<新電力>東北の生協が相次いで参入 宅配網活用じわり浸透
2018年 02月 06日
東北の生協が相次いで参入
宅配網活用じわり浸透
河北新報 2/5(月) 9:00配信より一部
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180130-00000027-khks-bus_all
家庭向け電力販売の自由化から4月で2年になるのを前に、東北の生活協同組合が電力販売事業に相次いで参入している。
主に風力や太陽光など
再生可能エネルギーの発電事業者から電気を調達し、
既存の営業網を生かして事業を展開。
東京電力福島第1原発事故を踏まえ、各生協は再生エネへの転換を目指し東北電力の牙城に挑む。
みやぎ生協(仙台市)は昨年11月に参入し、申し込みは約3650世帯に達した。再生エネの割合が75%で東北電より料金が100円高いプランと、17%で2~4%安いプランの2種類を用意。後者の申し込みが9割を占める。供給も一部始まった。
矢野敏昭エネルギー事業部長は
「脱原発や再生可能エネルギー普及の趣旨に加え、
料金もお得なプランが支持されている」
と手応えを語る。
初年度は1万世帯の獲得が目標だ。
出足が好調なのは、
生協が独自の宅配網によって
約13万世帯の宅配会員と
「顔の見える関係」を築いているためだ。
共同購入の配達担当職員が直接訪問して説明し、
切り替えの不安を払拭(ふっしょく)する。
みやぎ生協は他生協と共同で、秋田県に風力発電所を3基設置した。日本生協連子会社の地球クラブ(東京)に売電し、同クラブから供給用の再エネ電気を購入している。地域に電源を増やし、域内の各家庭に供給する「地産地消」も促進する。
青森県民生協が出資する青森県民エナジー(八戸市)も昨年6月、電力販売事業に参入。あいコープみやぎ(仙台市)は同10月から、パルシステム電力(東京)への契約切り替えを取り次ぐ。
・・・(後略)