スキーにはまっています。


by 幸田 晋

泊原発再稼働が意味のない理由

泊原発再稼働が意味のない理由
  
供給力が不足した場合に発電所を停止する

原発は電力供給の点だけからみても
安定電源ではなく最も脆弱な電源

       
上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

たんぽぽ舎です。【TMM:No3465】
2018年9月20日(木)午前 02:11
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.たんぽぽ舎は来年30周年です
 |  原発やめようの活動と放射能測定の活動
|  原発のない社会をめざして-この道ひとすじ30年
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

 たんぽぽ舎は来年(2019年)30周年を迎えます。
 20周年記念集会を2009年5月23日(土)、25周年記念集会を2014年8月31日(日)
に、両日とも全水道会館で開催しました。
 30周年記念集会を2019年5月から夏に開催したいと思います。

 2019年2月には、たんぽぽ舎第31回総会の開催を予定しています。
30周年記念は、皆さんの知恵と意見をよせていただいて、原発ゼロ社会の早期
実現をめざして開催したい。
内容について多くの皆さんのご意見・ご協力をお願い致します。


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┗■2.泊原発再稼働が意味のない理由
 |  供給力が不足した場合に発電所を停止する
 | 原発は電力供給の点だけからみても安定電源ではなく最も脆弱な電源
 └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

1.泊原発が動いていれば北海道の全域停電(系統崩壊)はなかったというデマ
に対して、すでに多くの反論がなされているが、それらで触れられていない点を
いくつか指摘したい。
 供給力が不足した場合に発電所を停止する、というのは一見すると逆のように
感じられるので、電力会社側の操作ミスではないかと解釈する人もいるが、これ
には別の技術的理由がある。

2.電気は、水道のように圧力を落として供給を続けることはできない。供給力
が不足すると周波数が低下し、それに同調してタービンの回転数が落ちてしまう。
タービンには各々の設備に固有の危険回転数というものがあり、この回転数で運
転を続けると振動が発生してタービンが吹き飛んでしまう。
 危険回転数というのはスピード超過ではなく、回転数の低い側に共振点がある。
正確ではないが、たとえると自転車を漕ぎ始める時はふらふらするが、一定のス
ピードになると安定するという感じで捉えると感覚的にわかると思う。

3.昔は実際に共振事故で、建屋を貫いて破片が何kmも飛ぶような大破壊を起こ
した例があり、周波数低下時には発電機を止めざるをえない。これは火力発電所
でも原発でも共通だから、大規模な発電所が急停止して周波数が回復できないと
きは、いずれにしても全域停電(系統崩壊)が発生する可能性がある。
 泊原発が動いていれば良かったという話には全くならない。ホリエモンが何か
言っているのは電力技術に無知なためである。

4.もう一つの問題は、仮に安全停止したとしてそこからの復旧である。
 北海道電力の資料によると、苫東厚真火力発電所の損傷の内容は一部のボイラー
管の損傷であるが発生したのが9月6日未明で、11日にはボイラーの内部を点検
し、損傷管の取替を実施という方針を決定している。そして19日には作業が完了
して通常運転(苫東厚真1号機のみ)に復帰している。
 実は苫東厚真火力発電所のような石炭ボイラーではボイラー管の損傷は平常時
でも日常的に起きるトラブルで、発電所としては全く手慣れた作業だったはずで
ある。

5.こう書くと何でもないようだが、これが原発だったらどうだろうか。原発で
ボイラーに相当するのは、泊原発(PWR・加圧水型)の場合は蒸気発生器であ
るから、そもそも「内部を点検」という作業そのものが容易ではない。
 1991年2月の関西電力美浜原発2号機の蒸気発生器損傷がこれに近いが、再起
動まで半年以上かかっている。
 かりに原子力重大事故にならないにしても、火力発電所が2週間弱で通常運転
に復帰できるのに、原発では半年以上動かせないのである。
 もちろん原発の本質的な危険性は放射線であるが、原発は電力供給の点だけか
らみても安定電源ではなく、最も脆弱な電源といえる。

※参考
 「世界」2018年10月号に上岡直見氏の文章『東海第二原発に緊急事態が起きた
ら首都圏は?』6頁が掲載されています。


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by kuroki_kazuya | 2018-09-21 06:15 | 核 原子力 | Comments(0)