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by 幸田 晋

手間やコスト惜しむ? 配管蒸気漏れの玄海原発3号機

手間やコスト惜しむ? 

配管蒸気漏れの
玄海原発3号機


佐賀新聞 4/12(木) 11:12配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180412-03204021-saga-l41

 九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)で発生した2次系配管からの蒸気漏れ。九電幹部が「目が届かなかった」と認めるように、7年以上の長期停止による設備への影響の精査は不十分で、通常の点検では異変の兆候を見抜けなかった。専門家からは「安全上重要な設備でない部分は、手間やコストを惜しんだのでは」との指摘がある。

■さび把握も問題視せず

 今回蒸気漏れが発生した脱気器空気抜き管は、発電タービンを回すための蒸気をつくる水からガスなどを除去する設備で、放射性物質を含まない「2次系設備」の一部。屋外にあり、保温材で覆われ、その外側を薄い金属製の外装板でカバーしていた。

 配管に穴が空いた原因は、
雨水が配管の隙間に入り込んで
さびが発生し、
腐食したためと考えられている

運転時は、高温高圧の水や蒸気が通るため配管や保温材は乾燥し、腐食という事態は「想定外」だった。

 こうした事情もあってか、従来の点検では配管の外側よりも内側のすり減り具合を重視して確認していた。2007年2月の確認時は、配管の厚みから耐用年数にあたる「余寿命」を47年と評価し、今回の蒸気漏れ後の点検でも内側の異常は確認されなかった。

 配管設備は、重要度に応じてクラス1~3に分類して点検、補修方法を定めている。蒸気漏れが起きた配管は、一番重要度が低いクラス3と見られる。3月25日の発電再開後は出力を上げるたびに確認するなど点検頻度を増やしたが、「目視確認」にとどまっていた。担当者は配管を覆う外装板のさびを把握していたが、配管の機能が損なわれると判断していなかった。

■「大したことない」と軽視? 

 元東芝・原子炉格納容器設計者の後藤政志氏は「安全上重要でなく、さびを確認しても『大したことはない』と思って運転に入ったのでは」と他の設備よりも軽視されていた可能性を指摘。「安全対策に巨費をつぎ込んだため、再稼働に突き進むしかないという事情もあったのだろう」と背景を推し量る。

 山元春義取締役も
5日、報道陣の取材に対し、
「メインの施設は繰り返し点検したが、
屋外の2次系の設備には
目が届かなかった」と不備を認めた


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2018-04-13 06:53 | 九電労組