・東海第二原発(日本原電)が再稼働に向けて、積極的に意思表明した。東電が、
その日本原電の債務保証をする動きがある。今年は、東京圏の原発再稼働との闘
いが重要だ。
最後に、ドンパン節(柏崎刈羽バージョン)と多摩川太鼓演奏で締めくくり、19時
35分に終了。カンパ額は、18,397円プラス1万円(カトリック正義と平和委員会か
ら)、合計28,397円でした。ご協力、ありがとうございます。

◎次回の第53回東電本店合同抗議(定例:毎月第1水曜日)

 日 時:2月7日(水)18:30より19:30
 場 所:東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)
      JR・地下鉄「新橋」駅徒歩5分、
      地下鉄三田線「内幸町」駅徒歩3分
 呼びかけ:「経産省前テントひろば」、「たんぽぽ舎」
東電本店前に、ぜひ多くの参加をお願いします。

◎なお、3月は「第1水曜」ではなく、東電福島第一原発過酷事故の日=
 3月11日(日)13時30分より15時におこないます。
 あれからもう7年、原発大惨事を再びおこさせない!
 友人・知人をさそって、ぜひ東京電力本店前へ集まろう!

◎引き続き賛同団体を募集中!


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┗■2.福島県民健康調査から見える県・国・世界の被ばく被害隠し
 |  岩波「科学1月号」があばく被ばくによる小児甲状腺がん
 | 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その154
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 岩波「科学1月号」に書かれた4つの小児甲状腺がんについての論文が、県・
国・世界が被ばく影響隠しをしていることをあぶりだしているので簡単に紹介す
る。

(1)木野龍逸(ジャーナリスト)
「県民健康調査の情報公開」(東京電力原発事故の情報公開NO.36)

・当初の予想をはるかに超えて発生している小児甲状腺がんについての見解が混
乱している。
・チェルノブイリ原発事故で唯一放射線との因果関係が一般的に認められている
甲状腺がん。
・2017年11月資料では避難指示区域等13市町村と中通りで発見率が高く、委員か
らも4地域に有意差があるという意見が出た。
・現状では福島医大が情報を独占し、自分たちの研究成果発表のために利用して
いる。

(2)牧野淳一郎(神戸大学院理学研究科)
「3.11以後の科学リテラシーNO.61」

・本格検査1回目がほぼ確定し、2014年対象地域では2015年対象地域の2倍程度
の悪性率で統計的に有意な差
・実行線量推計値が1mSv以上の人たちの悪性判定を受ける割合は、1mSv未満の
人たちの2倍以上で統計的に有意な差
・県から公表されていない患者が相当数あることが明らかになり、スクリーニン
グによる「過剰診断」論の根拠はゆらいできている

(3)津田敏秀(岡山大学院環境生命科学研究科)
  「甲状腺がんデータの分析結果と疫学理論」

・本格検査・検査3回目では、避難区域など3市町村と中通りにおいて、標準化
発生率比が有意に高くなっている
・チェルノブイリでの経験では、事故による甲状腺がんの増加数は、年少者より
も年長者における方が極めて多いので、19歳以上の甲状腺がんデータの収集、福
島県外地域の甲状腺がんデータの収集、WHOも予測している甲状腺がん以外の
がんのデータ収集、がん以外の甲状腺並びに重篤患者のデータの収集、が必要。

(4)平沼百合(米国在住医師)
   <甲状腺がんと放射線の影響に関するIARC国際専門家グループ「TM
-NUC]について>

・フランスリヨンの国際がん研究機関IARCの国際専門家グループの会議
(2017年度~)に環境省が約5000万円拠出、“Don't check neck”など過剰診断
論の著者が多い。
・2015年12月に発動した非科学的で政治色の濃いSHAMISENプロジェクト
(核緊急事態での医学的および健康的サーベイランスの改善)で、福島県のデー
タに関して基本的に1巡目のデータしか解析せずに偏ったデータを分析して勧告
「R-25」を構築。
 「政治的な施策決定への提言」協力者には、山下俊一(長崎大)、高村昇
(同)、緑川早苗(福島県立医大)、大津留晶(同)の名前。一方、「過剰診断
・治療を否定」「甲状腺検査の継続」を提案している鈴木眞一の名は無い。
・「TM-NUC」から2018年春に提出される提言は、「科学的な中立性」を保
つものではなく、「政治的な提言」になると予測される。しかも、日本国内で正
式なアナウンスがなされないままで。
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 これら4つの論文は、福島における被ばくによる小児甲状腺がん多発が明らか
であるにも拘らず、それらを否定する国内、国際的動きを暴いている。
 ずさんな除染で大手ゼネコンに税金をばらまいている環境省が長瀧委員会(東
電福島第一原発事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家 会議)を仕切
って調査範囲を狭めていた。環境省の外局である原子力規制委員会は100mSV/年
安全、20mSv/年帰還を提唱した。
 その原子力規制委員会の田中前委員長が飯館村に引っ越し、1月12日に更田現
委員長が福島に入ってトリチウム汚染水の海洋投棄を推奨している。
しっかり監視しないといけない。


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┗■3.神戸製鋼以来、続発する品質劣化問題は日本の製造業の根本問題:
 |  ドイツのように個別企業を超えて品質保証する社会システムを
 | 生み出せなかったことこそ問題
 └──── 浜島高治(神奈川県在住)

・「…1980年代、日本企業の急激な追い上げから苦境に立たされたドイツ企業は
どう対応したか。情報システムや検査部門を合理化、共通化することで競争力を
高めようとした。そこで産業界が担いだのが今日の統合基幹業務システム(ER
P)最大手、独SAPのパッケージソフトだ。同じソフトを使うことでデータを
共通化し、品質管理や技術基準の不透明性を取り除いた。さらに今度は企業間を
ネットワークでつなぎ、自動発注まで行う「インダストリー4.0」を推進しよう
としている。
人口知能AIによる発注には当然、ホンネもタテマエもないからだ。SAP元
社長でドイツ工学アカデミーのH.カガ―マン会長は『職人の技を数値化すること
がデジタル時代の重要なカギ』と語る。
 神鋼では検査部門の装置は自動化されていてもデータ入力に人間が介在し、改
変が容易な工場があったという。…」
  (2017.10.30日経新聞朝刊「神鋼不正が映す落とし穴」関口編集委員)より抜
粋。

・私はかつて、医療機器のデータ形式がメーカ毎にばらばらだったのを共通化し、
紙のカルテとフィルムだけの時代から医療情報を近代化する国家プロジェクトを
事務局長として通産大臣賞に成功させた。その時に毎年参加した国際会議の印象
は、米国は「実利的」、欧州は「絵に描いた餅」だった。
 しかし、上記の記事には心底敬服した。没落疲弊していく日本に対して、EU
という平和国家共同体の中心になり、脱原発を着実に前進している<5時に帰る
ドイツ>に学ぶべきだ。
 経団連会長が代わるが、原発ビジネスで「税金たかり」を止める矜持を持て!


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by kuroki_kazuya | 2018-01-16 06:15 | 核 原子力