スキーにはまっています。


by 幸田 晋

馬場有浪江町長の訃報

馬場有浪江町長の訃報

胃がんの手術後に
被曝量の高い地域に帰還すべきではなかった
   
今回の訃報は
非常に多くの一般住民が、がんになったり病気に
  
なったりして亡くなっていっていることを示唆

        
渡辺悦司 (市民と科学者の内部被曝問題研究会)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3401】
2018年6月27日(水)
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.馬場有浪江町長の訃報
 |  胃がんの手術後に被曝量の高い地域に帰還すべきではなかった
|  今回の訃報は非常に多くの一般住民が、がんになったり病気に
 | なったりして亡くなっていっていることを示唆
 └──── 渡辺悦司 (市民と科学者の内部被曝問題研究会)

◎ 前信で体調不良による辞職をお伝えしました福島県浪江町の馬場有町長です
が、本日13時のNHKニュースが今日の午前9時半ごろに亡くなったことを伝え
ました(69歳でした)。
 同町長が住民のために果した積極的な役割も、帰還・復興政策での客観的には
危険な役割もまとめられています。

◎「福島浪江町 馬場町長が死去 震災復興と原発事故対応に奮闘」
                2018年6月27日NHK12時51分

 東日本大震災と福島第一原発の事故のあと、復興事業の指揮をとってきた福島
県浪江町の馬場有町長が27日朝、入院先の病院で亡くなりました。69歳でした。
 浪江町の馬場町長は浪江町議会議員や福島県議会議員を経て、平成19年の町長
選挙で初当選し、現在3期目で、7年前の福島第一原発事故の発生直後は国と東
京電力から情報が届かない中、すべての町民の避難など事故への対応を指揮しま
した。
 大半の地域で避難指示が今も続く町の復興事業に取り組んできたほか、町が1
万5000人の住民の代理人となって東京電力に慰謝料の増額を求めるなど、国や東
京電力と対じする姿勢で知られました。
 しかし平成26年に胃がんの手術を受けたあとたびたび体調を崩し、ことしの春
ごろからは公務を欠席することが増え、治療のため任期を1年半残して今月30日
付けで辞職することになっていました。
 馬場町長は辞職が決まったあと入院先の福島市の病院で治療を受けていました
が、関係者によりますと、27日午前9時半ごろ、亡くなりました。69歳でした
―引用終了

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◎ 私の前信で、町長の胃がんの手術を2013年と書きましたが、NHKの記事に
よればこれは間違いで2014年でした。お詫びして訂正します。
 いずれにしろ、胃がんの手術後に被曝量の高い地域に帰還すべきではなかった
ことだけは確かです(昨年3月末と報道)。
 胃がんは、一般には術後の生存率が良好ですが、被曝状況下では、決してこの
ようなことはありません。
 チェルノブイリ事故では、事故前に57~62ヵ月あった胃がんの診断後の生存期
間が、事故6年後に15.5ヵ月にまで短縮し、事故10年後には2.3ヵ月にまで激減し
てしまったという調査があります(核戦争防止国際医師会議ドイツ支部著・松崎
道幸監訳『チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害』合同出版
(2012年)75ページ)。
ネットでは下記の153ページにあります。
https://inis.iaea.org/search/search.aspx?orig_q=RN:30028377

◎ しかも、最近、この現象を説明する機序の1つも解明されてきました。
 それは(1)放射線がもたらす「炎症」と、(2)「炎症」によるがんの進行・
悪性化(浸潤・血管新生・転移)の加速・促進、というメカニズムです。
 炎症による作用は、発がんだけではないのです。
 この、放射線による炎症とその炎症によるがん進行・悪性化の促進という内容
は、デヴィータ『がんの分子生物学 第2版』、宮澤ほか『がん増殖と悪性化の分
子機構』など、教科書的な文献にすでに取り入れられています。

◎ すでに、環境・復興行政関係では、環境大臣政務官、復興副大臣が若くして
がんで死去していることは、以前にお伝えしました。
 もちろん、個別の事例について放射線関連を証明することは不可能に近いでし
ょうが、これだけ連続して起こるということは、もはや単なる偶然とは言えない
でしょう。
 今回の訃報は、非常に多くの一般住民が、ニュースにならないまま、がんにな
ったり、病気になったりして、亡くなって行っていることを示唆しています。
 帰還政策を中止し、チェルノブイリ法の基準(年間5mSvで強制移住、1mSvで
移住の権利の保障)で避難を組織しなければなりません。

◎ 放射能は「見えない危険」「見えない敵」ですから、予防的な措置を講じな
ければ、一般住民は言うに及ばず、行政側、権力側の人々も、例外なく犠牲は避
けられないということなのです。


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┗■2.東海第二原発の再稼働と運転期間延長を認めないことを求める意見書
 |  6月22日銚子市議会が採択
 └──── 

        記

 1 東海第二原発の再稼働及び運転期間の延長をしないこと。
 2 東海第二原発の廃炉を決断すること。

  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

           平成30年6月22日  銚子市議会議長

  提出先 内閣総理大臣  安倍晋三 様
      財 務 大 臣    麻生太郎 様
      経済産業大臣  世耕弘成 様
      原子力規制委員会委員長 更田豊志 様

  要望項目と提出先のみ、本文省略


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┗■3.東海第二原発緊急事態では首都圏も避難範囲に
 |  緊急事態を想定した首都圏への放射能影響試算
 └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

 東海第二原発の再稼働が注目されており、また原研再処理施設はより無防備な
状態で大量の放射性物質を貯留しています。
 これらの緊急事態を想定した首都圏への影響の試算を行いました。

【資料】東海第二原発・再処理施設
    緊急事態の首都圏への影響シミュレーション
    以下を参照
http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/20180627.pdf

 なお結果は簡略化した条件であり今後改訂してゆく予定です。


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┗■5.原発事故一瞬で生活消す-柏崎で福島の被災者講演…
 | メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)
 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆原発事故一瞬で生活消す-柏崎で福島の被災者講演

 東京電力福島第一原発事故で福島県浪江町から兵庫県に避難している主婦・菅
野みずえさん(66)の講演会が24日、柏崎市産業文化会館で開かれた。
 菅野さんは「原発事故は一瞬でそれまでの生活を消してしまい、二度と元には
戻れなくなる」と訴え、市民ら約70人が耳を傾けた。
 菅野さんは、避難指示が続く浪江町の津島地区に住んでいたが、家族と兵庫県
に避難。原発事故や避難生活の実態を伝えるため、全国で講演している。
 講演会で、菅野さんは「地震と津波だけなら暮らしを立て直せる。今のような
避難生活をしているのは原発事故のせいだ」と強調。一方で「(福島に)戻らな
いと決められない。ふるさとへの思いがある」と複雑な心境を吐露した。
 事故の後は車が渋滞し、避難するのに時間がかかったと説明した。東電柏崎刈
羽原発での事故を仮定し、「みんなが車を持って逃げようと考えると思う。車の
量が膨れ上がるのではないか」と懸念した。
  (6月26日「新潟日報」より、紙面のみでネット上に掲載なし)



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┗■7.新聞より2つ
 └──── 

 ◆震度6弱 首都圏危険高く 30年以内 政府予測
  北海道東部は大幅上昇

 政府の地震調査委員会が26日公表した全国地震動予測地図2018年版で、首都圏
や南海トラフ巨大地震が懸念される西日本の太平洋岸など、多くの地点で強い地
震に見舞われる危険が前年より高くなったことが分かった。
 中でも東京周辺の危険性が目立ち、30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる
確率が千葉、横浜、水戸で80%を超えた。
 首都圏は活断層だけでなく、地震が起きるプレート境界も複雑に重なっており、
首都直下地震などの大地震が多く発生すると想定されている。活断層が集中し、
南海トラフ巨大地震が懸念される近畿も同様の傾向だ。 (後略)
            (6月27日東京新聞朝刊2面より抜粋)
 詳しくはこちらを
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018062702000159.html

 ※関連記事は、昨日配信の【TMM:No3400】★3.「時事通信」を
  ご参照下さい。


 ◆「反対の旗降ろさぬ」玄海原発前で市民が抗議活動

 再稼働に反対する九州の市民団体のメンバー約130人が16日、九州電力玄海原発
(東松浦郡玄海町)の正門前で抗議活動した。(中略)
 「すべての原発が止まるまで戦うぞ」と声を出し続けた。(中略)
 玄海原発反対からつ事務所の北川浩一代表(71)と進藤輝幸さん(68)の姿も。
   (中略)
 この日も「安全神話の九電 運転資格無し」のメッセージを掲げた。
 進藤さんは取材に「なぜ戦争に反対しなかったのか、と親を責めたことがある。
多くの人が原発反対と思っているが、黙っていたら原発もこのままだ」と旗を降
ろさない決意を語った。 (6月17日佐賀新聞より抜粋)

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by kuroki_kazuya | 2018-06-28 06:15 | 核 原子力 | Comments(0)