自民党総裁選 森友文書改竄、「安倍3選」に黄信号
2018年 03月 20日
森友文書改竄、
「安倍3選」に黄信号
産経新聞 3/19(月) 7:55配信より一部
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180319-00000010-san-pol
■引退長老衆、不穏な動き
学校法人「森友学園」の国有地売却に絡む財務省の決裁文書改竄(かいざん)で政権が揺れる中、9月の自民党総裁選での安倍晋三首相(党総裁)の3選に黄信号が灯(とも)った。山崎拓元副総裁ら引退した長老衆も不穏な動きを始めている。このまま内閣支持率がジリジリと下がり続ければ、政局含みの展開となることも十分あり得る。(水内茂幸)
◆首相「慌てるな。本性を見極めるチャンスだ」
総裁選には石破派(水月会、20人)を率いる石破茂元幹事長や、無派閥の野田聖子総務相が出馬に意欲を示しているが、首相の3選は盤石だとみられていた。
首相の出身派閥で党内最大の細田派(清和政策研究会、95人)と、麻生太郎副総理兼財務相が率いる第2派閥の麻生派(志公会、59人)、二階俊博幹事長が率いる二階派(志帥会、44人)の3選支持はほぼ確実。菅義偉官房長官に近い30人前後の無派閥議員を加えると、自民党所属の国会議員405人のうち6割を固めた構図となるからだ。加えて中堅議員らによる派閥横断型の首相支持派も存在する。
この岩盤を崩すのは容易ではなく、第3派閥の額賀派(平成研究会、55人)や、岸田文雄政調会長の擁立を目指す岸田派(宏池会、47人)も最終的に首相支持に回るとされていた。
そうなると焦点は党員票の行方となる。前回まで300票だった党員票は今回から議員票と同数となり、405票ある。首相側近は「議員票はほぼ大丈夫だが、党員票で石破氏が首相に迫れば求心力は激減する。いかに党員票をがっちり固めるかがカギだ」と語っていたほどだ。
◆「加計」の悪夢再び
ところが、財務省の文書改竄で風向きが一変した。昨夏は森友問題に加え、加計学園の獣医学部新設問題で内閣支持率が急落し、政権は窮地に追い込まれた。このまま政権に対する逆風が続けば、あの悪夢が再び到来しかねない。
・・・(途中略)
参院額賀派を牛耳る吉田博美参院幹事長は「心情的には首相支持」とされるが、もし師匠の青木氏が石破支持を打ち出せばどうなるか。参院額賀派幹部は「うちは一致結束箱弁当の経世会(平成研の旧称)の論理で動く」と断じる。
反安倍勢力が広がれば、岸田派名誉会長を務める古賀誠元幹事長も同調する公算が大きい。古賀氏が岸田氏に出馬を促したり、石破氏との共闘を打ち出すことも十分あり得る。
・・・(後略)