<福島第1>トリチウム水処分 科学的説明果たさず
2018年 09月 02日
トリチウム水処分
科学的説明果たさず
9/1(土) 12:41配信より一部
河北新報
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180901-00000015-khks-l07
【解説】東京電力福島第1原発で発生する放射性物質トリチウムを含む水の処分方法を巡る政府の小委員会による公聴会は31日、2日間の日程を終えた。海洋放出にとどまらず、処分自体への反対が相次ぎ、トリチウムをはじめ放射性物質に関する丁寧な説明と国民的議論の必要性が改めて浮き彫りになった。
公聴会では国の作業部会が「海洋放出」など五つの処分方法しか示していないことに異論が続出。タンクによる地上保管を求める意見が多く、性質が十分に周知されていないトリチウムへの不安と、風評被害に対する懸念の大きさを示した。
31日の郡山市会場で委員の一人が「天然にも存在する」「ただ濃度が高ければ危険なことに変わりはない」などと語ったが、こうしたトリチウムに関する説明は少なかった。「国民の意見を聴く」という公聴会とはいえ、十分な科学的説明がさらに必要ではなかったか。
多核種除去設備(ALPS)で処理した後の
水にトリチウム以外の放射性物質も
残っている問題では、
「前提が崩れた」との批判が続出。
積極的に公表してこなかった
国や東電への不信感が示された。
・・・(後略)