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by 幸田 晋

送電線容量はガラガラなのに自然エネルギー締め出しが続く理由

送電線容量はガラガラなのに
自然エネルギー締め出しが続く理由


〈週刊朝日〉

AERA dot. 2/8(木) 7:00配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180206-00000019-sasahi-env

 脱原発に舵を切らない現政権に業を煮やして小泉純一郎元首相が「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」の超党派による提出を呼び掛けたのは今年1月。なぜ自然エネルギーはなかなか普及しないのか。

 太陽光や風力などの自然エネルギーの設備を作っても、電力会社から送電線容量が足りないとして接続を拒否される事例が相次いでる。
なかには、
許可を出す役所の段階で
はっきりとした理由も知らされず
跳ねられることもあるという


 関東一円に太陽光発電を展開する事業者がいう。

「ウチは休耕田を転用申請して太陽光施設を作るモデル。先日もある市の農業委員会で転用が適当と認められたのですが、その先の県の段階で許可は出せないと言われました。理由を聞いても、一度取り下げて市の申請からやって欲しいの一点張りでした」

 この業者がしかたなく従うと、今度は市から一度は認められていた転用を認めないと言われた。

・・・(途中略)

 こうした自然エネルギーの普及に消極的な姿勢が見られるのは、電力会社の送電設備に空きがないからだと言われる。だが、電力会社が満杯と説明する送電線容量が実はガラガラだったことが分かった。

 京都大学大学院で特任教授を務める安田陽氏(経済学)が全国10電力会社の基幹送電線399路線を調べたところ、送電容量に空きがないといわれているところで実際には混雑すらしていない路線が多数あったのだ。

・・・(途中略)

 なぜこんなことが起きるのか。環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏は、電力会社の考え方が特殊だからだという。

「電力事業者は送電網に繋がるすべての発電施設がフル稼働していることを前提に空き容量を計算します。ですが実際には火力は絞ることも多く、太陽光や風力などの自然エネルギーは変動するため、全てがフル稼働なんて起こりえない。万一そうなっても、そのときに抑制すればいいのです」

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2018-02-09 06:45 | 九電労組