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by 幸田 晋

注目された耐震試験で「扉が5センチ開いた」東海第2 トラブル露見

注目された耐震試験で
「扉が5センチ開いた」

東海第2 トラブル露見


7/3(火) 17:18配信より一部

産経新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180703-00000584-san-soci

 日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)の審査が、11月下旬の期限に向けてラストスパートに入っている。6月21日には工事計画認可に必要な最後の実証試験となる耐震性試験が兵庫県で実施された。原子力規制委員が立ち会い、マスコミにも公開されて注目を浴びたが、開いてはならない扉が5センチ開くというトラブルも生じた。遅れている審査の合格に加え、地元の同意という高いハードルが控える東海第2。トラブルを超えて第1のハードルをクリアできるか、正念場を迎えている。(社会部編集委員 鵜野光博)

■規制委員がプレッシャー?

 「加震、終了しました」

 1分半にわたって「ガタガタ」と音を立てて揺れた装置が静かになった。6月21日午前、防災科学技術研究所の兵庫耐震工学研究センター(兵庫県三木市)で行われた東海第2の耐震性試験。揺さぶられたのは「ブローアウトパネル閉止装置」(縦6メートル、横11メートル)で、事故時に原子炉建屋内の蒸気を自動的に外に逃すブローアウトパネルが動作した際に、大きな揺れに対して気密性を保ち、放射性物質の漏洩(ろうえい)を防ぐための設備だ。

 試験には規制委の山中伸介委員ら審査チームが立ち会った。規制委によると、工事計画認可に関わる試験に規制委員が立ち会うのは初めて。山中氏は5月11日にも東海第2の現地を視察している。4月には工事計画審査の遅れについて「サボタージュとさえ感じられる」と原電の対応を強く批判しており、自ら乗り込むことで原電へのプレッシャーを高めようとしているかのようだ。

 6月21日午後、原電の担当者は報道陣に「試験で耐震性は確認できたと思う」と発表。「ただ、隙間が少し開いたので、手動で問題なく閉められることを確認した」と付け加えた。

■「原因究明甘い」

 原電によると、開いたのは気密性を保つための扉で、報道陣に「開くことは想定していたのか」と問われると、「想定はしていない」。さらに「扉を動かすチェーンに一部破損があった」とも明かした。実験の成否については、「大きく構造や扉が壊れることはなかった。その意味では十分成立性は確認できた」と成功との認識を示した。

 その後に取材に応じた山中氏は「いくつかトラブルがあったので、数値や対策は審査会合で確認したい」と述べた。工事計画認可に必要な試験は6月初旬の段階で4つ残っており、規制委は危機感を示していたが、この日の試験ですべて終了したことになる。山中氏は「一つ、かなり大きな山を越えた。まだいくつもの山が残っているかもしれないが」とやや安堵(あんど)した表情も見せた。

 6月26日に開かれた審査会合で、原電は試験結果について、揺れの強さや扉の開閉状態を変えるなどして7回行った試験のうち、3回でチェーンの破損があり、扉が5~8・5センチ開くトラブルがあったことを報告。チェーンの材質の変更・大型化や、扉が開かないようにかんぬきをかけることなどを対策として示した。

 規制委はこれに対し「十分な原因究明ができていない」と指摘。担当者は「チェーンが切れたから強くします、扉が開いたから開かないようにします、では、検討の結論として安直すぎないか」と首をひねった。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2018-07-04 06:55 | 核 原子力 | Comments(0)