スキーにはまっています。


by 幸田 晋

カンヌ映画祭受賞・是枝監督の立ち位置と日本映画界を覆う大きな変化

カンヌ映画祭受賞・是枝監督の

立ち位置と
日本映画界を覆う大きな変化


篠田博之 | 月刊『創』編集長

6/9(土) 22:24より一部

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20180609-00086267/

 是枝裕和監督がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したニュースが、全国紙一面トップという大きな扱いだったのには少し驚いたが、受賞自体は久々に良いニュースだった。
そしてその後、
国が賞を与えようとしたことに
是枝さんがこんなふうに
ブログで応えたことも拍手ものだった


《映画がかつて、「国益」や「国策」と一体化し、
大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、
大げさなようですが
このような「平時」においても
公権力(それが保守でもリベラルでも)とは
潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのでは
ないかと考えています。》


 これは6月7日の「『祝意』に関して」という書き込みだが、その前5日に書いた記事も、是枝さんらしい発言で興味深かった。ぜひ読んでほしいと思う。

http://www.kore-eda.com/message/20180607.html

『祝意』に関して

http://www.kore-eda.com/message/20180605.html

「invisible」という言葉を巡って

 是枝さんにはこれまで月刊『創』で何度もインタビューしてきたし、ここ10年ほどの作品はほとんど誌面で取り上げてきたと思う。今回公開された『万引き家族』ももちろん試写会で観ているが、是枝さんらしい素晴らしい作品だ。それぞれの役者の個性ある演技も素晴らしいが、後半から結末へ向かっていく展開の見事さが、是枝作品の中でも磨きがかかっている。批評や論評もたくさん出ているからここで改めて語るまでもないが、ぜひ多くの人に観てほしい映画だ。

  今回、是枝さんは、改めて多くの人に認知されたわけだが、作品の素晴らしさだけでなく、
これまで映画『靖国』の上映中止事件の時や、
テレビに対する国家の規制をめぐる発言など、

言論表現の自由の大切さを
一貫して訴えてきたのも是枝さんの特徴だ。

そんな是枝さんと
日本映画界の関係について、
ここで少し書いてみたいと思うのだが

その前に映画界の現状そのものについて触れておこう。

 6月7日発売の月刊『創』7月号は映画界の特集で、4~5月に相当いろいろな取材を行ったのだが、日本映画界の現状については驚くことや考えさせられることがかなりあった。一番深刻なのは、邦画の実写ものがこの1~2年、相当苦戦している現実だ。東宝の市川南常務がこう語っている。

 「実写映画で今年に入って興収20億円を超えたのは『DESTINY鎌倉ものがたり』の30億円だけです。そのほかはヒット作でも『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』16億円、『祈りの幕が下りる時』16億円、『ちはやふる‐結び‐』18億円と、いずれも20億円を超えていません。

 もちろんそれぞれ決して悪くはないんですよ。『ちはやふる』も前の上の句/下の句はそれぞれ16億円と12.2億円でしたから、それを上回るヒットなのです。ただ、関係者はもう少し行くのではと期待していました」

 特に昨年は人気マンガ原作の実写映画が多かったのだが、そのうち当たったのは興収38・4億の『銀魂』くらいで、『ジョジョの奇妙な冒険』も『鋼の錬金術師』も大コケと言われている。特に『ジョジョ~』はシリーズ化を謳って公開されたのに興収が10億にも達しないため第2弾の製作が頓挫してしまったという。

 今、映画界では「興収20億円の壁」という言葉が伝えられており、今年その壁を突破できるのではと期待されているのは、今回勢いのついた『万引き家族』やフジテレビの『コード・ブルー』などわずかな作品だ。かつて『踊る大捜査線』や『海猿』などの大ヒットを放ってきたフジテレビ映画事業センターの臼井裕詞局次長がこう語る。

 「10年前なら興収50億円までいったような作品でも、今は30億行かないというのが日本の実写映画の現状です。最近は、ハリウッドのCG映画やディズニー映画が席巻していて、昨年1年間で40億を超えた実写邦画は1本もありません。邦画洋画あわせて作品数も多く、劇場も毎週公開される新作に次々と入れ替えていくため、公開期間が短くなり興行成績が上がりにくくなりました。

 このままだと製作費や宣伝費も思い切ってかけられず、ますますハリウッド大作に物量で負けかねません。余裕のあった時代は実験的な企画をやることもできましたが、今はなかなか難しい。このあたりで実写邦画の復権を果たさないと日本映画が先細りしてしまうと心配です」

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2018-06-10 06:25 | 写真 | Comments(0)