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by 幸田 晋

長野五輪、借金完済に20年 会場自治体 思惑外れ

長野五輪、
借金完済に20年
 

会場自治体 思惑外れ


東京新聞 2018年5月18日 夕刊より一部

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018051802000259.html

1998年の長野五輪から20年が過ぎ、会場となった長野県内の5市町村が、競技施設の建設などで背負った借金の返済を終えつつある。スピードスケート会場となった長野市の「エムウエーブ」などが地元に経済効果をもたらす一方、
期待した観光客増につながらず
財政難に苦しむ自治体もある
。 
(安永陽祐)

 「施設は市民生活に溶け込んでいる。国や県の補助もあり、五輪のおかげで早く安く整備できた」。五輪誘致に関わった元長野市長の塚田佐(たすく)氏(82)は振り返る。
長野市は
九百七十九億円を投じて
六施設を建設。
半分ほどを借金で賄い、
返済を三月末で終えた


 エムウエーブは、平昌(ピョンチャン)五輪金メダルの小平奈緒選手らの拠点。市は十年前に全国中学校スケート大会を誘致し、選手らの宿泊などで年二億五千万円の経済効果があるという。また開閉会式会場は野球場、アイスホッケー会場は市民プールなどに使われている。

 一方、そり競技会場となった施設「スパイラル」は二月、維持費がかかるため競技利用を休止した。そりは国内競技人口が百五十人程度しかいない。塚田氏は「五輪をやる以上、造らざるを得なかった。国に移管したかったが、できなかった」と残念がる。

・・・(途中略)

 スノーボード・ハーフパイプなどの会場となった山ノ内町は、昨年二月に返済を終了。竹節義孝町長(70)は「やっと浄水場や防災無線の更新に着手できるようになった」と安堵(あんど)する。

 町は五輪に向けて町道などを整備し、年間予算の四分の三に当たる五十四億円を借金。十年ほどで完済の予定だったが、周辺自治体との合併が頓挫し、返済を先延ばし。
〇五~〇七年度は町長や
職員らの給与を5~15%削減し、
職員採用も一年おきにするなど
緊縮財政でしのいだ。
期待した観光客は減少を続けており、
「中学校改修など大型工事は後回しにした」。


 長野五輪の開催効果を調べた奈良女子大の石坂友司准教授(スポーツ社会学)は
「開催後に無駄になると分かっていても
造られた施設もある。
予算が増えれば
国際オリンピック委員会が
ペナルティーを科すなど対策が必要」と話す


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2018-05-19 06:25 | 土建 赤字 無責任