スキーにはまっています。


by 幸田 晋

東海第二原発(茨城県)の再稼働を阻止しよう (上)

東海第二原発(茨城県)の
再稼働を阻止しよう (上)
  期限(今年11月)が迫る老朽原発は
止めなければならない

       山崎久隆(たんぽぽ舎)

たんぽぽ舎です。【TMM:No3326】
2018年3月28日(水)午後 07:41
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.東海第二原発(茨城県)の再稼働を阻止しよう (上)
 |  期限(今年11月)が迫る老朽原発は止めなければならない
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

見出し紹介
1.東海第二原発の現状
  作業環境の悪さと応力腐食割れなどの劣化が進む、
  炉心冷却能力も後発機に比べて低い
2.ケーブルの欠陥
3.シュラウドのひび割れ
  巨大な揺れ(地震)に襲われ、
  ひび割れが破断に進むことは避けられないだろう
 以上3つを本日掲載
4.原子力防災には責任を持たない規制庁
5.津波に沈む原発
6.東海再処理工場は無視(東海再処理工場の事故を想定していない)
7.東海第二原発は何としても止める
 以上4つを(下)に掲載予定

1.東海第二原発の現状
  作業環境の悪さと応力腐食割れなどの劣化が進む、
  炉心冷却能力も後発機に比べて低い

 1970年代に建設が始まり、2018年11月で40年を迎える東海第二原発。
 世界初めてのBWR(沸騰水型)タイプ5の110万キロワットである。その後福島
第一6号機、福島第二1号機、柏崎刈羽1号機が同じタイプであったが、その後
「改良標準型」と呼ばれる国産化率を高めた炉が各地に建てられる。
 柏崎刈羽2~5号機、福島第二2~4号機、島根2号機、女川2・3号機、東
通、浜岡3・4号機などだ。
 「改良標準型」の意味は、GE社の設計した「タイプ5」をベースに、日本の
メーカーの日立、東芝が日本独自に改良し、同じ設計で各地に建てたことに由来
する。
 電力会社の1号機は輸入、2号機以降は国産といった方針が日本の原子力には
あった。
 「改良標準型」とは、初期に導入した輸入原発が応力腐食割れや熱疲労割れな
どの事故が多発すると共に、作業環境の悪さ、これは設計の悪さでもあるのだが、
結果として稼働率が急激に低下したため、メーカーを超えて被ばく低減、作業環
境の改善、格納容器の大型化、材料、溶接の改良を行い、日本型BWRを作ると
いうことだった。
 「改良標準型」よりも古い東海第二原発などは、GEからの輸入品だが、設計
施工いずれにも問題がある。特に作業環境の悪さと応力腐食割れなどの劣化が進
むことが問題となる。加えて炉心冷却能力も後発機に比べて低い。
 このような原発の運転延長などあり得ない。
 政府は40年寿命を決めた当時「20年運転延長は例外中の例外」としたが、そう
であれば東海第二原発は絶対に延長など出来ない原発としてその時指摘すべきだ
った。

2.ケーブルの欠陥

 老朽炉であることから、材料については応力腐食割れに弱いインコネルを使っ
ていたり、難燃性のないケーブルを敷設しているなど、1970年代までの欠陥を引
きずっている。
 原発の運転年限を40年に限ったのは、圧力容器等の交換不可能な部品の耐用年
数切れというよりも、設計も施工も古い原発の場合に往々にしてある満身創痍状
態の現状を改善する術がないことだ。
 その一つ、原発に張り巡らされた各種ケーブル問題は、特に老朽炉の場合は劣
化がひどい。
 東海第二原発の可燃性ケーブルは全部交換することが出来ない。安全上重要な
ものに限っても約400kmのケーブルのうち難燃化対策可能なのは半分程度の52%
であるという。残りは防火シートで巻くとされる。
 しかしシートで巻いてしまえば熱がこもり、ケーブル劣化の危険性がある。そ
のうえ防火シート内部でケーブルが発火した場合、消火が極めて難しく、ケーブ
ルトレイ上の全てが使用不能となる。対策としては他のトレイやケーブルへの延
焼を防ぐ程度である。これでは対策になっていない。
 ケーブル全体では1400kmもの長さだから、15%程度を対策するに過ぎない。
これでさえ鳴り物入りで「対策した」と説明される。
 老朽炉は随所に欠陥を抱える。

3.シュラウドのひび割れ
  巨大な揺れ(地震)に襲われ、
  ひび割れが破断に進むことは避けられないだろう

 東海第二原発は圧力容器内部の燃料を支えているシュラウドと呼ばれる部品に
ひび割れがある。
 764体の核燃料は、下を「下部格子板」上部を「上部格子板」に差し込まれてい
る。熱膨張があるため固定してはいない。下部格子板は原子炉圧力容器内部に立
てられた柱の上にあるシュラウドに支えられている。シュラウドはステンレス製
の筒状で、板を曲げて溶接で繋いで作られる。直径約6m高さ約14mにも達する。
このシュラウドが溶接部でひび割れしているが、原電は今後20年間使用する決定
をしている。
 シュラウドのひび割れは各地のBWRで多発してきた。古い物ほど多くなる。
 ひび割れの多いシュラウドは交換することになっており、福島第一原発でも3.
11事故当時4号機でシュラウドの交換を行っていた。
 ひび割れが進展すると、最悪の場合はシュラウドが破断し燃料を支えられなく
なり傾く。運転中ならば制御棒を挿入できなくなり停止不能となるかも知れない。
 そんなリスクを冒してまでも動かしてはならない。
 原電の評価では、現在のひび割れが徐々に進むとしても、今後20年間使い続け
ても十分余裕があるという。地震についても基準地震動の揺れに遭遇しても破断
しないと考えている。しかし多くの仮定を立てて、そのような結論を出されても
信じることは出来ない。
 特に地震の揺れは、建設時の370ガルから現在の1009ガルまで段階的に引き上げ
られてきた。これまでの基準地震動が過小評価だったことを認めてきたわけで、
これからも新しい知見が見つかれば、さらに引き上げられることになろう。
 現在最大の基準地震等は柏崎刈羽原発の2300ガル。それに続くのは浜岡の
2000ガル(5号機について策定予定)である。
 巨大な揺れに襲われることは常態化した。その時ひび割れが破断に進むことは
避けられないだろう。 (下)に続く
 (初出:月刊「たんぽぽ」ニュース2018年3月号)


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┗■2.国から見捨てられ命を絶った、とある「母子避難者」の悲劇…ほか
 | メルマガ読者からの原発等情報4つ(抜粋)
 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.国から見捨てられ命を絶った、とある「母子避難者」の悲劇
現代ビジネス 3/27(火)11:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180327-00054918-gendaibiz-bus_all

2.上関原発漁業補償金・配分案を否決
  tysテレビ山口3/27(火)19:52配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180327-00000004-tysv-l35
3.原発の新増設は明示せず 30年度エネ計画、「重要電源」位置づけ
  SankeiBiz 3/27(火)7:15配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180326-00000003-fsi-bus_all
4.世界初の原発事故が起きた「3.28」、日本では再稼働が進む現実
  1979年スリーマイル島原子力発電所(米国)2号機事故
  「投信1」3/27(火)21:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180327-00005564-toushin-bus_all


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┗■3.書籍の紹介
 |  東京新聞五味洋治記者が執筆『金正恩-狂気と独裁者のすべて』
|  中味は「制裁と圧力」の安倍首相は間違い、
 | 「対話と妥協」にかじを切り換えよ
 └──── 柳田 真 (たんぽぽ舎)

 時宜に合った読みごたえのある本だ。日本が滅ぶとしたら、戦争と原発大事故
のどちらかだ(自然大災害を除いて)。
 その戦争の危機(合わせて原発が狙われる危機=ダブル危機)の最大なものは、
米朝間の戦争状況だ。北朝鮮とソウル(韓国)と東京が一番危ない。
 安倍政権の「制裁と圧力」方針は間違い。これまで何も生み出していない。脅
威を取り除くには「対話と妥協」にカジを切り換えよと訴えている。
    (以下、3月18日毎日新聞掲載の佐藤優氏書評より要旨紹介)

〇『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』
      五味洋治著 文芸春秋1620円

 北朝鮮情勢に通暁した日本人記者でも東京新聞の五味洋治氏には特筆する業績
がある。(中略)
 本書は、北朝鮮、韓国、中国、米国などでの丹念な取材と公開情報の徹底的な
読み込みを通じて、金正恩氏の実情と北朝鮮をめぐる国際情勢について分析した
優れた作品だ。現下の北朝鮮情勢について論じる際の基本書だ。(中略)

 彼は米国には北朝鮮への軍事攻撃の選択肢はないと明言する。予測しがたい犠
牲が生まれる危険性が高いからだ。(中略)北朝鮮専門サイト「38ノース」は、北
朝鮮がソウルと東京を核攻撃した場合、最大で210万人が死亡。770万人が負傷す
るとの試算を最近発表した。(中略)

 しかし、かつて日本は北朝鮮に関する情報で、世界をリードしていた。金正恩
とその家族に対する情報も豊富だった。それが、2002年に行われた小泉純一郎首
相と、金正日の日朝首脳会談につながり、拉致被害者の帰国にもつながったと私
は考える。(中略)

 一般論として、脅威は意思と能力によって構成される。北朝鮮が、能力、すな
わち核兵器と運搬手段、とりわけICBM(大陸間弾道ミサイル)を持つことが確
実視されている。
 この状況で、脅威を除去するためには、北朝鮮の外部世界に対する攻撃意思を
なくさせる必要がある。北朝鮮に対する「制裁と圧力」から「対話と妥協」に舵
を切り換える必要があることが本書を読むとよくわかる。
 5月までに予定されている米朝首脳会談後、日本も政策転換を迫られるだろう。

☆3月31日(土)に講演会があります。
 お話は平壌から戻ってきた伊藤孝司さん。

 『米国こそが朝鮮半島の戦時状態を望んでいる』

 日本メディアが伝えない情報と米軍による朝鮮爆撃の記録映画を上映
 世界最強の軍事大国米国に対して、北朝鮮は戦争の維持ができるほどの国力は
ないだろうというのが、通説だ。ではなぜ、朝鮮は核・ミサイルにこだわるのだ
ろう?
 伊藤孝司さんのお話から、日本が平和に向けて何をすべきかを学びたいと思い
ます。

 お 話:伊藤孝司さん(フォトジャーナリスト、
    NPO法人「植民地支配・侵略の被害者証言を記録する会」相談役)
 日 時:3月31日(土)13:30から15:30 開場13時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円

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by kuroki_kazuya | 2018-03-29 06:15 | 核 原子力 | Comments(0)