オリンパス損失隠し 旧経営陣に590億円賠償命令
2017年 04月 29日
旧経営陣に590億円賠償命令
東京新聞 2017年4月28日 朝刊より一部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017042802000119.html
オリンパスの巨額損失隠し事件を巡り、
会社に損害を与えたとして、
同社と株主が
旧経営陣に損害賠償を求めた
訴訟の判決で、
東京地裁は
二十七日、菊川剛元会長(76)ら六人(一人は死亡)に、
総額約五百九十億円を
オリンパスに支払うよう命じた。
株主が経営陣の責任を追及した訴訟で命じられた賠償額としては、旧大和銀行(現りそな銀行)ニューヨーク支店で発生した巨額損失を巡り、役員らに約八百二十九億円の賠償を命じた二〇〇〇年の大阪地裁判決(後に高裁で和解)に次いで、高額とみられる。
大竹昭彦裁判長は、損失隠しの影響でオリンパスが〇七年三月期~一一年三月期に実施した中間、期末配当などは、実際に分配可能だった額を超えて実施されたと指摘。「配当議決に賛成しており、会社法に基づいて責任を負う」として、菊川元会長、山田秀雄元常勤監査役(72)、森久志元副社長(59)の三人に、約五百八十六億円を支払うよう命じた。
疑惑発覚後の対応を誤ったり、虚偽の有価証券報告書を提出したなどとして、元取締役と元社長、亡くなった元社長一人の遺族にも賠償を命令。
・・・(後略)