対中融和から対中牽制へ舵を切ったトランプ
2018年 03月 26日
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
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対中融和から
対中牽制へ舵を切ったトランプ
「天木 直人の公式ブログ」
2018年3月25日より転載
今度のトランプの輸入規制策を見ると中国が一番の標的になっている。
しかし、トランプが中国に厳しいのは知的所有権や貿易だけではない。
台湾法を成立させて米国高官の台湾訪問を可能にさせた。
米海軍のミサイル駆逐艦を南シナ海の中国人口島12カイリまで侵入させ「航行の自由作戦」を続けている。
いずれも中国の根幹政策に反するこれ以上ないけん制だ。
中国は怒り心頭に違いない。
しかし中国は口では強い事を言っているがトランプの米国に勝てないことを知っている。
米中間に貿易戦争は起こらず、ましてや軍事的対立になることはない。
米中の駆け引きが続く。
なぜトランプは中国に対する政策をこれまでの融和策からけん制策に転じたのか。
すべてはアメリカファーストのなせるわざだ。
これ以上中国を甘やかせば、いずれ中国が米国の前に立ちはだかる事になる。
そうさせてはアメリカファーストが危うい。
そう気づいたのだ。
そのあらわれがトランプの北朝鮮政策にも見て取れる。
ついこの間まで、北朝鮮への制裁や北朝鮮問題解決の仲介について中国の役割を重視していたトランプが、ついに南北首脳会談、米朝首脳会談を認め、米朝韓3国首脳会談にまで踏み切ろうとしている。
中国に代わって韓国が、米国と北朝鮮との関係を仲介してくれればそれでいいのだ。
北朝鮮が米国の言いなりになってくれれば、北朝鮮の体制保証などお安い御用だ。
南北朝鮮が中国のアジアにおける軍事覇権をけん制してくれれば、米国の負担は減る。
おまけに北朝鮮の経済開発も米国が主導権を握れる。
同盟国の韓国は米国の要望をすべて北朝鮮に伝え、同胞民族の北朝鮮は韓国の言う事なら耳を傾ける。
かくして朝鮮半島と日本をアジアの拠点として中国のアジア支配を許さない。
これこそがアメリカファーストであり、米国雇用確保の最善策だ。
トランプがそう考えてもおかしくない。
私が米朝融和の流れは変わらないと考えるゆえんである。
その流れを本物にするために、文在寅韓国大統領には引き続きその外交手腕を発揮してもらいたい(了)
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ポンぺオ・ボルトンになっても
米朝融和の流れは変わらない
「天木 直人の公式ブログ」
2018年3月25日より転載
国務長官と大統領補佐官がたて続けに更迭され、それぞれ、ポンぺオとボルトンという対北朝鮮強硬派になった。
この事で米朝首脳会談は、融和から決裂へ流れが変わるのではないかという意見がメディアに見られるようになった。
しかし、それは安倍政権に忖度したメディアの希望的観測だ。
私は、私の希望的観測で、米朝融和の方向は側近人事では変わらないと思っている。
なぜか。
それは、すべてはトランプが決めるからだ。
トランプがその側近を更迭するのを見ていると、政策の違いというより好き嫌いだ。
特に自分の悪口を言ったり、気にくわない者を許さない。
そして、政策の違いがあっても、決してトランプは自説を変えない。
これを要するに、トランプの側近に留まっている連中は、そのポストが欲しければ自らのこれまでの主張を封印するしかないのだ。
ボルトンは、あのブッシュのイラク攻撃を支持したいわゆるネオコンのひとりだ。
北朝鮮に対しても強硬な意見を言い続けて来た。
しかし、その強硬な意見ゆえにトランプに起用されたわけではない。
話が回りくどいからといって嫌われ、更迭されたマクマスター補佐官の手っ取り早い代りがいなかったから起用されたのだ。
そしてボルトンは望んでた大統領補佐官のポストを手に入れた。
だからボルトンはトランプの言う事に従うしかない。
そしてそうするだろう。
そう思っていたら、ボルトン自身がそれを見事に認める発言をしていた事を知った。
きのう3月24日の産経新聞が教えてくれた。
ボルトンは大統領補佐官への起用が発表された直後に出演したFOXニュースの報道番組でこう述べたというのだ。
これまでの私の個人的発言は、4月9日の(自分の大統領補佐官の)就任をもって後ろに置いておくと。
私が今後、大統領に何をアドバイスするかを見てほしいと。
FOXニュースは、メディアの中で唯一といっていいほど、トランプが認めているメディアだ。
そこでボルトンがそう発言したということはトランプへ向けたメッセージなのだ。
これからは何でもあなたの言う事に従いますと。
ポンぺオについては私は知らない。
しかしポンぺオもまたトランプに忠実であろうとするに違いない。
もちろん、米朝が融和の方向に向かうかどうかは、すべてはトランプ次第だ。
だから、トランプが米朝対話に不満を示して硬化すればそれで決まりだ。
しかし、私はトランプはすでに米朝融和に舵を切ったと思っている。
米朝融和の流れは変わらないと思っている。
その理由は次のメルマガで書いてみたい(了)
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