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by 幸田 晋

「告発-東京電力は万死に値する」  蓮池透氏の書籍が発刊されました

「告発-東京電力は万死に値する」

東電のエンジニアだった著者、
渾身の告発

蓮池透氏の書籍が発刊されました

 
たんぽぽ舎


たんぽぽ舎です。【TMM:No3446】
2018年8月28日(火)午前 02:46
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.東海第二原発(茨城県東海村)の本質的問題 (その11)
 |  耐震設計分類は不合理である
 | 福島第一原発事故の経験は耐震設計分類の不合理を証明している
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

13 耐震設計分類は不合理である
福島第一原発事故の経験は耐震設計分類の不合理を証明している

◎ 信じがたいことに、今でも外部電源の重要度分類が最低ランクの「クラスC」
である。
 電源喪失が極めて危険なことは福島第一原発事故を経て身にしみていると思っ
ていたが、そうではない。
 外部電源設備を耐震設計「クラスS」で設備するのは多額の費用が掛かろう。
 しかし敷地内に非常用ディーゼル発電機を有しているのだから、外部からの給
電設備を「クラスS」でつくることは可能である。

◎ 旧安全設計審査指針では「重要度の特に高い安全機能を有する構築物,系統
及び機器が,その機能を達成するために電源を必要とする場合においては,外部
電源又は非常用所内電源のいずれからも電力の供給を受けられる設計であること」
(安全設計審査指針48.電気系統)とされていた。

◎ 外部電源は非常用電源と並列的にいずれかからの電気が供給される設計を要
求される重要な系統である。
 福島第一原発事故では、外部電源については地震の揺れによる地盤崩壊で送電
鉄塔が倒壊、送電線が断線し、構内の受電遮断器も地震で損傷したため全部喪失
した。これを招いたのは外部電源の重要度が最低ランクの「クラスC」であった
からだ。

 従来は全交流電源が喪失しても30分で復旧できるとの根拠のない発想で、「ク
ラスC」でもかまわないとされてきた。
 しかし、福島第一原発事故の教訓は、何日も外部電源が無いままに電源車など
をいくら準備しても恒設の設備にうまくつながらないことだった。
 せめて福島第一原発事故の教訓くらいは生かすべきである。
 さらに冷却材の供給についても異常事態が起きている。

◎ 消防用水ポンプと消火系ポンプに配管。これが「クラスC」で設備されてい
るのは、もともと原子炉冷却用に想定されていないからだ。建物の防火設備で過
酷事故時の原子炉冷却を担わせるなど想像も出来ない。
 これは吉田所長も疑問に思っていたことだが、実際に他に手段がないため消防
用水ポンプを使った給水を試みている。案の定、メルトダウンを阻止することな
どできなかった。
 消防用水ポンプと配管を「クラスS」にして設備し直すならばいざ知らず、従
来の性能のままで依然として過酷事故対策として使うという。これは二重の意味
で間違っている。

 ※「クラスS」…原子炉圧力容器、残留熱除去系、非常用炉心冷却系
「クラスB」…タービン、廃棄物処理設備
「クラスC」…一般機器、配管系、発電機、循環水系、変圧器など
 ※今回で、山崎久隆氏の「東海第二原発の本質的問題」についての
  紹介は、終了とさせていただきます。
   なお、山崎久隆氏による「東海第二原発再稼働は原発過酷事故を再現する」
  たんぽぽ舎のパンフレット(No101)が近日、発行される予定です。


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┗■2.「告発-東京電力は万死に値する」
 | 東電のエンジニアだった著者、渾身の告発
 | 蓮池透氏の書籍が発刊されました
 └──── たんぽぽ舎

  日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由
 1.核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場がない
 2.「世界一厳しい基準」は大ウソである
 3.避難計画の不備は人命軽視である

 東電のエンジニアだった著者、渾身の告発
 「私は東京電力時代に長い間、福島第一原発の管理に携わった。エンジニアと
しての誇りが私にはある。それが本書を書かせる原動力となった。多少、技術面
の記述が多くなってしまったが、結論を信じていただきたいと願って書いたもの
である」

目次紹介
 はじめに
 第1章 告発-東京電力で働いた30余年の体験から
 第2章 福島第一原発事故は現在進行形である
 第3章 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の再稼働は論外
 第4章 日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由
 第5章 東京電力は破綻処理すべきである
 おわりに-「原子力ムラ」の解体を

 蓮池 透著 ビジネス社発行 A5判 242頁 ¥1,836(税込)

 ※たんぽぽ舎でも扱っています。
  お問い合わせは電話かメールでお願い致します。


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┗■3.地下に眠る1000兆トンのダイヤ…
 |  数千万年に1回の大噴火だけが地表に運ぶ
 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その261
 └──── 島村英紀(地球物理学者)

◎ ダイヤモンドは地表からの深さ150~200キロのところで生まれたものだ。こ
の深さは、人間の手の届くところではない。そこでの圧力は6万気圧、温度は
2000度Cもある。
 地球深部でしか出来ないダイヤが地表にどうやって運ばれたかはずっとナゾだ
った。
 ダイヤは元素から言えば炭素だけのものだ。それゆえ、ダイヤは燃えて灰にな
ってしまう。もしゆっくり上がってくるのなら、その途中で燃えて、ただの灰に
なってしまったはずだからである。
 このため、少なくとも秒速1~4メートルという速度で上がってきたときだけ、
ダイヤとして見つかることになる。この速さは、火山が激しくマグマ噴火したと
きだけに得られる速さだ。

◎ しかも、ダイヤは古い大陸の「安定陸塊(あんていりくかい)」と呼ばれる
ところにしか見つかっていない。南アフリカ、ジンバブエ、カナダや米国、シベ
リア地方、東ヨーロッパなどだ。
 これら安定陸塊は、少なくとも5億年は安定している部分で、その「根」がマ
ントルにまで食い込んでいるために、その後のプレート運動の影響をほとんど受
けない。ちなみに日本列島には安定陸塊はないし、そもそも日本列島が出来たの
は2000万年ほど前の新しい時代だから、ダイヤは出ない。
 この「根」は地球のマントルの中を地球深部から上がってくる「プリューム」
(高温で流動性があるマントル物質)が作ったものだ。プリュームは近年、その
存在が明らかになった。

◎ プリューム・テクトニクスは、地震や火山の原因を明らかにするプレート・
テクトニクスでは解けない問題を解くことが出来る。次の世代の地球科学を担う
といわれているものだ。
 つまり、ダイヤは数億年以前にあったプリュームによって作られ、数億年前に
起きた、たまたまの噴火で地表に運ばれたものなのである。それゆえ、見つかる
場所も量も限られているのだ。
 ダイヤは安定陸塊でもいちばん深い部分の「根」にある「かんらん岩」の中で
出来ることが、いままでに分かっていた。このかんらん岩はマントルから来たプ
リュームが持ってきたものだ。

◎ この夏に発表された最近の研究で、地表近くまで運ばれなかったダイヤが地
下にどのくらいあるのか明らかになった。地下の地震波構造を精密に調べて分か
ったことだ。
 それによれば、なんど1000兆トンものダイヤが地下に埋蔵されたままになって
いるという。いままで見つかって回収されたダイヤは年に20~30トンほどだから、
その50兆倍にもなる。ダイヤは珍しいものではなく、地球全体では比較的ありふ
れた鉱物だったのだ。
 人間が掘ったいちばん深い穴は12.3キロ。それも20年もかかった。だがこれで
は、地下にあるダイヤの深さには到底、届かない。
 ダイヤを地表近くまで運んでくれた噴火は、短くても数千万年に1回しか起き
ない非常にまれな火山噴火だけだ。
 地球には豊富にあることがわかった。だが、私たちは指をくわえて見ているし
かないのである。

(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より8月17日の記事)



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┗■5.東電の不正「告発」元社員、柏崎の蓮池透さん…
 | メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)
 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆東電の不正「告発」元社員、柏崎の蓮池透さん

 元東京電力社員で柏崎市の蓮池透さんが原発の安全審査を巡る東京電力と国の
癒着などを暴露した、新刊「告発」(ビジネス社)が27日、出版された。東電柏
崎刈羽原発6,7号機の設置に関する1990年の住民向けヒアリングで、担当者と
して関与した不正も告白した。蓮池さんは「自身も加担し、同罪かもしれないと
思った。罪滅ぼしの気持ちで書いた」としている。

 蓮池さんは77年、東電に入社。福島第一原発での勤務のほか、国による原発の
安全審査や設置許可に関する訴訟への対応などを担当し、2009年に退社。今年7
月に帰郷した。拉致被害者の蓮池薫さんの実兄でもある。
 11年の福島第一原発事故後は、原発再稼働に対して慎重な立場で発言を繰り返
してきた。「原発の安全神話を語ってきたことに、良心の呵責を感じる。東電の
体質が事故後も変わっていないと感じ、私が知る事実を表に出さないといけない」
と出版の意図を語る。

 著書では、1990年6月に県庁で行われた公開ヒアリングの舞台裏を描いた。国
の原子力安全委員会(当時)が主催し、通産省(同)が住民からの意見に対応し
たものだが、そこに本来は「部外者」の東電が関わっていたと明らかにした。
 ヒアリングを前に、地元の有力者らに会合での質問を依頼し、質問内容も作成
する「仕込み」をしていたという。当時、蓮池さんは国の安全審査の対応業務を
担当しており、自身も関与したという。

 他にも安全審査書の原案を東電が作成していたことや、住民らが国を相手取っ
た原発訴訟では、国側の準備書面や証人尋問の原案の作成などを東電が行ってい
たとの「告発」も掲載されている。

 一方、柏崎刈羽原発6,7号機の再稼働については、原発から出る高レベル放
射性廃棄物の最終処分場が決まっていないことや、避難計画に不十分な点がある
ことなどを理由に反対している。1700円(税別)。
     (8月28日「新潟日報」より紙面のみでネット上に掲載なし)


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by kuroki_kazuya | 2018-08-29 06:15 | 核 原子力 | Comments(0)