スキーにはまっています。


by 幸田 晋

グアテマラ、雲仙普賢岳…火砕流の恐怖

グアテマラ、雲仙普賢岳…
火砕流の恐怖
 
温度200度超え、
速ければジェット機並みの速度に

警戒せよ!
生死を分ける地震の基礎知識 その252

        
島村英紀(地球物理学者)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3395】
2018年6月21日(木)午後 08:47
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.私たちは東海第二原発の運転延長の中止と廃炉への決定を強く求めます
 |  日本原電には「必要な技術的能力及び経理的基礎」がない
|  6/20原子力規制委員会への申し入れ
 └──── とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会 TEL 070-6650-5549

原子力規制委員会委員長 更田豊志 様
                     2018年6月20日
       申し入れ

 私たちは、日本原子力発電株式会社(以下、原電)が茨城県東海村に持つ東海
第二原発の運転延長・再稼働の動きに、大きな不安感を持ち、運転延長の中止と
廃炉決定を、強く願う首都圏(1都7県)の住民で構成された市民グループです。
 
 原子力発電所の運転期間は法律で40年とされています。原子力規制委員会が認
可すれば20年を超えない期間で1回の延長が可能とされていますが、国会答弁の
中でも、「運転延長は例外中の例外」と強調されていました。
 しかし例外中の例外とされていながらも、数基の運転延長の申請がなされ、そ
のいくつかが既に認可されています。

 原電が東海第二原発の運転延長の申請を提出していますが、東海第二原発は東
日本大震災に被災した原発です。震災時に外部電源喪失と非常用電源の一部停止
により、原子炉の冷温停止に三日半もかかった原発です。

 原子力規制委員会は新規制基準の中で、原則としてケーブルは難燃ケーブルで
あることとしていますが、原電は交換作業の困難さから、その大部分を可燃ケー
ブルのままでやり過ごそうとしています。
 原子炉等規制法では、事業者には、「必要な技術的能力及び経理的基礎がある
こと」とされています。
 原子炉の中の核燃料の正確な位置を40年も正しく記録できていなかった事等、
原電に技術的能力があるのか疑問であり、更には経理的基礎がないことは周知の
事実です。

 福島第一原発事故を受けての「緊急安全対策費用」や運転延長・再稼働のため
の工事費用に充てるための自己資金や担保能力もありません。
 原発事故を引き起こし実質的な経営破綻状態にある東京電力が、さらに危険な
原発を動かすための資金支援をすることは、絶対に許されることではありません。

 東海第二原発は、その30km圏内に96万人の人口をかかえ、茨城県庁をはじめと
する行政機関、東海再処理工場をはじめとする原子力関連施設、ひたち海浜公園
・偕楽園・大洗海水浴場などの観光地などが密集しています。
 東海第二原発が再稼働され、万が一、重大事故が発生した時、周辺住民や観光
客は、被ばくを避け円滑に避難することができるのでしょうか。
 現在の原発の重大事故にともなう避難計画は、周辺自治体が策定することにな
っており、第三者によるしっかりとした検証や認可は行われていません。
 必要最低限にも満たない住民と関連業者による避難訓練がアリバイのように行
われ、そこで出された課題や改善点も放置されたままです。

 福島第一原発事故の経験と原子力規制委員会の社会的責任を考える時、原子力
規制委員会が周辺自治体の策定した避難計画の実効性をしっかりと検証し計画案
を認可した上で、原発の再稼働の是非の判断を行うべきものと考えます。

 福島第一原発事故は原子力が潜在的に持つ危険性の大きさを改めて示しました。
そうあるからこそ原子力に向き合うときには謙虚にならなければなりません。よ
り原則的な立場に立った手続きや運用が求められると思います。

 運転期間、重要設備の分散配置、新規制基準に沿った装備、事業者としての健
全な経理的基礎など、多くの要素で東海第二原発は、原則的とすべき基準から、
大きく逸脱しています。このような東海第二原発の運転延長・再稼働は、決して
認められません。

 私たちは、東海第二原発の運転延長の中止と廃炉への決定を、強く求めます。



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┗■3.柏崎再稼働に理解を-自民・細田氏『問題乗り越えた』…
 | メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)
 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆「柏崎再稼働に理解を-自民・細田氏『問題乗り越えた』」

 自民党の原発推進派の国会議員でつくる電力安定供給推進議員連盟の細田博之
会長は20日、東京電力柏崎刈羽原発6,7号機について、「原子力規制委員会が
既に『これで安全だ』と判断を示している」と述べ、本県に対して再稼働に理解
をするよう求めた。
 政府のエネルギー基本計画改定を前に、世耕経産相に早期の原発再稼働などを
要請した後、経産省で報道陣に語った。(中略)
 細田氏は国内の沸騰水型原発が1基も再稼働していない現状を問題視し、「沸
騰水型には(重大事故を防ぐ排気設備)フィルター付きベントを設置する基準が
出され、非常事態に電源がなくならない方策も確立されている」と指摘した。
 県の検証に対し、「関係者は(福島事故の原因や安全対策を)十分分かってい
る。(沸騰水型の)安全の問題は技術的に乗り越えた。住民を含め、そこを正し
く理解を深めてもらうことが必要だ」と述べた。
(6月21日「新潟日報」より抜粋。紙面のみでネット上に掲載なし)


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┗■4.グアテマラ、雲仙普賢岳…火砕流の恐怖
 |  温度200度超え、速ければジェット機並みの速度に
 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その252
 └──── 島村英紀(地球物理学者)

○ また火山の火砕流(かさいりゅう)による惨事が起きてしまった。中米グア
テマラのフエゴ山(標高3763メートル)が噴火して、死者行方不明者が300人を超
えた。死者のほとんどは焼死という。
 火砕流は火山の災害の中でも、もっとも怖いものだ。

○ ちょうど27年前の1991年6月に起きた長崎・雲仙普賢岳の火砕流は一瞬にし
て43人の命を奪った。2014年の御嶽噴火までは日本で戦後最大の火山災害だった。
 火砕流は火口から出るものもあるし、高く吹き上がった噴煙が崩れて落ちてく
ることで起きるものもある。

○ いずれにせよ、火砕流は火山ガスや火山灰が混合したもので、高温のうえ軽
くて遠くまで届く。海も越えてしまう。温度は軽く200度Cを超え、走る速度は遅
くても自動車なみ、速ければジェット機なみだ。襲われたら、とても逃げられな
い。??
 今回のフエゴ山の噴火では、英国など火山災害のない国のニュースで「溶岩が
出て」多くの死者が出たと伝えられた。だが溶岩流ならば、谷筋に沿って流れる
し、走って逃げれば、逃げ切ることも可能だ。しかし火砕流では逃げようがない。
 いまだに噴火が続いているハワイ島の噴火では、溶岩中の二酸化珪素が少ない
ので粘り気が少ない。

○ だが、グアテマラや雲仙普賢岳は二酸化珪素が多いので粘り気がずっと大き
く、火口から溶岩が流れ出さずに「溶岩ドーム」を作る。これが次の噴火で崩れ
ると火砕流になる。
 27年前の雲仙普賢岳では火口に溶岩ドームが作られて、小規模の火砕流が起き
ていた。
 やがて、もっと大きな火砕流が出ることが予想されていて、「いい画」を撮る
ための場所に集まったメディアが、大きな火砕流の犠牲になった。悲惨だったの
は、メディアにつき合わされたタクシー運転手と消防団も犠牲になったことだっ
た。.短

○ 20世紀で世界最大の火山被害も火砕流だった。1902年に起きたカリブ海・仏
領マルティニーク島の北部にある活火山プレー山(標高約1400メートル)の噴火
が火砕流を起こした。県庁所在地だった人口約3万人のサン・ピエールを瞬時に
全滅させてしまったのである。助かったのは地下牢に収容されていた囚人ら3人
だけだった。
 火砕流はいつ出るか、分からないことが多い。グアテマラの火砕流も、なんの
前兆もなかった。いきなりだったのだ。
 雲仙岳では山体崩壊で1792年に大災害が起きたが、その後200年以上もなにもな
く、1990年に火砕流のない小噴火があっただけだった。

○ だが、山頂に溶岩ドームがすでにできていて、やがて火砕流を起こすのでは、
と思われている火山もある。
 たとえば北海道・樽前山は、遠くからでもシルクハットの形をした大きな溶岩
ドームが見える。これが崩れたら大きな火砕流になるに違いない。
 この流れ下るところには、昔は原野が広がっていた。しかし苫小牧の市街地が
西へ西へと拡大してきていて、いまは大学も新興住宅地もここに広がって来てい
る。

(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より6月15日の記事)

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by kuroki_kazuya | 2018-06-22 06:15 | 核 原子力 | Comments(0)