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by 幸田 晋

<東日本大震災>被災寺院、再建への苦悩(上)檀家離散、資金が壁に

<東日本大震災>
被災寺院、
再建への苦悩(上)

檀家離散、資金が壁に


8/11(土) 15:31配信より一部

河北新報

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00000022-khks-soci

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から、間もなく8度目のお盆を迎える。被災地の寺院の多くは今も、資金難や檀家離散などの課題を抱えている。避難の長期化で再建の見通しすら立てられずにいるケースも少なくない。

 津波で全壊した寺の柱や屋根を組む作業が、炎天下で続く。震災から7年5カ月近くを経て、本堂の着工までたどり着いた。

 宮城県山元町の徳泉寺住職早坂文明さん(67)は今月上旬、「多くの人の支援でようやくここまで来た」と話し、建設現場を眺めながら苦労をかみしめた。

<公的支援なし>

 道のりは手探りの連続だった。地域一帯が被災し、町内外に離散した檀家に寄付を求めることは難しい。住職を務める町内陸部の別の寺を拠点に、2012年から願いを込めたはがきによる「一文字写経」を全国に呼び掛け、納経料として再建の資金を募った。

 「地域の核となっていた寺を復活させたい、との思いだった」と早坂さん。檀家の結束は強く、被災で住まいが分散した今も、班をつくって葬儀などを支え合う。檀家で組織する護持会会長の嶋田博美さん(68)も「寺は古里の唯一の証しになる」と再生を願う。

 建物は来春ごろに完成する見通しだが、憲法の政教分離規定で国や自治体からの支援は得られなかった。早坂さんは「寺は地域コミュニティーを下支えしている。今後の大規模災害に向け、公的支援の在り方は大きな課題だ」と訴える。

 岩手、宮城両県の津波被災地では、いまだに多数の寺が再建の課題に直面する。曹洞宗の各県宗務所などによると、宮城県沿岸部で全壊した32の寺のうち、10カ所以上が本格再建に至っていない。岩手県では6カ所が全壊し、多くが現在も仮設施設などのままだ。

 資金難や住民の離散に加え、住居新築を制限する災害危険区域の指定に伴い、沿岸部では再建用地の確保が難しくなっている。宮城県宗務所所長の小野崎秀通さん(70)は「以前からの人口減少に震災が重なり、7年を経てもなお厳しい状況にある」と説明する。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2018-08-12 06:54 | 地震 大災害