建国70年式典から見えて来た金正恩委員長の本心
2018年 09月 12日
みなさま、時間のアル時に
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
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建国70年式典から見えて来た
金正恩委員長の本心
「天木 直人の公式ブログ」
2018年9月11日より転載
想定通り、北朝鮮の建国70年記念式典は、ICBM抜きの抑制された軍事パレードだった。
このことは、習近平主席の不参加と共に、中国と北朝鮮がトランプの米国に譲歩したように見える。
譲歩という意味ではその通りだ。
しかし、それは屈服したという意味の譲歩ではない。
勝ち取るものを確実に取るという強い決意の表れであり、究極の首脳外交戦略なのだ。
日米同盟の思惑通りに進んでいると、安倍政権やその追従者たちが考えているとしたらおめでたい。
むしろ逆だ。
米朝合意を自分の手柄にしようとするトランプ大統領を、中国も北朝鮮も、もちろん韓国も、よく知っていて、トランプ大統領がこれら三か国に包囲されようとしているのだ。
もちろんロシアも三か国側に立っている。
このまま行けば、第二回目の米朝首脳会談が早晩行われ、そこで朝鮮戦争終結宣言が北朝鮮の完全非核化の前に先行して実現するだろう。
しかし、それは仕方がないことだ。
そもそも、こうなることは6月の米朝合意の時点で不可逆的だったのだ。
北朝鮮の非核化には時間がかかる。
これは非核化交渉の専門家が等しく指摘し、認めていることだ。
その一方で朝鮮戦争の終結宣言は今すぐにでも出来る。
これを要するに、朝鮮戦争の終結宣言と北朝鮮の非核化の実現は、物事のの性格上、時間差があり、朝鮮戦争の終結宣言が先行せざるを得ないものなのだ。
言い換えれば、朝鮮戦争の終結宣言と同時に北朝鮮がなすべき事は非核化の宣言とその完了までのロードマップを示せばいいのだ。
いますぐすべての核を放棄、廃棄する必要はない。
もしボルトンをはじめとした米政府内部の強硬派が、検証可能、かつ不可逆的で完全な非核化を、朝鮮戦争の終結宣言と同時に行うよう、いまでも主張しているとすれば、そもそもそれは6月の米朝合意に反することなのだ。
そんなことをトランプ大統領が認めるはずがない。
今度の北朝鮮の、一見譲歩に見えるトランプ大統領に送ったシグナルは。今度の首脳会談で非核化の証を見せる、つまり非核化の工程表を示す、だから約束通り朝鮮戦争の終結宣言に応じてくれ、そのために第二回目の首脳会談に応じてくれ、ということなのだ。
そして、それはトランプ大統領にとって望むところだ。
非核化の完了時期などどうでもいい。
金正恩委員長が非核化のロードマップを約束してくれれば勝利なのだ。
そして金正恩委員長にとっては非核化のロードマップを示す事は、それと引き換えに朝鮮戦争が終結すればお安い事だ。
朝鮮戦争が終ればあらゆる平和的な環境が整い、進む。
そうなればもはや米国が北朝鮮を攻撃する事は出来ない。
そうなれば核兵器は本当に要らなくなる。
もし何らかの都合で米国が再び強硬に転じても、もとに戻って核開発を再開すればいいだけの話だ。
トランプ大統領ですら攻撃できなかった米国だ。
だれが大統領になっても再び非核化交渉を始めるしかない。
金正恩委員長は、朝鮮戦争の終結と経済開放、開発に舵を切った。
そのためにはトランプ大統領に敵対する事はしない。
トランプ大統領に敵対しない限り金正恩委員長に敵対しない。
米朝合意を守る。
これこそが建国70年式典に見せた金正恩委員長の「譲歩」の裏にある本心である(了)
*****
よくもこんな不毛な首脳会談を
22回も続けられるものだ
「天木 直人の公式ブログ」
2018年9月11日より転載
昨日夜のNHKニュースウォッチ9は、途中で中断して日ロ首脳会談後の記者会見の模様を報じはじめた。
見たくもなかったものを見せられてしまった。
ペラペラとしゃべり続ける安倍首相の顔を見ながら、よくもこんな不毛な首脳会談を22回も続けられるものだと思った。
しかも不毛さ加減は回を追うごとにひどくなっている。
そして、よくもこんな不毛な結果を、あたかも成果があったように得意げに話せるものだと思った。
安倍首相の顔がこれ以上ない間抜け顔に見え、こんな男が6年近くも自分の国の首相に居座っている事に心底腹が立った。
少しでも外交がわかる者ならそう思わない者はいないはずだ。
なにしろ北方領土問題はどんどんと後退し、もはや北方領土は、取り返すどころかプーチンに取られてしまったも同然だからだ。
しかもである。
今度の訪ロの直前に、プーチンのロシアは北方領土を軍事基地化し、軍事演習まで行っている。
当然ながら菅官房長官は抗議している。
それをロシアは一蹴している。
だから最後は安倍首相がプーチンに一発かまさなければいけないはずだ。
いい加減にしろと。
それが今度の首脳会談で最初に言わなければいけない最重要議題だった。
ところがどうだ。
二時間以上も待たされた挙句、笑顔ですり寄るばかりだ。
従属は米国だけで十分だ。
しかもである。
さっさと帰って来て、石破との一騎打ち論争を続ければいいのに、東方経済フォーラムにまで出席するという。
あれはプーチンと習近平の結束を世界に誇示する場だ。
そんな東方経済フォーラムにおめおめと参加して仲間外れされてどうする。
国内問題では日本国民を騙せても、外交では世界は騙せない。
安倍首相は日本の恥さらしだ。
これだけは元外交官として許す事が出来ない。
それにしても、私が書くものは、最近では必ずメディア批判で終わる事になるのだが、こんな不毛な首脳会談をボイコットするメディアは皆無だ。
NHKや読売が「外交の安倍」という偽ニュースを流すのはわかるが、せめて安倍首相に潰されそうな朝日は、安倍訪ロなど報道に値しないと言わんばかりに無視すべきだ。
報道されなければ存在しないも同然だ。
腹も立たない(了)
*****
マジか!国会議員の9割が支持しても
安倍首相は不満らしい
「天木 直人の公式ブログ」
2018年9月11日より転載
総裁選の論争がいよいよ始まった。
しかし、いまひとつ面白くないと思ったのは私一人ではないはずだ。
だから、安倍、石破の論争より、総裁選に絡む裏話を探す方が面白い。
きょう9月11の日経新聞は、「迫真」というコラムで、今度の総裁選にまつわる安倍首相の興味深い言動の数々を紹介している。
たとえば、安倍首相は今年の6月に、次のように口走って石破氏に猛反発したらしい。
「現職首相に対抗しようだなんて退陣要求に等しい」
当たり前だろう。
八百長でもないかぎり、総裁選に出る者は勝つつもりで出るのだ。
そして総裁選に勝てば即首相になる。
石破氏の立候補は安倍首相に退陣を迫るもの以外の何物でもないのだ。
だからこそ野党や反安倍の世論は、好きでなくても石破氏を応援するのだ。
しかし、石破氏を許さないという安倍首相のこの言葉は、すでに多くのメディアが報じている。
私がこの「迫真」の記事で驚いたのは次のように書かれていたところだ。
「・・・8月下旬、8日間の夏休みから首相官邸に戻って来た安倍は、陣営幹部から『国会議員票の約9割が安倍支持だ』との報告を聞き、あぜんとした。『そんなわけないでしょう。陣営が緩んでいるのではないか』。陣営の議員を総動員し、都道府県ごとに党員全員に電話をかけるよう指示した・・・」
これを読んだ時、私は読み間違えたかと思って何度も読み返した。
しかし引用した通り書かれているのは間違いなかった。
ひょっとして「9割」は「6割」の数字の間違いかとも思った。
つまり報道では国会議員の7割以上を固めたという読みがもっぱらだった。
だから6割と聞いて唖然として、はっぱをかけたのだ。
しかし、数字に強いはずの全国一の経済紙である日経が、こんな重要な数字の間違いをするはずがない。
そうだとしたら、安倍首相は9割でも不十分で、ほとんどすべての自民党の国会議員が自分に投票するようにはっぱをかけたという事になる。
自分に反対票を入れる国会議員など考えられないと思っているのだ。
なんという傲慢な男だろう。
というよりも、なんというピント外れの男だろう。
これはコンプレックスの裏返しだ。
今度の総裁選がどのような結果に終わろうとも、こんな非常識な男は、何をしでかすかわからない危険な男だ。
一刻も早く首相から引きずり降ろさなくては行けないということである(了)
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建国70年式典から見えて来た
金正恩委員長の本心
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2018年9月11日より転載
想定通り、北朝鮮の建国70年記念式典は、ICBM抜きの抑制された軍事パレードだった。
このことは、習近平主席の不参加と共に、中国と北朝鮮がトランプの米国に譲歩したように見える。
譲歩という意味ではその通りだ。
しかし、それは屈服したという意味の譲歩ではない。
勝ち取るものを確実に取るという強い決意の表れであり、究極の首脳外交戦略なのだ。
日米同盟の思惑通りに進んでいると、安倍政権やその追従者たちが考えているとしたらおめでたい。
むしろ逆だ。
米朝合意を自分の手柄にしようとするトランプ大統領を、中国も北朝鮮も、もちろん韓国も、よく知っていて、トランプ大統領がこれら三か国に包囲されようとしているのだ。
もちろんロシアも三か国側に立っている。
このまま行けば、第二回目の米朝首脳会談が早晩行われ、そこで朝鮮戦争終結宣言が北朝鮮の完全非核化の前に先行して実現するだろう。
しかし、それは仕方がないことだ。
そもそも、こうなることは6月の米朝合意の時点で不可逆的だったのだ。
北朝鮮の非核化には時間がかかる。
これは非核化交渉の専門家が等しく指摘し、認めていることだ。
その一方で朝鮮戦争の終結宣言は今すぐにでも出来る。
これを要するに、朝鮮戦争の終結宣言と北朝鮮の非核化の実現は、物事のの性格上、時間差があり、朝鮮戦争の終結宣言が先行せざるを得ないものなのだ。
言い換えれば、朝鮮戦争の終結宣言と同時に北朝鮮がなすべき事は非核化の宣言とその完了までのロードマップを示せばいいのだ。
いますぐすべての核を放棄、廃棄する必要はない。
もしボルトンをはじめとした米政府内部の強硬派が、検証可能、かつ不可逆的で完全な非核化を、朝鮮戦争の終結宣言と同時に行うよう、いまでも主張しているとすれば、そもそもそれは6月の米朝合意に反することなのだ。
そんなことをトランプ大統領が認めるはずがない。
今度の北朝鮮の、一見譲歩に見えるトランプ大統領に送ったシグナルは。今度の首脳会談で非核化の証を見せる、つまり非核化の工程表を示す、だから約束通り朝鮮戦争の終結宣言に応じてくれ、そのために第二回目の首脳会談に応じてくれ、ということなのだ。
そして、それはトランプ大統領にとって望むところだ。
非核化の完了時期などどうでもいい。
金正恩委員長が非核化のロードマップを約束してくれれば勝利なのだ。
そして金正恩委員長にとっては非核化のロードマップを示す事は、それと引き換えに朝鮮戦争が終結すればお安い事だ。
朝鮮戦争が終ればあらゆる平和的な環境が整い、進む。
そうなればもはや米国が北朝鮮を攻撃する事は出来ない。
そうなれば核兵器は本当に要らなくなる。
もし何らかの都合で米国が再び強硬に転じても、もとに戻って核開発を再開すればいいだけの話だ。
トランプ大統領ですら攻撃できなかった米国だ。
だれが大統領になっても再び非核化交渉を始めるしかない。
金正恩委員長は、朝鮮戦争の終結と経済開放、開発に舵を切った。
そのためにはトランプ大統領に敵対する事はしない。
トランプ大統領に敵対しない限り金正恩委員長に敵対しない。
米朝合意を守る。
これこそが建国70年式典に見せた金正恩委員長の「譲歩」の裏にある本心である(了)
*****
よくもこんな不毛な首脳会談を
22回も続けられるものだ
「天木 直人の公式ブログ」
2018年9月11日より転載
昨日夜のNHKニュースウォッチ9は、途中で中断して日ロ首脳会談後の記者会見の模様を報じはじめた。
見たくもなかったものを見せられてしまった。
ペラペラとしゃべり続ける安倍首相の顔を見ながら、よくもこんな不毛な首脳会談を22回も続けられるものだと思った。
しかも不毛さ加減は回を追うごとにひどくなっている。
そして、よくもこんな不毛な結果を、あたかも成果があったように得意げに話せるものだと思った。
安倍首相の顔がこれ以上ない間抜け顔に見え、こんな男が6年近くも自分の国の首相に居座っている事に心底腹が立った。
少しでも外交がわかる者ならそう思わない者はいないはずだ。
なにしろ北方領土問題はどんどんと後退し、もはや北方領土は、取り返すどころかプーチンに取られてしまったも同然だからだ。
しかもである。
今度の訪ロの直前に、プーチンのロシアは北方領土を軍事基地化し、軍事演習まで行っている。
当然ながら菅官房長官は抗議している。
それをロシアは一蹴している。
だから最後は安倍首相がプーチンに一発かまさなければいけないはずだ。
いい加減にしろと。
それが今度の首脳会談で最初に言わなければいけない最重要議題だった。
ところがどうだ。
二時間以上も待たされた挙句、笑顔ですり寄るばかりだ。
従属は米国だけで十分だ。
しかもである。
さっさと帰って来て、石破との一騎打ち論争を続ければいいのに、東方経済フォーラムにまで出席するという。
あれはプーチンと習近平の結束を世界に誇示する場だ。
そんな東方経済フォーラムにおめおめと参加して仲間外れされてどうする。
国内問題では日本国民を騙せても、外交では世界は騙せない。
安倍首相は日本の恥さらしだ。
これだけは元外交官として許す事が出来ない。
それにしても、私が書くものは、最近では必ずメディア批判で終わる事になるのだが、こんな不毛な首脳会談をボイコットするメディアは皆無だ。
NHKや読売が「外交の安倍」という偽ニュースを流すのはわかるが、せめて安倍首相に潰されそうな朝日は、安倍訪ロなど報道に値しないと言わんばかりに無視すべきだ。
報道されなければ存在しないも同然だ。
腹も立たない(了)
*****
マジか!国会議員の9割が支持しても
安倍首相は不満らしい
「天木 直人の公式ブログ」
2018年9月11日より転載
総裁選の論争がいよいよ始まった。
しかし、いまひとつ面白くないと思ったのは私一人ではないはずだ。
だから、安倍、石破の論争より、総裁選に絡む裏話を探す方が面白い。
きょう9月11の日経新聞は、「迫真」というコラムで、今度の総裁選にまつわる安倍首相の興味深い言動の数々を紹介している。
たとえば、安倍首相は今年の6月に、次のように口走って石破氏に猛反発したらしい。
「現職首相に対抗しようだなんて退陣要求に等しい」
当たり前だろう。
八百長でもないかぎり、総裁選に出る者は勝つつもりで出るのだ。
そして総裁選に勝てば即首相になる。
石破氏の立候補は安倍首相に退陣を迫るもの以外の何物でもないのだ。
だからこそ野党や反安倍の世論は、好きでなくても石破氏を応援するのだ。
しかし、石破氏を許さないという安倍首相のこの言葉は、すでに多くのメディアが報じている。
私がこの「迫真」の記事で驚いたのは次のように書かれていたところだ。
「・・・8月下旬、8日間の夏休みから首相官邸に戻って来た安倍は、陣営幹部から『国会議員票の約9割が安倍支持だ』との報告を聞き、あぜんとした。『そんなわけないでしょう。陣営が緩んでいるのではないか』。陣営の議員を総動員し、都道府県ごとに党員全員に電話をかけるよう指示した・・・」
これを読んだ時、私は読み間違えたかと思って何度も読み返した。
しかし引用した通り書かれているのは間違いなかった。
ひょっとして「9割」は「6割」の数字の間違いかとも思った。
つまり報道では国会議員の7割以上を固めたという読みがもっぱらだった。
だから6割と聞いて唖然として、はっぱをかけたのだ。
しかし、数字に強いはずの全国一の経済紙である日経が、こんな重要な数字の間違いをするはずがない。
そうだとしたら、安倍首相は9割でも不十分で、ほとんどすべての自民党の国会議員が自分に投票するようにはっぱをかけたという事になる。
自分に反対票を入れる国会議員など考えられないと思っているのだ。
なんという傲慢な男だろう。
というよりも、なんというピント外れの男だろう。
これはコンプレックスの裏返しだ。
今度の総裁選がどのような結果に終わろうとも、こんな非常識な男は、何をしでかすかわからない危険な男だ。
一刻も早く首相から引きずり降ろさなくては行けないということである(了)
*****
by kuroki_kazuya
| 2018-09-12 06:05
| 日本の今後