スキーにはまっています。


by 幸田 晋

脱原発の社会を目指して (下)

脱原発の社会を目指して (下)
顧客離れにうろたえる関西電力-原発の電気は買いたくない-
    電力自由化と消費者の責任

       槌田 劭(つちだたかし、「使い捨て時代を考える会」京都)

たんぽぽ舎です。【TMM:No3280】
2018年2月3日(土)午後 06:49
地震と原発事故情報
より一部

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┗■2.脱原発の社会を目指して (下)
 |  顧客離れにうろたえる関西電力-原発の電気は買いたくない-
 |  電力自由化と消費者の責任
 └──── 槌田 劭(つちだたかし、「使い捨て時代を考える会」京都)

経営危機と再稼働の“麻薬”

 理不尽極まりない値上げの結果、関電の決算は黒字になったものの、経
営状況は依然として深刻なのである。16年3月決算(15年度)と17年3月決
算とを比べると、売り上げは2,500億円(8.9%)の減収であり、営業利益も
400億円の減益である。
 販売電力量が省エネと節電によって減少しつづけているからであり、顧
客離れの故である。福島第一原発事故以前と比べると1,511億kW時から16年
度は1,215億kW時へ、20%も減少している。中部電力(1,218億kW時)に業界
第2位の地位をあけわたした。
 2度にわたる大幅値上げにもかかわらず、いや、それ故に、高い電気料
金が顧客離れを呼ぶ。値下げしなければ顧客離れは止まらぬが、値下げす
れば売り上げは落ちる。進退は窮まっている。原発の足カセは実に重いの
である。
 しかし、展望のない原発にしがみつくのが現実の関電である。原発の燃
料代は火力と比べて安く、当面の運転のためのコスト、限界費用は小さい
からである。
 “金だけ 今だけ 自分だけ”の経営姿勢では今後の悲劇への配慮も出
来ず、原発の再稼働は“麻薬的”誘惑となるのである。
 しかし、原発のための固定的支出、3,000億円/年を取り戻そうとすれば、
高浜3、4の再稼働だけでは、大きく不足する。大飯3、4はもちろん、
40年超の老朽原発の再稼働にも執心せざるをえない。危険なことである。

「原発の電気は買わない」の声を

 その危険を阻止するためには、脱原発の声を強める必要のあることは言
うまでもない。私の所属する「使い捨て時代を考える会」では、福島第一
原発事故以降、2011年4月から、ほぼ毎月1回、関電京都支店と話し合う
機会を持っている。
 電力自由化の昨年4月以前より、「原発再稼働をするならば、関電の電
気は買いたくない」という意見を伝えつづけてきた。そして、キンカン行
動(毎週金曜日の夕刻5時から7時、京都駅前の関電支店前で自主的自発
的な市民運動が行われ、雨の日も雪の日も、約100人が集まる)の仲間たち
と共に、「原発の電気はいらない署名」を始めた。
 当初は京都での動きであったが、知人、友人のつながりを介して、関西
全域に拡げつつある。高浜再稼働に抗議して、8月10日、大阪の関電本店
を訪れ、署名運動を始めたこと、現在4,000筆を超え、さらに増えるだろう
ことを伝達した。この運動は、道義と道理に依拠しているが、同時に原発
推進の経営を直撃する。蛙の面に・・・では納まらない動きとして、関電
も無視できまい。
 原発の電気はいらない。この署名集めを通して、関電から新電力への契
約変更を推奨する結果となっている。うなぎ登りに増加する契約変更につ
いては、すでに述べた通りであるが、その増加率は高浜原発再稼働が具体
化する今年1月を境に、契約変更のスピードは昨年の4.2万件/月から5.5万
件/月へと増えている。「原発の電気は買わない」の声の影響であろうか。
 キンカン行動では、「原発でつくった電気は買わへんぞ」とともに、
「原発にたよれば会社が傾く」とマイクは叫んでいる。会社の経営方針が
脱原発へと転換することを願っているからである。関電の経営者に冷や汗
をかいてもらうことによって、社内世論が脱原発へと変わることを期待す
るからである。
 自由化によって、電力会社をえらぶことができる権利を持つようになっ
た今、電力消費者には責任が発生している。
 原発の電気を買いつづけることは結果として原発推進を支持加担するこ
ととなる。万一の事故の危険に対する責任も関電と共有せねばならぬだろ
う。都市消費者の責任が問われている。
 原発再稼働の理不尽に抗議して、「原発の電気は買いたくない」の声を
拡げたいと思っている。 (了)

(原発設置反対小浜市民の会・会報『はとぽっぽ通信』219号掲載分に
 著者が一部加筆したものです)

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by kuroki_kazuya | 2018-02-04 06:15 | 核 原子力 | Comments(0)