スキーにはまっています。


by 幸田 晋

原子力の技術は未確立 古くても新しくても危険

原子力の技術は未確立 古くても新しくても危険
 
現代技術には限界がある 
事故は起き、取り返しがつかない
    
元GE技術者 菊地洋一氏が
実体験に基づく恐ろしい原発の真実語る (上)

       
渡辺寿子 (原発いらない!ちば)

たんぽぽ舎です。【TMM:No3366】
2018年5月18日(金)午後 07:54
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.原子力の技術は未確立 古くても新しくても危険
 |  現代技術には限界がある 事故は起き、取り返しがつかない
|  元GE技術者 菊地洋一氏が実体験に基づく恐ろしい原発の真実語る (上)
 └──── 渡辺寿子 (原発いらない!ちば)

目次
(上)に掲載
1.「平和利用」にだまされて原発へ
2.原子力の技術は確立していない
3.「見ているから安全」で押し通す電力
4.多重下請構造の危険性
5.BWR(沸騰水型原発)の底はザル、上は屋根なし

(下)に掲載
6.被ばく労働なしで成り立たぬ原発
7.命がけで原発に反対する姿に感銘
8.被ばく労働の犠牲の上に収束作業
9.責任を取らすために東電を訴える
10.あらかぶ裁判を支援し被ばく労働軽減を訴えよう!
11.平和的生存権をうたう憲法を守ろう!


 4月22日、「反原発自治体議員・市民連盟」の総会が「スペースたんぽぽ」で
持たれました。総会に引き続き行われた「原発を推進した私が原発に反対するわ
け」と題する元GE関連会社の技術者菊地洋一氏の講演が印象深かったので報告
します。
 当日の講演のレジュメはなく、代わりに菊地氏が2001年に三重県海山町で講演
したときの講演録が配布されました。
 この感想文は、この講演録を元に4月22日当日の講演で印象に残ったことを加
えて構成しました。(講演録は17年前のものですが基本的に当日の話と異なる点
はありません)

1.「平和利用」にだまされて原発へ

 菊地氏は建築コンサルタントをしていた30代にオイルショック(1973年)を経
験。日本に石油が来なくなり、物不足になるとしてトイレットペーパー買占め騒
動まで起きました。「脱石油」が叫ばれる中、以前仕事を教えてくれたある先輩
から「これからは原子力の平和利用だ。力を貸してくれ」といわれ、半ば強引に
引っ張られ、GEに入社させられました。原子力のことは深く考えず、先輩の言
葉を信じ、入社したそうです。以下菊地氏の話。()内は筆者注

2.原子力の技術は確立していない

 入社して働いてみると、原子力の技術というものは全然確立していないという
ことがわかった。工事ミスが起きるだけでなく、設計そのものが十分検討されて
いず、いい加減な感じで工事が進められていた。
 古い原発が危険であるとはいえるけれど、新しい原発なら安全かというとそん
なこともない。柏崎刈羽原発のPR館で、世界でも新しい改良型の素晴らしい原
発だと宣伝しているが、このような炉でもしょっちゅう事故を起こしている。そ
れは原発の技術が確立したものではないから。
 ひとつには溶接技術など冶金工学上の現代技術の限界というのもある。炉の中
の大事な部分を支えている大きな部品(シュラウドのことと思われる)が、360度
一周に渡ってヒビ割れだらけとなり、それをなんとか修理したら、下の方にまた
360度ヒビ割れして、また補修した。結局最後にはその大きな部品をそっくり交換
したということがあった。
 (今、再稼働が問題になっている東海第二原発のシュラウドにもヒビ割れがあ
る。核燃料は上下それぞれの「格子板」に差し込まれているが、下部「格子板」
はシュラウドに支えられている。シュラウドはステンレス製の筒状で、板を曲げ
て溶接でつないで作られる。直径6m、高さ14m。このシュラウドが溶接部分で
ヒビ割れしているが、原電は交換せず、今後20年間使用する決定をしている。
 ヒビ割れが進むと最悪の場合シュラウドが破断し、燃料を支えられなくなり傾
く。運転中なら制御棒を挿入できなくなり、停止不能となる恐れがある。
 以上、たんぽぽ舎週刊金曜ビラ4月13日増補版より筆者引用)

3.「見ているから安全」で押し通す電力

 前述したように原発は古いのも新しいのも危険である。新しいものには新しい
技術的不安がある。どんなものでも万能ではなく、故障が出る。
 しかし電力会社は「見ているから大丈夫の一点張りであった。(3・11の大
事故が起きて原子力規制委員会も電力会社も「絶対安全」はいわなくなった。し
かし「絶対安全」でなくても再稼働している。)

4.多重下請構造の危険性

 原発の工事現場では電力会社が一番上にいて管理している建て前だが、実際に
工事を受注し、建設している東芝、日立、三菱重工など原発メーカーが管理して
いる。
 しかし本当の現場工事、建設作業をしているのは多くの場合、大メーカーの下
請け、孫請け、ひ孫請けの中小企業である。彼らは建設中に起きた事故や工事ミ
スを、工事から締め出されるのを恐れて上の会社に報告することはない。
 原発の多重下請け構造は被ばく労働問題にも大きく係わっているが、原発の安
全、建物、機器、配管などの安全にも係わっている。

5.BWR(沸騰水型原発)の底はザル、上は屋根なし

 福島第一原発事故では、冷却材が喪失して核燃料が溶け落ち、原子炉の底に溜
り、さらに底を貫通して格納容器に溜まっているといわれている。
 しかし、そもそも3.11事故を起こした原子炉、菊地氏が建設に携わった原
子炉である沸騰水型(BWR)の原子炉の底は穴だらけのザルのようなものであ
る。す。
 BWRの制御棒は原子炉の下から入れるようになっているし、中央制御室に入
ってくる線は全部原子炉の下から出ている構造になっているので様々な計測器も
底から原子炉の中に入っている。
 原子炉の底は制御棒駆動装置と計測器類が入る穴でザル状態である。(まるで
蜂の巣のように穴だらけの浜岡原発の原子炉下部の衝撃的な写真を見た記憶があ
る)核燃料が簡単にメルトスルーしてしまう設計のBWRは動かしてはならない
欠陥原発である。
(浜岡原発で働いていて、慢性骨髄性白血病になり死亡した嶋橋伸之さんの仕事
は、原子炉の下に潜り込んで炉心計測装置をメンテナンスすることでした。頭か
ら原子炉の水をかぶることもある危険な作業でした)
 またBWRの屋根であるが、原子炉建屋の上部には本当の意味の屋根はない。
見た目には屋根はあるが、力学的には屋根がないのと同じ。50m角位ある原子炉
建屋はその最上階に外郭以外に柱が一本も立っていない。大きなクレーンが床い
っぱいどこにでもものを運んで行けるように、柱が一本もない。
 そうなると屋根は極力軽くするしかない。屋根は非常に薄いブリキの鉄板が張
られていて、その上に薄いコンクリートが打ってあり、強度はまるでない。ジェ
ット機が燃料満載で突っ込まなくても、おもちゃのロケット弾のようなもので簡
単に穴が開く。
 最上階の床にはプールがあって、プルトニウムという猛毒物質も含んでいる使
用済み核燃料がぎっしり入っている。ここに何か落ちて燃料プールが爆発し、核
燃料が大気中に飛び散ったら考えたくない過酷事故になる。 (下)に続く
     (「原発いらない!ちば」ニュース5月号より了承を得て転載)


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┗■2.5月29日(火)蓮池 透さん講演会のご案内
 |  朝鮮半島情勢と拉致被害者
 | 拉致問題、核・ミサイル問題は対話と交渉によって解決可能
 | 元「家族会」事務局長 蓮池 透さんに聞く
 └──── 渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)

蓮池 透さんが「週刊金曜日」に書いた文章を紹介します。

「拉致問題」で無能をさらけ出した安倍首相-南北の平和と日本-
   蓮池 透 (「週刊金曜日」2018.5.11付1183号より抜粋・要約)

〇安倍晋三首相は「拉致問題でのし上がった」とされるが、問題解決の実績はゼ
ロ。この問題を利用することしか考えていない。しかも北朝鮮を「脅威」と煽る
だけで対話を拒否してきたのは、政権維持にも利用しようとしているからだ。

 (前略)朝鮮半島の南北融和が、一挙に進んでいます。そのなかで日本が蚊帳の
外に置かれたまま、安倍晋三首相は「拉致問題の解決」を唱えています。(中略)
 今回ようやく南北間の関係が動き出したら、やったことは4月17日に訪米し、
トランプ大統領に米朝会談で拉致問題を取り上げるよう「直接要請」することで
した。
 しかし、拉致は日本と北朝鮮の間の固有の問題です。(中略)
 第一、「対話のための対話はダメ」と言っていたのは安倍首相です。なのに
「大統領がこれからは対話だ」と宣言すると、突然「支持する」と急変する。
ならば、北朝鮮側との交渉を早くやって解決すべきでした。米国に頼むしかなか
ったのは、自身の無策の結果でしかありません。

〇「今になって『司令塔』?冗談でしょう」
 これまでやってきたことと言えば、ただ北朝鮮に対する「圧力と制裁」だけ。
(中略)
 その結果が、現在の拉致問題で何の前進もない状態ではないでしょうか。それ
を認めたくないから(中略)
 平気でありもしない大ウソをつき、挙げ句に自分が拉致問題解決の「司令塔」
だなどと言い出す。もう、厚顔無恥を通り越していて絶句するしかありません。

〇「ミサイルが落ちればいい」
 昨年の総選挙であれだけ「北朝鮮の脅威」を「国難」だなどと煽って勝利した
ように、朝鮮半島は南北分断のまま、北朝鮮は「脅威」のままである方がよほど
いい。
 実際、安倍首相の周辺から直接聞いたのですが、首相は米政府の高官に対し
「北朝鮮のミサイルが、日本の人口の少ない場所に着弾してくれればありがたい」
と発言しています。それも、一度や二度ではないらしい。
 これが本音であって拉致問題を利用してのし上がったように「北朝鮮の脅威」
も自分の権力を維持するためには、欠かせないと考えている。
 そうこうしている間に4月29日、安倍首相は韓国の文大統領を通じ、「日本と
いつでも直接対話の用意がある」との金委員長のメッセージが伝えられました。
 驚くべきことに首相はそれに対処するどころか、事実を国民に公表しないまま、
何の緊急性もない中東訪問に出かけてしまったのです。それで韓国側が発表して
初めて明らかになったのですが、この期に及んでも対話路線は嫌なのでしょうか。

 しかし、これは安倍首相だけの問題ではありません。朝鮮半島の分断は、歴史
的に日本が植民地支配を強いたことが原因の一端を担っています。その分断を南
北が克服しようとした板門店の首脳会談に対し、日本のメディアが他人事のよう
に足を引っ張るような報道姿勢に終始したのには、とても違和感を覚えました。
(中略)
 現地の拉致被害者にとって、残された時間はもう多くありません。
 今こそ対北朝鮮政策の転換なくして拉致問題の解決もないことを、ぜひ理解し
ていただきたいと思います。

 5月29日(火)蓮池 透さん講演会にご参加を!

 お 話:蓮池 透さん (拉致被害者・蓮池 薫さんの兄)
     ※浅野健一さん(人権と報道・連絡会)のコメントもあります
 日 時:5月29日(火)19時より21時(18時30分開場)
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円


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by kuroki_kazuya | 2018-05-19 06:15 | 核 原子力 | Comments(0)