日米原子力協定 延長といえ安心できず
2018年 01月 24日
日米原子力協定
延長といえ安心できず
京都新聞 社説 1/23(火) 12:35配信より一部
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180123-00000022-kyt-soci
今年7月に30年の満期を迎える日米原子力協定の延長が確実になった。
核兵器保有国でない日本は、この協定で原発の使用済み核燃料の再処理を認められてきた。延長によって、核燃料サイクル事業を今後も続けることができる。
これまで通りの原子力政策を続けたい日本政府は安堵(あんど)したところだろう。それでいいのだろうか。
再処理で抽出したプルトニウムを再び使う核燃サイクルは事実上、破綻している。
協定は今後、日米どちらかの通告で半年後に終了する。原子力開発はむしろ不安定になったという指摘もある。
再処理や核燃サイクルを含めた原子力政策の根本的な見直しが、いよいよ迫られているといえないか。
日本の原発技術や燃料は戦後、すべて米国から提供されてきた。米国は技術供与に際し、軍事転用を防ぐ協定を結んでいる。
1988年に締結された日米原子力協定も、日本の核技術や核物質を米国が広く監視する内容だ。
当時の米レーガン政権には、核兵器保有国でない日本に再処理の権利を与えることについて、核拡散の懸念から異論があった。
同様の懸念は現在も米議会にある。日本が約47トンのプルトニウムをため込んでいるからだ。
各国の中でも突出した数字だ。
国連の会議などでは
「日本は核兵器を持つのか」
「特別扱いは不平等だ」と
指摘されている。
現状を招いた原因は、核燃サイクルの行き詰まりである。
・・・(後略)
延長といえ安心できず
京都新聞 社説 1/23(火) 12:35配信より一部
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180123-00000022-kyt-soci
今年7月に30年の満期を迎える日米原子力協定の延長が確実になった。
核兵器保有国でない日本は、この協定で原発の使用済み核燃料の再処理を認められてきた。延長によって、核燃料サイクル事業を今後も続けることができる。
これまで通りの原子力政策を続けたい日本政府は安堵(あんど)したところだろう。それでいいのだろうか。
再処理で抽出したプルトニウムを再び使う核燃サイクルは事実上、破綻している。
協定は今後、日米どちらかの通告で半年後に終了する。原子力開発はむしろ不安定になったという指摘もある。
再処理や核燃サイクルを含めた原子力政策の根本的な見直しが、いよいよ迫られているといえないか。
日本の原発技術や燃料は戦後、すべて米国から提供されてきた。米国は技術供与に際し、軍事転用を防ぐ協定を結んでいる。
1988年に締結された日米原子力協定も、日本の核技術や核物質を米国が広く監視する内容だ。
当時の米レーガン政権には、核兵器保有国でない日本に再処理の権利を与えることについて、核拡散の懸念から異論があった。
同様の懸念は現在も米議会にある。日本が約47トンのプルトニウムをため込んでいるからだ。
各国の中でも突出した数字だ。
国連の会議などでは
「日本は核兵器を持つのか」
「特別扱いは不平等だ」と
指摘されている。
現状を招いた原因は、核燃サイクルの行き詰まりである。
・・・(後略)
by kuroki_kazuya
| 2018-01-24 06:43
| 対米 従属